第9話
「ハイル、どこにいるの~?」
彼女は家の中を探し回っていた
朝から自分の息子が見当たらないからだ
「どこにいるのかしら・・・あら?」
そして、息子の部屋に入った所でそれは見つかった
木製のテーブルに小さく置かれた置き書きである
「これは・・・・・!?・・・何をしてるのあの子は!!」
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~知り合いの無事を確認するため、ホドへ行かせてもらいます
勝手な判断をしてごめんなさい ~ ハイル
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その内容を見た瞬間、部屋を飛び出した
その後には夫にこの事を伝えるベくして彼の元へ向かった
「あいつは何をしているんだ!?今ホドは・・・紛争地帯になりかけてると言われてるんだぞ!!そこへ行くなんて・・・火の中へ飛び込むに等しい!!」
「ああぁぁぁ・・・・・ハイル・・・・・・」
彼らに出来る事は・・・唯息子の無事を願い戻って来る事を祈り続けるしかなかった
~Side:ハイル~
「父さん、母さん・・・ごめんなさい」
この世界に生まれ、第二の両親となってくれた恩は忘れません
こんな親不孝者だけど・・・再び会える事を願います
だから・・・必ずフェレス島へ帰ってきます・・・・・
フェレス島から出発したホドへの物資運搬船の荷物の中に紛れながら俺はそう願う
今から行く所は戦争の場だ
まだホドは海上戦で持ち続けてるそうだ
この物資船は島の裏側から入港する予定の筈で俺はそこを狙って忍び込んだ
波に揺れる船と共に体を揺られつつも狙撃譜銃を抱えて息を潜めたまま到着するのを待ち続ける
「おい、聞いたか?ガルディオス領主の屋敷には親戚一同集まってたらしいぜ?」
「そういや今日はガイラルディア様の誕生日でもあったな・・・運が悪いぜ・・・二日間の内に来られてこれから誕生祭と思った矢先に戦争開始だもんな・・・・・」
「こんな時期に誕生祭やるってのは感心できない事があったけどよ・・・・・今となっちゃどうとも言えねぇや」
「無事にホドへ辿り着けれるか不安だな俺達・・・」
その話からするとまだホドの陸地自体は無事か・・・・・
きっと領民は避難しようと混乱してるだろうな
けど・・・・・何千、何万の人が預言による現象で亡くなる
島が消滅するという事は・・・大規模な爆発によるものだろうか・・・・・?
とにかく、ヴァンに会いに行こう・・・話はそこからだ・・・・・
被されている布から見ると、ホドは目の前だ・・・・・
そのままいけば・・・・・
ドゴオォォォンッ!!!
そんな時だった・・・・・
突如として物資船が攻撃を受けたのだ
帆は焼かれ始め、半分は機能しなくなってしまった
「キムラスカ軍の戦艦だ!!」
「やべぇ!!包囲網の緩い所を突かれて突破されちまったんだ!!このままじゃ侵入されちまう!?」
「どうすんだよ!!向こうは譜術ブッぱなしてきて警戒体制だぞ!!」
なんだと!!
めちゃくちゃやべぇじゃねえか!?
まずい・・・時間を取られたくないこんな時に・・・・・!!
ここで戦うか・・・・・いや、まだ遠すぎる
こちらは唯の物資船、変わって向こうは戦艦・・・・・こっちはあっという間に木端微塵にされちまう
となると・・・こうするしかない!!
ガバアァァ!!
「うぉ!!おまえさん誰だ!!」
「何時の間にこの船に乗ったんだ!?」
ザパアァァァ!!
俺は後からかかる男達の声を無視しながら船から飛び降りた
背中に固定した狙撃譜銃は落とさないようにしてある・・・島までの距離はおおよそ200m・・・・・
的は大きくされないように・・・気付かれず、注意を反らす・・・・・
幾らなんでも軍は海上で人一人の為に労力を使うような事はしない筈だ
泳ぎきるしかないな・・・・・
そして、俺はホドへと向かう
~Side:ヴァンデスデルカ~
「父上・・・僕達はどうすればいいんでしょうか・・・・・」
「・・・・・」
父上から聞いた所、キムラスカの軍がホドに攻めてきたとの事だ
僕達は今ガルディオス家の屋敷にいる
将来剣を捧げる主人にして友であるガイラルディア様の誕生日により僕達フェンデ家一勢も出席したんだ
だけど、戦争が始まってしまった・・・・・
「ヴァン・・・どうしたの?」
「なんでもありません・・・・・ガイラルディア様」
これから五歳になるガイラルディア様は戦争という物をまだ詳しくは知らないんだ
だから、周りの空気のギスギスした物が疑問に思えて仕方がないらしい
「皆様方・・・このたびは大変な時期ながらもわざわざの御来訪誠にありがとうございました・・・・・ですが、今現在ここホドは危険な状態に陥っています・・・しかし、何とぞ落ち着きを持ったままでいていただきたい」
シグムント様はこの場に集まった親戚方を何とかまとめようとしているけど・・・騒ぎだしてるばかりで焼け石に水でしかない
時には八つ当たりの言葉を出し始める始末だ
どうしたらいいんだろう・・・・・
そう考えてると僕達の方へ使用人の一人が近づいてきていた
「フェンデ様・・・貴方様にお会いしたいと申されてる方々が屋敷の前まで来てらっしゃいます」
「・・・・・このような状況で私に?してどのような者達だ」
そして、次に発せられた言葉に僕は嫌悪感を煮えたぎらせる事となる・・・・・
「フォミクリー研究所の者達との事です・・・・・」
~Side:ハイル~
「げほっ!!げほっ!!・・・はぁ・・・はぁ・・・・・」
何分時間をかけたかは解らないが、どうにかしてホドの港近くで上陸することができた
全身びしょぬれで息は激しくなっている・・・相当の力を使い果たしてしまったか
周りには避難を求めて慌てている領民達が大勢いた
「いつになったら避難船が到着すんだよ!!キムラスカの兵達は目前にとなりつつあるんだぞ!!」
「このままマルクト人の俺達をマルクトが見殺しにするのかよ!!」
「おねがいです!!この子だけで良いんです!!早めにここから非難させてください!!」
「帝国は一体何をしているんだ!!」
其々の言葉が飛び交う中、俺は人混みを潜り抜ける
押され、引っ張られたりと様々な衝撃が襲うが一々気にしている暇はない!!
早くフェンデの屋敷に向かわなくては・・・・・
「大変だ!!包囲網が完全に破られたらしいぞ!!」
「本当か!?となると・・・キムラスカの奴らが流れ込むぞ!!」
くそ、向こう側はもう敵兵が徘徊してる事となるか!!
ますます難しいことになってしまったな・・・・・
出来るだけ姿を晒すのは得策じゃないと決めるとしよう
俺は出来るだけ裏通りを使う事に決めた
薄暗く、細道だから軍が進んで使うような道ではないと思うからだ
間に合うと良いんだが・・・急ぐしかないか
~10分後・・・~
ガシャガシャガシャガシャッ!!!
「いたか!!」
「だめです!!見当たりません!!」
「くそ・・・何者かの奇襲を受けたが警戒態勢は怠るな!!再び発見次第殺せ」
「はっ!!」
しくったな・・・見つかった・・・・・
狙撃譜銃による攻撃で行方を追わせずには済んだがこの民家の中に隠れてても見つかるのは時間の問題だな・・・・・
それに予想以上にキムラスカの兵士が多い・・・屋敷に近くなりつつあるから収束しているんだろう
フェンデの屋敷やガルディオスの屋敷が攻められるのもそう遅くはない・・・・・
事態は・・・最悪だ・・・・・
生きて帰れるかはもう考えてる暇など与えてくれない
なら・・・俺自身が命運を掴み取るまでだ!!
よし、そろそろいく・・・・・
ドゴオォォォォォォォンッ!!!!!
「なんだ!?」
突如爆発音が近くから発生してきた
かなりでかい物だ・・・・・
譜業兵器による物だろうか?
「・・・・・あそこは」
たしか、ガルディオス家の屋敷だったはずだ
正門の防壁が壊されたか・・・・・
瞬く間にキムラスカ兵が屋敷へと侵入してるのが此方からでも見える
・・・絶体絶命かもしれない・・・・・あそこは
「貴様!!ここで何をしている!?」
「げっ!!」
考えてる暇はないんだ!!
もう後戻りはできねぇ!!
逃げ切るしかない!!
「凍てつきし氷刃の雨よ、来たれ!!≪アイシクルレイン!!≫」
ふと思う・・・自分の作品はおもしろいかどうか詳しく知りたいです
良い点、悪い点含めてでも感想等を書いてもらえると嬉しいです。
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