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精霊幻想記(Web版) 作者:北山結莉

第三章 両親の故郷の地で

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第46話 村へ

 ゴウキと手合せを行った翌日、リオは再び国王夫妻と密会していた。

「話は聞いた。ゴウキに勝利したようだな。見事としか言いようがない」

 開口一番に、ホムラが畏敬の念を込めてリオを褒め称える。
 この密会の前にホムラはあらかじめ手合せの結果をゴウキから聞いていたのだ。
 国で最強の剣士と名高いゴウキがまだ十四歳の少年に負けた。
 最初は何の冗談かと思ったが、ゴウキがそのような冗談を言う人間でないことはホムラが一番よく知っている。
 その事実を受け止めるのに決して少なくない時間を要したが、こうしてリオと対面するまでの間には何とか落ち着きを取り戻していた。

「凄いわ、リオ。あのゴウキに勝つなんて」

 シズクが邪気のない笑顔でリオを褒める。
 称賛の中に困惑が混じっているホムラとは異なり、シズクは純粋にリオの勝利を喜んでいるようだ。

「ありがとうございます」

 シズクによる手放しの称賛に妙なむずがゆさを覚え、リオは照れ臭そうに頭を下げた。

「ゴウキの下で修業をと考えたのだが、無用な気遣いだったようだな……」

 言って、どこか寂しげな笑みを浮かべるホムラ。
 ホムラとしてはリオさえ望めばゴウキの下で修業をつけさせるつもりだった。
 そうなれば必然的に王都で暮らすことになり、リオと密会できる頻度も増えそうだと密かに考えていたりもしたのだ。
 諸々の事情からリオの素性を明らかにできない以上、リオと過度に接触することは控えなければならないのだが、それでもリオと会いたいという気持ちはあった。
 残念ではあるが、これで良かったのかもしれないと、ホムラは止む無くその思いを断つことにした。

「いえ、貴重な経験を積むことができました。ゴウキ殿のような方と戦える機会はそうそうありませんから。ご配慮くださりありがとうございました」

 そんなホムラの心情を知ってか知らでか、リオがホムラに礼を述べる。
 ある意味で嫌味とも受け止められかねないが、その声色には厚い謝意が込められていた。

「それは……そうであろうな」

 唸るように、ホムラがリオの言葉の一部に同意する。
 その一部とはゴウキ程の人物と手合せを行う機会に恵まれるという点であるが、ホムラの声色には名状しがたい感情が含まれていた。
 この国でゴウキ以上の武士は存在しない。
 近隣諸国を探し回ってもおそらく見つけることはできないだろう。
 だというのにリオはそんなゴウキよりもさらに上にいるという。
 そうでなければシュトラール地方からヤグモ地方へと一人で旅をすることもできないのだろうが、この年齢でそれだけの実力を備えていることには畏怖の念を抱かざるをえない。
 いったいどれほどの才能を有しているというのか、あるいはどれ程の修羅場を潜り抜けてきたのか。
 いずれにしろリオを取り巻く複雑な事情が存在しなければ、国で抱えようと考えていてもおかしくはなかった。
 ついつい国王としての顔が現れてしまうことに、ホムラは苦笑せざるをえない。

「ところでリオはこの国にはどのくらい滞在する予定なのだ?」

 国王としての思考を断ち切るため、ホムラは少しばかり不自然に話題を変えることにした。
 本当は昨日のうちに聞いておくべき事柄であったのかもしれないが、諸々の事情から時間も足りなかったし、そういう雰囲気でもなかった。
 思考を切り替えるためとはいえ、尋ねておくべき話題であることに違いはない。

「来年の秋頃まではこの国に滞在したいなと考えております」

 ホムラの質問にリオはよどみなく受け答えた。
 リオが提案して取り組んでいる農業の改善作業はまだ終わっていない。
 その成果をきちんと見届けるため、リオは次の収穫期までは村に滞在したいと考えていた。

「ほお。思ったよりも長く滞在するのだな」
「はい。村の仕事を手伝ったりしないといけませんから」
「む、そうか……。そうだな……」

 平民に混ざって働いているリオの姿を想像し、ホムラは一瞬、複雑な表情をのぞかせた。
 リオが王族である事実が非公認であり、今後もリオが公の場で王族として扱われることがない以上、リオが王族の常識が通じない世界で生きていることは当たり前である。
 リオとホムラとでは住む世界が違う。
 それはホムラも当然の如くわかっている。
 だが、こうして実際にリオの暮らしぶりを耳にするまで、ホムラは無意識のうちにリオを自分と同じ世界にいる存在だと思い込んでいた。
 リオの過酷な過去の経歴を聞いたばかりだというのに、今の今までリオが現実で生々しく暮らす姿を想像していなかったのである。
 それはリオに対するホムラの隠れた願望の表れであり、思慮の浅さでもあった。
 そんな自分を恥じるようにホムラが苦い顔を浮かべる。

「時折でいい。こうやって王城へ来て我々の話し相手となってくれないか?」

 こうしてリオを呼び出すことでリオの暮らしを邪魔することになるのはわかっている。
 だがそれでもまたこうしてリオと会って話をしたいという気持ちを抑えつけることはできなかった。
 リオがやがてこの国を立ち去るというのならば少しでも話をしておきたい。
 たとえそれが我儘だとしてもだ。

「それは……はい。自分でよろしければ」

 そんなホムラの内心を知る由もなく、リオは控えめに返事をした。
 確約はできずとも、リオにもそうしたいという気持ちは少なからず存在する。

「そうか。ありがとう」

 非公式の場であるとはいえ、王族であることも忘れ、ホムラはリオに深く頭を下げた。
 隣にいるシズクもリオに頭を下げている。

「頭を下げるのはやめてください」

 そんな二人の姿に目を丸くし、リオがホムラとシズクに呼びかける。
 王族たる者、簡単に頭を下げるべきではないはずだ。
 例外は付き物だろうが、今はその時ではないとリオは思った。

「いや、我々の我儘に付き合わせてそなたの時間を奪うことに違いはない。そなたには迷惑と苦労を掛けてばかりだ」
「そのようなことはありません」

 心苦しそうに語るホムラに、リオはきっぱりとかぶりを振った。

「貴方達と会うのが嫌なら、自分はこの場に来ることを拒否しています」

 たしかに召喚にやって来たゴウキ達の雰囲気からして断りにくいというのもあった。
 だが、それでも本当に嫌だと思っていたら最初からこの場所には来ようとはしていなかったはずだ。
 リオは自らの意志でこの場にやって来たのだ。

「まだ実感は薄いですが、見知らぬ家族に会ってみたいという気持ちがあったからこそ、この場にやって来たのです」

 少し気恥ずかしさを覚えながらも、リオは話し続ける。

「自分はやがてこの国からいなくなりますが、今後も家族として親交を温めたいという気持ちは私も同じです」

 ユバにしろ、ホムラやシズクにしろ、リオの両親が好きだった人達に違いない。
 そんな人物達と自分も仲良くなりたい。
 そして自分の知らない両親の話を聞いてみたい。
 そう考えるのはおかしなことではないだろう。

「リオ……」

 感極まったように、シズクがリオの名を呼ぶ。

「ならば少しでも親交を深めなくてはな……」

 言って、ホムラも顔をほころばせた。
 しんと、部屋の中が静まり返る。
 決して気不味い沈黙というわけではなかった。
 どこか居心地の良い空気が流れ、やがてお互いの距離感をつかむように、ぽつりぽつりと会話が繰り広げられる。
 会話の内容はお互いにとっての共通項であるゼンとアヤメにまつわる微笑ましいエピソードが中心だ。
 今、この場で、復讐という無粋な話題を語ることは許されない。
 そんな暗くなる話をしようとはとても思えなかった。
 そうして三人は心行くまで歓談を続けることとなる。

「もうあまり時間も残っていないのだが、何か聞いておきたいことはあるか?」

 そんな温かな時間も無限ではなく、瞬く間に密会は終わりを迎える時間を迎えようとしていた。
 この会談の後、ゴウキの家でもう一泊し、リオは村へと帰ることになっている。
 後日、再び再会する約束を交わしはしたものの、折を見てゴウキが使者として村へやって来ることが決まっているだけで、具体的な日取りは一切決まっていない。
 次に会うことができるのがいつになるのかはわからず、何か言いたいことがあるのならばこの場で伝えておく必要があった。

「今、私が暮らしている村に父方の従姉妹の少女がいます。その子に私の素性を話してもよろしいでしょうか?」

 リオがルリに関して自らの情報を開示することの許可を求める。
 無暗にリオの素性を知る者が増えるのは好ましいことではないが、ルリには自分との関係を教えておきたかった。
 リオは自分がルリと親族関係にあることを知っているのに、ルリはそのことを知らない。
 それなのにルリはリオと家族同様に接してくれている。
 そんな彼女にいつまでも本当のことを隠したままでいるのは騙しているようで気が引けた。
 どこまで情報を開示するのかは難しいところだが、中途半端に教えて下手な好奇心を持たれても困るので、教えるのならばその全容を語ることになるだろう。
 もちろん教えることで僅かだが秘密が漏洩するリスクが生じるが、ルリが黙っている限りは何の問題もない。

「ふむ。従姉妹か。秘密を厳守できるというのならば問題はない。そなたの判断を信頼しよう」

 僅かに考えるそぶりを見せたものの、ホムラはすんなりと許可を与えた。
 それだけリオのことを信用しているということだろう。

「ありがとうございます」

 翌日、コモモの鍛錬に再度付き合い、ハヤテとも簡単な手合せをすると、リオはサガ一家に見送られてゴウキの家を出発した。
 通常ならば半日かけて移動する距離でも、リオならば走ってほんの一時間足らずで村へと辿り着く。
 村に戻ると、村人達から「おかえり」と歓迎され、出会う村人達にリオも声を出して挨拶を返していく。

「リオ、おかえり」

 今や住み慣れた家に入ると、広間の茣蓙ござに座っていたユバがほがらかな笑みを浮かべてリオを歓迎した。

「はい、ただいま戻りました」

 王都へ行く前と変わらぬ笑みを向けてくれることが嬉しくて、リオも思わず顔をほころばせる。

「ちゃんと話はしてきたみたいだね」
「ええ」
「二人きりの時は口調を改めた方がいいかい?」
「やめてください」

 冗談めいたユバの提案をリオが苦笑して断る。
 するとユバはカラカラと笑った。

「リオが王族だろうと私とあんたは祖母と孫さ。私はそう思っている。あんたがそう思ってくれている限りこの関係は続いていくよ」
「……ありがとうございます」

 表情を柔らかくして頷くと、リオはユバの正面に腰を下ろした。

「ルリさんに自分の素性を明らかにする許可をもらってきました。彼女にその話をしても大丈夫でしょうか?」

 挨拶代わりの会話を交わすと、真剣な面持ちでユバを見据えて、リオはおもむろに話を持ち出した。
 リオの真摯な視線を受け止めながら話を聞き、ユバは小さく深呼吸をした。

「あの子もリオと血が繋がっている。それにこうして一緒に暮らしている以上、ルリにも知る権利があるはずさ。私はあんたを支持するよ」

 数秒の間を置き、ユバは悠々とした声で答えた。
 お互いに真っ直ぐな視線を交わし合う。

「ルリさんは今どちらに?」
「村の女達とお茶でもしてるんじゃないかね。村人経由でリオが帰って来た噂を聞きつけたのならそろそろ帰ってくるかもしれないよ」

 収穫期も終えた現在は村の仕事も少なく、村人達は暇を持て余し気味であった。
 何もない村の中で仕事以外にすることは特になく、その仕事さえ無くなってしまうとなると、村人同士で駄弁るくらいしかすることはない。
 最近ではルリも仕事がなく、日中から村の同年代の少女達と歓談をする日が増えていた。

