俺のライバル(11/21)縦書き表示RDF


俺のライバル
作:麻衣



ごめんね


「お前・・、大智ってやつかよ?」

新一が大智に向かって言った。


こいつが・・大智。蘭と一緒に帰ってきてたやつ・・。


「・・ああ。お前新一だろ?はじめてだな。俺の顔みたことねぇだろ?」

大智がムスッとした顔で言った。

蘭は戸惑った。新一は買い物の帰りだった。

「あっ、あの・・」

「蘭は黙ってろ!」

大智が大声で叫ぶ。蘭は一瞬ひるんだ。

「お前、蘭のこと本気で好きなのかよ?」

「あったりめーだろ!お前こそ、いまさらのこのこ帰ってきといてえらそうなこというな!」


・・・っそうだな

確かにそうだ

何もいいかえせねぇ

でも・・


「俺は、お前より蘭の事好きだ。」


・・新一?

今の本当なの――?


蘭は涙が出そうになった。


「・・・っお前ふざけんなっ!!いきなり帰ってきて蘭のこと奪ってく気かよ!?」



ボコッッッ



大智は新一を殴った。

「・・ってぇ」


新一はおおきくふきとばされた。


ボコッ


すぐに立ち上がり、大智を殴り返す。


「ちょっ・・やめてよ!2人とも!!」

蘭は半泣きになりながら大声で叫んだ。


「やめてってば!!」


しかし、まだ2人は殴り合っていた。


バッ


「やめてっ!!やめてよ・・。殴りあわないで・・」

蘭は無理やり2人の間を裂いた。


「蘭・・・。」


大智は蘭の泣き顔をみて、手をとめた。



「・・もう、いいよ。」


「・・え?」

蘭が顔をあげる。

「もう、お前泣かせちゃったし、フられたのに別れねぇって言ってる俺、馬鹿だな」

大智はさびしそうな顔をした。


「お前・・、」


新一は大智にしゃべりかけようとしたが、途中でやめた。


「大智くん・・?」


「お前、無意識かもしんねぇけど、殴らないでって言ってる時、新一のほうばっかみてた。」


「え・・!?そんなことないよ!?」

蘭は必死に否定した。


大智が笑った。

「だから、無意識っていってんじゃん?俺、お前傷つけるの嫌だし・・」



「新一もお前のこと好きみたいだし。」


大智が間をあけて言った。


「大智くん・・」

蘭はけかける言葉がみつからなかった。


・・・ごめんね。大智くん。


本当にごめんね・・。

自分勝手で、大智くんの気持ち考えずに・・


蘭は涙がこぼれた。



「俺、お前と帰れた時間とか、楽しかったし。ありがとな。だから・・」


「・・え?」


「俺は、お前が幸せならそれでいいよ」


偶然か、大智は新一と全く同じことを言った。


「・・大智くん」


「泣くなよ?泣かせたくて言ったワケじゃねぇし。」


「本当に・・ごめんね・・。許してくれないかもしれない・・けど・・」


「もう、いいって。泣くな」


新一はただ見ているしかなかった。泣いている蘭と、無理に笑っている大智。

なぜか、大智の顔をみるたびに頬の傷がいたんだ。



蘭はハンカチで大智の傷の血をふいた。




・・ごめんなさい。

何回謝っても、謝りきれないよ・・。

本当、優しいよね・・。大智くん・・。

この傷も・・。



蘭は泣くことしかできなかった。

「ハンカチ、ありがとな」


そう言うと、大智は雪にうもれた鞄をとりだし、ゆっくりと蘭の横を歩いた。


通り過ぎたときに聞こえた言葉。


「ちゃんと、新一に告白しろよ?俺のこと思って付き合わないとかいったら、奪いにいくからな」



わかったよ。大智くん。

ありがとう――。



そして、大智が見えなくなった後、蘭は我慢していた涙がこぼれた。



新一はうずくまっている蘭をおこし、毛利探偵事務所まであるいた。


家につくと新一は蘭をベッドに寝かせ、ずっと見守っていた。




どれくらい・・たったんだろ。

夕飯の支度・・しなくちゃ。




「・・んっ」

蘭はおきようとした。


「蘭?落ち着いたか?」


新一が蘭に問いかけた。


「しっ、新一!?いたの!?」

「ああ、今までずっとな!」

新一は頬の傷をぬれたハンカチでおさえていた。


「あっ・・、絆創膏・・」

蘭はおきあがろうとした。


「あっ、いいから。寝てろよ。な?」

新一は蘭をまたベッドに戻した。


「ねぇ・・、新一・・」

蘭は布団にくるまった。


「ん?」

「大智くん・・傷つけちゃった・・」


「ああ、顔か?」

「違うわよ!!心・・」

蘭は泣きそうになりながら言った。


「・・蘭は悪くないぜ?」


「・・え?」

「悪いのは、蘭を奪おうとした俺だから・・」


そう、俺が悪いんだ。

俺が、大智ってやつも・・蘭も。

俺が傷つけた。



「新一が悪いわけじゃないよ。私が・・新一のこと好きだって・・言っちゃったから・・」


言っちゃった!!


蘭は心でかなり動揺していた。


「俺も・・好きだぜ?」

新一は顔を赤らめた。




「・・・次は、コナン君としてじゃなくずっとそばにいてくれる・・?」



「当たり前だろ!ずっと俺がそばにいる。コナンだった分も。」



そうして2人は笑いあった――



だが、2人にはまだ事件がおこることを―知らなかった。









テストが終わったので投稿しました★
でも、かなり焦ってかいたので、わからなかったらごめんなさい!!











ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう