赤い雪
「よく考えたほうがいいと思う」
蘭はその言葉がずっしり胸にきた。
園子はまだしゃくりあげて泣いていた。
自分のために泣いてくれている園子をみて、蘭も涙目になった。
「あっ・・ありがと園子・・。」
自分のために泣いてくれる友達なんて、めったにいないよ。
ありがとう園子――
蘭はそう思った。
「・・蘭はどうしたいの?」
園子にそういわれ、ずっしりと心に響いた。
・・・どうしたい?
わからない。
できれば、二人とも傷つけたくない。
・・だけど、そんなこと無理なのはわかってるから―
「・・わからない。私にとってだれが一番大事なのか・・。」
「・・私は蘭の決めたことなら反対しないからね!」
園子は笑ってそういった。
「いこっ!新一くん不安がるから!」
園子はそういって私の手をひいた。
蘭はうつむきながら、ゆっくり園子のあとを歩いた。
・・泣いてないな
新一は教室にはいってくる蘭をみて、そう思って安心した。
蘭はうつむきながら思った。
大智くん・・大丈夫かな・・。
・・また傷つけた。
もう誰も傷つけたくないのに――
・・私はどうすればいいの?
キンコーンカーンコーン
チャイムがなり学校が終わった。
雪はまだあって、くしゃみがでそうになるぐらい寒い。
蘭は、学校が終わってもまだボーとしていた。
その様子をみていた新一は、心配になった。
蘭・・。
大智に何言われたんだよ?
お願いだから、そんな不安そうな顔すんな。
抱きしめたくなるだろ・・。
新一はそう思ったが、こぶしをにぎってみていないふりをして、教室を出た。
「蘭?今日、部活は?」
クラスメイトの一人が話しかけてきた。
「あっ・・、今日休みなんだ」
「そうなんだ!じゃあ、私いくね〜」
「うん!ばいばい!」
手をふって、そのクラスメイトの後ろ姿をみた。
・・部活あったほうがよかったな。
考える時間が多くなるから、いやだよ。
そのとき、園子が教室に戻ってきた。
「ごめんごめん!先生によばれて!かえろ?」
「うん!」
蘭はそういって、鞄をもった。
玄関についたそのとき――
「・・あっ」
「・・よぉ。」
マフラーをふかくかぶった新一がいた。
「・・ばいばい」
蘭はそれだけいうと、靴をはきかえ、すぐに学校をでた。
「ちょっ!蘭!!」
園子は、蘭を追いかけながら、新一をチラッとみた。
・・・園子は俺がコナンだったってこと、知ったみたいだな・・
新一はそう思いながら、蘭をみてうつむいた――
「はぁ・・もうはやいんだから!」
園子がそういうと、蘭は笑って「ごめんね」と言った。
そしてゆっくり続ける。
「なんだかな〜あたし、決めたよ!」
国道で、蘭は笑ってつぶやいた。
「えっ!!決めたって・・!」
「うん!決めた!あたしは――」
蘭はそういいながら園子よりさきに、横断歩道を歩いていた。
そのとき――・・
キキ―――ッッッ!!
「・・えっ」
「蘭ッッ!!!!」
すざましいブレーキ音がして、車がとびこんできた――
園子は目をつぶった・・。
だれかの「きゃーっっ!!」という声がきこえた。
・・園子が目をあけると・・
白い雪が赤くそまっていた・・その隣に・・蘭がいた。
「らっ・・・蘭――ッッッッ!!!!」
園子の叫び声が、響いた―
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