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僕が僕であるために
作:渚琴


 時の流れというものに、人は流され
 時の流れというものに、人は抗い挫ける

 時の流れに逆らって、人は己を知るだろう
 時の流れに逆らって、人は人になるのだろう



 真っ白な空がやけにうっとおしくて、僕はむっくり起きあがると教室に逃げ込んだ。僕の唯一の居場所と信じた屋上を捨てて。


 空を眺めれば雲はゆっくり流されていて、ゆっくり時間は流れていく。雲はいいなぁ。僕には許されないよ。ゆっくりと、ただ何気ない時間が欲しいだけなのに、せかせかした毎日が、僕をちっぽけな牢屋に押し込もうとする。


教室


 僕に与えられた牢屋。この中で学べと大人は言う。この中で神様を作ろうと企てている。きっとそうだ。雲はいいなぁ。僕には許されないよ。





 僕は雲になりたかった。ただぼんやりと流れていれば幸せだろうなと思った。なのに・・・


 真っ白な空がやけにうっとおしくて、僕はむっくり起きあがると教室に逃げ込んだ。僕の唯一の居場所と信じた屋上を捨てて。


 時の流れに流されて、きっとこのままでは、僕は僕でなくなってしまうんだろう。それでもいいと思っていた。なのに・・・


 真っ白な空がやけにうっとおしくて、僕はむっくり起きあがると教室に逃げ込んだ。僕の唯一の居場所と信じた屋上を捨てて。


僕にはまだ、捨て切れていないものがあるらしい。ただ、流されているだけじゃ、ものたりないんだ、きっと・・・


 真っ白な空がやけにうっとおしくて、僕はむっくり起きあがると教室に逃げ込んだ。


僕が僕であるために・・・














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