挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

ブックマークする場合はログインしてください。

かぐや姫13代目

作者:knight
冬童話2013、参加作品です。
私は、かぐや姫13代目。

今、月は暗黒の時代だ。
何を隠そう、これまで月に生還できたのは初代かぐや姫だけである。
二代目以降は、月に帰るどころか生まれる事さえも叶わなかった。

我々は地球の物質に寄生しなければ、生まれる事が出来ない種族だ。
かぐや姫二代目は、当然のように竹に寄生した。
だが通りすがりのお爺さんが竹を切った時に、首も一緒に切り落とされてしまったのだ。

竹に寄生する事が危険だと学んだ三代目は、桃に寄生してみた。
だが桃と一緒に、真っ二つに切断されてしまったのである。


それからも色々と寄生してみたが、どれも上手く行かない。
我々は生まれる事さえ出来ぬまま、只ひたすらに時が流れて行った。

そして、遂に私の番だ。

すでに月は、絶滅の危機に瀕している。
何とか月に生還しなければ、我々は滅びて行くしか道は無いのだ。
では一体、何に寄生すれば良いのだろうか?

やはり竹に寄生するしか、手は無いのだろうか?
だが最近は、二代目の時代よりも危険が増している。
噂によれば、もっぱらチェーンソーと言う道具で切っているようだ。
そんな物で体ごと切断されたりしたら、たまったものではない。
他の手段を考えるべきだろうが、なかなか思いつかないものだ。

では誰でも使うような、現代の道具はどうだろう?
いや……少なくとも、電子レンジは危険すぎる……
車のエンジンなど、更に危険が増すだろう。
我々が寄生できる最低条件として、中に多少の空間がある事が必須である。
なるべくなら真っ直ぐに伸びた物の方が理想的なのだが、バス停や自転車のフレームはあまりにも小さすぎる。
しかし巨大なパイプやドラム缶に寄生した所で、誰にも発見されずに朽ちて行くのがオチだ。

私は悩んだ。ひたすらに悩み発見した。

そして、私は無事に生まれスクスクと育っている。
この生活環境ならば、いずれ月へ帰る事など苦も無いだろう。

これからは、この情報が我々種族の役に立つはずだ。
三つ子や四つ子の中には、我々の種族が密かに紛れている事を……

人間達は知らない……













評価や感想は作者の原動力となります。
読了後の評価にご協力をお願いします。 ⇒評価システムについて

文法・文章評価


物語(ストーリー)評価
※評価するにはログインしてください。
感想を書く場合はログインしてください。
お薦めレビューを書く場合はログインしてください。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