「ただいま~! リオ、おかえりなさい!」

 噂をすれば影がさすとやらで、間もなくしてルリが家に帰って来た。
 すぐさまリオの存在を確認すると、花が咲いたような笑みを浮かべてリオに話しかけた。
 自らの帰宅とリオの帰宅に対する挨拶を一度に行ったことが少し可笑しくて、リオがくすくすと笑った。

「はい。ただいま戻りました、ルリさん」
「うん! なんかいきなり王都に行っちゃったから驚いちゃったよ。お婆ちゃんに聞いても事情を説明してくれないしさ」

 何も教えてくれなかったことに僅かな不満を感じさせるように、ルリは肩を竦めた。
 ストレートに何があったのかを聞いてはこないが、やはり気になってはいたようだ。

「実はその件でルリさんにお話がありまして。ただ、聞いてもらうとなると話の内容を秘密にしてもらう必要があるんです」

 そこはかとなく心苦しそうな笑みを浮かべ、リオは語った。

「う~ん、どういうこと?」

 漠然とした説明に、ルリが首を傾げて尋ねる。

「語る内容は主にこうして自分がこの家で暮らすことになった理由についてです。これ以上は秘密を守っていただくと約束して頂けない限り説明することができないんですが」

 先だって詳しく事情を説明することもできないため、どうしても意味深長な言い方にならざるをえない。
 ルリの答えを見極めるべく。リオはその顔を覗き込んだ。

「……わかった。約束するよ」

 静かだが力強い声でルリが首肯する。
 その真摯な眼差しを受け止めると、リオはルリに事情を説明することにした。
 一つ一つ順序を追ってリオが置かれていた境遇を語っていく。

「え? え? リオは私の従兄弟だけど、お母さんは王族で……、え、え~!?」

 リオの母が王族だと告げると、ルリはまさしく鳩が豆鉄砲を食ったような顔になった。

「えっと、何かの冗談だよね?」

 同意を求めるように、おずおずとルリが尋ねる。

「本当のことだよ。リオの父親……あんたの叔父はこの国の王女様と結ばれたんだ」

 真面目な表情を浮かべて、ユバがリオの話が事実であると証言した。
 その様子からするとユバが嘘を吐いているようには見えない。
 ユバとリオの顔を何度も見比べると、

「え、えっと、リ、リオ……様、申し訳ありませんでした! 今まで数々の非礼を!」

 ルリは泡を食ったように平伏した。
 これまで馴れ馴れしくリオに接してきたことを思い返し、非常に無礼な行いをしてきたと思ってしまったのだ。

「そういうのは止めましょう。これまで通りでいいですから!」

 そんなルリを制止するように、リオは慌てて言った。

「で、でも……、リオ様は王族になるんですよね?」
「この話は公に出来るものじゃないんです。王族なんてのも非公認の事実にすぎませんし、俺も自分が王族だなんて思っていません」

 おそるおそるリオを見上げるルリに対し、リオが苦笑しながら語りかける。

「だからお願いします。どうかこれまで通りに接してください」

 非常に居心地の悪そうな苦笑を浮かべるリオの顔が視界に映り、ルリはリオが本心からそう思って口にしているのだと、これまでの付き合いから判断した。
 そうだ。
 リオは何かにかけてそつなくこなす人間だが、決してそういった才能を鼻にかけるような真似はしてこなかった。
 それが今さら自分が王族だと判明したからといって、とたんに態度を変えるような鼻持ちならない人間ではないことはルリもよく知っている。

