幼馴染でしょ?
『工藤、はやく学校こいよな』
ピー
新一は学校の友人からの留守電を聞きながら、イスに座った。
・・・あのまま帰ってきちまった。
・・あそこにいるのはお互いキツイと思った。
蘭を苦しめてばっかだった俺は・・すごいなさけねぇよ。
新一は少し赤くなった目をこすり、そう思った。
「学校でも・・普通でいような・・か」
新一はさっき蘭に言った言葉をくりかえす。
・・ちゃんとできんのか?
自分、笑顔で蘭と話せるのかよ?
しかも・・あいつ・・、大智。
あいつのことが気になってしょうがねぇ。
・・別れた俺にいう資格はねぇのはわかってる。
だけど・・・、やっぱりアイツだけには蘭と付き合ってほしくねぇ。
・・自分勝手すぎるよな、俺。
新一はそう思いながら、ため息をついた。
次の日――
新一は憂鬱そうに学校の準備をしていた。
ネクタイをはめながらゆっくり時計をみる。
いつもなら蘭がくる時間。
だが、インターホンをならず、むなしくテレビの音だけ流れている。
・・・蘭がくるわけねぇじゃねえか。
何、期待してんだよ・・。馬鹿じゃねぇか。
新一はそう思いながらブレザーを手にとった。
その時・・
ピンポーン
インターホンがなった。
「・・誰だよ。こんな朝っぱらから!」
新一はグタグタいいながら玄関に向かった。
そしてきこえてきた声。
「新一ー!?何してんのー!?はやくいこっ」
・・・え?
もっ、もしかして・・。
嘘だろ・・?
新一は頭が混乱した。
そしておそるおそるドアを開ける。
そして・・そこには、笑顔の蘭がいた。
「なっ・・なんで・・」
新一は思わず驚いた声をあげた。
「おはよっ!新一!」
そう笑顔で話す蘭。
・・・昨日・・色々あったじゃねぇか・・。
なのに・・、なんでだよ・・?
「お前・・、昨日・・色々・・」
新一は混乱し、うまく口にできなかった。蘭はそれをみかね、さえぎるように言った。
「・・だって、大切な幼馴染でしょ?」
新一はそういった蘭の目がまだ少し赤いことに気がついた。
そして新一がしばらく黙っていると、蘭が大声で言った。
「ほらっ!何してんのよ!はやく鞄もって!先いっちゃうからね〜!」
そういい、少し早歩きで歩く蘭もみて、新一は微笑んだ。
・・・普通に話せないと思った。
蘭がまさか迎えにきてくれるなんて思ってもなかった・・。
・・・蘭・・、やっぱ俺お前が好きだ。
新一は蘭をみながらそう思った。
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