The Music of Little Erich
アーティスト志望の少年・淡音春人は、ある日ヘッドフォンを掛けた奇妙な少女と出会う。ムジカ・E・ツァン。ヴァイオリン演奏家の父親譲りの才能を持つ彼女は、奇妙な装置を手に入れ、より高みを目指す。呼び出されたのは、異界の神アラーラ。全てを喰らい音に変えるその異形の存在に、少年は恐怖し少女を拒絶する。ムジカは自らを全てを弾き熟す楽器とし、異形の神ごと混沌の玉座へ迎えられる。全てを失くした音楽室でムジカの遺した音楽を聴き、彼女の想いと本当の才能を知る春人。取り壊される教室の壁に始めての作品を仕上げた彼の耳には、何時までも彼女だった音が響き続けている。
※この作品はpixiv、カクヨム、ノベルアップ+にも掲載しています。
※ノベルアップ+クトゥルフの呼び声短編小説コンテスト最優秀賞作品。
※この作品はpixiv、カクヨム、ノベルアップ+にも掲載しています。
※ノベルアップ+クトゥルフの呼び声短編小説コンテスト最優秀賞作品。