「わ、わかりました……」

 そう思ってルリは首肯した。
 だがまだ緊張した声色である。
 それに無意識のうちに口調も硬いままだった。

「口調、戻ってませんよ?」

 リオが茶化すように指摘する。

「あ、は、……うん」

 思わず硬い口調のまま答えそうになったが、何とか思いとどまり、ぎこちないながらも笑みを浮かべ、ルリは頷いた。

「いきなり従兄弟が現れて戸惑いも大きいかと思いますが、今後もよろしくお願いしますね」

 改まったように頭を下げるリオ。
 だがその顔は嬉しげにほころんでいた。

「あ、うん。そっか……、私とリオは従兄弟なんだ」

 ルリも頭を下げ返し、再びその頭を上げると、目を瞬かせた。
 今までリオが王族の息子であるという事実の衝撃が大きすぎて、ルリはリオが自分の従兄弟でもあるという事実をすっかり失念していた。
 そもそもリオとしてはルリと従兄弟であるという事実を伝えたくて事情を説明したのだ。
 予想はしていたものの、リオとしてはルリの反応は本末転倒である。

「そっか、お婆ちゃん以外にも家族がいたんだ……。あ、となると私の方が一つ年上だからお姉ちゃんだよね……」

 次第にその事実が何を意味するのかを呑みこみ、ルリは喜びを噛みしめるように笑みを浮かべた。

「あ、ごめん! えっと、こちらこそよろしくお願いします!」

 何やら色々と考えていたのか、少しばかりだらしなく破顔していると、ルリはリオから可笑しそうに見られている事実に気づいた。
 そうやって我に返り、少し顔を赤らめ、ルリは慌ててリオに頭を下げた。

「……あ、でもリオに一つだけ言いたいことがあるの。いい?」

 何かを思いついたのか、頭を上げると、ルリは真面目な顔つきでリオを見据えた。

「はい。なんでしょう?」

 リオも真面目な表情を浮かべてルリを見つめ返す。
 その視線を受け止め、なにやら芝居がかったように小さく咳ばらいをすると、ルリは思い切ったように口を開いた。

「リオの口調を直してくれると嬉しいな。最初に会った頃に注意したけど、今までずっと丁寧な口調で話していたじゃない。従兄弟なんだからもっと親しく接してほしいんだけど」

 と、どこか遠慮がちに、だが少々不満げに口を尖らせ、ルリは語った。

「えっと、以前も言いましたがこれは癖みたいなものでして。一度、こういう口調で接した相手にはよほどの理由がないと、口調を戻すのに戸惑ってしまうというか……」

 困ったように苦笑し、リオがその事情を説明する。
 別に人と話をするのが苦手というわけではないのだが、これはもう本当にリオの性分なのだ。
 相手が子供か傲岸不遜で敵対的な相手でもない限り、リオは初対面の相手に馴れ馴れしく話しかけるのが苦手である。
 もちろん親しくなれば打ち砕けた喋り方をすることもあるが、何らかのきっかけがない限り気恥ずかしさを覚えてしまって、そのまま惰性で硬い喋り方をするように心がけてしまうのだ。

「私達が従姉弟だっていうのはそのよほどの理由にならないの?」

 そんなリオの説明に納得することはできないのか、ルリはジト目でリオを見つめた。
 リオとは決して少なくない時間を一緒に過ごしているし、たくさんの恩を受けている。
 加えて、自分とは従姉弟の間柄だというではないか。
 それなのにリオが硬い口調のまま接してくるのがルリは寂しかった。
 拗ねたルリの視線を受け止めると、僅かに呆けたような顔を浮かべて、リオはすぐに気恥ずかしそうに苦笑した。

「……ごめん。そうだね。これからはルリとはこうやって喋ることにするよ。これでいいかな?」

 リオはそう言って、はにかんだ。
 どこかむず痒そうな感じが伝わってきたが、それがルリには嬉しかった。

「うん!」

 勢いよく頷き、ルリは嬉しそうに返事をした。
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