設定資料集三
エウロパ
かってのEU諸国をそのはじまりとする。欧州諸国により結成されておりその人口は一千億となっている。人種構成はその全てが白人となっている。ハンガリーやフィンランドはアジア系にルーツがあるがそれでももうその骨格等がコーカロイドのものとなっている。ただしかってのソ連圏の国々、バルカン半島の多くの国、そしてフィンランドは参加していない。理由は後述。
建国以来連合とは激しい対立関係にありブラウベルグ回廊を挟んで対立関係にある。だがバチカンがエウロパにあることから連合への工作は続けている。またこれにより多大な成果も挙げている。
そのはじまりはハインリッヒ=フォン=ブラウベルグにある。オーストリア生まれのこの人物によりそれまで環太平洋諸国に押されっぱなしであった欧州は息を吹き返した。そしてかっての自信を取り戻したのである。彼はEUを根本から作り変え、それまでの合議制の強いものから国家元首への権力が強いものへと変えさせた。これによりそれぞれの国々の政府は形だけのものとなり国家元首である総統の力が強くなった。同時に貴族制度もそれまで弱まっていたのが復活していった。これには元々根強く残っていた貴族主義がかなり影響している。首都はオリンポス、かってギリシアの神々がいた山の名をその首都に冠したのであった。なお議会は二院制である。平民の庶民院と貴族の貴族院である。
宗教はキリスト教がある。カトリックとプロテスタント、そしてギリシア正教がある。ギリシア正教の一派であるロシア正教はロシアが連合に参加している為存在しない。そしてギリシアと北欧の神々が復権し同時に信仰されている。バチカンはこの時代も存在する。勢力はやはりと言うべきかかなり大きく政治的な地位もある。
信仰であるがギリシアと北欧の神々への信仰はわりかしはっきりとしている。ゲルマン系が北欧の神々を信仰し、ラテン系がギリシアの神々である。星系の多くもこの神々の名が冠されている。スラブ系はその人によって違う。ゲルマンの血が濃い者は北欧の神々を信仰していたりする。ユダヤ系はイスラエルが連合に入った時に全員そちらに行ってしまっている。それまでの差別や迫害を考えるとこちらの方がよかったという考えもないわけではない。だがロマニは存在している。彼等の国は連合に存在している。
オーストリア等にかっての国王が復権しているが皇帝はいない。強いて言うならばエウロパ総統が皇帝か。連合の皇帝とエウロパの皇帝はまた違うのである。彼等は自分達をローマ帝国の復権者と任じているふしがある。その為皇帝は存在しないのである。エウロパにおいて皇帝とはローマ帝国の継承者なのである。連合のように二人もいていいものではないという考えである。そうした意味で西ローマ、東ローマといった概念は消えている。正確な意味での欧州の後継者となっているのである。
生活は豊かであると言っていい。ただし貴族と平民では食べるものが違っている。その為平均寿命等は同じでも体格が違っている。貴族の方が大きい。食べるものは二十世紀の欧州のそれからあまり変わってはいない。連合のように昆虫や爬虫類、両生類等は食べない。ただし魚類はよく食べられる。食事はフォークとナイフ、スプーンを使って食べる。
資源も豊かであるがその領域が限られている為常に資源や人口の問題に頭を悩まされている。サハラ北方への侵攻もこうした問題を解決する為である。
北と西は何十万光年も続く果てしない空間地帯である。従ってそちらへの進出は不可能となっている。そして東にはブラウベルグ回廊を挟んで連合がある。南はサハラとなっている。そこに総督府を築き進出を進めている。そこにいるサハラの者達を追い出しエウロパの者を移住させる。これにより難民問題も起こっておりサハラ各国からは目の敵にされ、連合からは批判の口実とされている。
法治主義国家であるがその刑罰は連合のそれと比べるとかなり穏やかである。死刑も縛り首か電気椅子となっている。死刑廃止論も起こっている。これを根拠に連合を批判する場合も多い。
科学力、技術力は連合と比べるとかなり劣っている。それが彼等のコンプレックスの一つともなっている。だが極端なレベルではない。しかしそれが兵器にも表われているのも事実である。
貴族制
エウロパの特色の一つである。各国の王室等が爵位を与えている。大公から公爵になり候伯子男の五つの爵位がある。その下に騎士や紳士等も存在する。他には辺境伯といった爵位もある。
元々ヨーロッパであった時代から貴族主義は根強く残っていたがそれが復活したのである。イギリスではサー、フランスではド、イタリアではデル、スペインではドン、ドイツではフォン、オランダではファン等とそれぞれの貴族を現わす冠称がある。
貴族には身分の他にも特典があるが彼等に対しては法はより厳しく適用される等の処置がある。また彼等は平民に対して法の根拠なくして危害を加えることは許されていない。法治主義は徹底している。
そして貴族が貴族である所以として『高貴なる者の義務』『騎士道』という考えがある。どちらも貴族達に厳しく教育されているものであり彼等はこれを以って貴族となっている。
政治制度
連合と同じく議会制民主主義であるが貴族制と混ざりいささか独特のものとなっている。また総統の権限が強く中央政府の閣僚は総統が任命する。そして総統の発言力が非常に大きい。時として議会を超える場合もないわけではない。
各国にも政府があるが連合程強くはない。また軍は中央政府に直轄している。最高司令官は総統であり軍務大臣は文官がなる場合もあれば武官がなる場合もある。だが現役武官が閣僚となれるのはエウロパの大きな特色の一つとなっている。
エウロパ軍
その数は通常は二百個艦隊、人員にして三億かその程度となっている。将官の階級が多いのが特色である。貴族は必ず将校となっている。また士官学校も貴族が多い。だが平民に対して門が閉ざされているというわけではない。エウロパにおいては責任ある仕事は貴族がその責を負うべしという考えがある。それに従っているだけである。
総督府にも軍が派遣されており常に戦っている状態である。また騎士団も存在する。
軍服は兵士や下士官は黒地に赤い軽い装飾が入ったものである。将校は黒地に赤と銀の装飾が入っている。詰襟型であり首をカラーで守る形となっている。貴族のそれはどちらかというと外見を重視していると言っていい。これは階級によって大きく変わる。尉官の間でも変化があり、佐官、そして将官になるにつれ豪奢になっていく。とりわけ元帥、エウロパ元帥のそれは極めて豪奢なものとなっている。
エウロパ軍の階級
兵士
三等兵
二等兵
一等兵
上等兵
兵長
下士官
伍長
軍曹
曹長
将校
准尉
少尉
中尉
大尉
準佐
少佐
中佐
大佐
准将
少将
中将
大将
上級大将
元帥
エウロパ元帥
将官の階級が連合よりも多い。また将官はケープが着用される。大将以上はこれがマントになり元帥以上には腰に剣を帯びることも許される。元帥は連合と比べてかなり多く時として百人近くいる場合もある。これも貴族制故である。だがエウロパ元帥は数人しか存在しない。
軍の単位
連合軍と同じく約一万隻を以って一個艦隊とする。艦種は戦艦、高速戦艦、空母、駆逐艦、巡洋艦等。連合と比べるとあまり多くはない。そして輸送艦や揚陸艦等も連合のそれと比べるとかなり小型である。全体的に艦艇は連合のそれと比べるとかなり小さい。これは連合の艦艇がかなり大型であり駆逐艦でエウロパの軽巡と同じ位の大きさと装備を持っているせいでもある。攻撃力や防御力、電子設備等でも連合が圧倒している。だが速度だけはエウロパ軍の方が勝っている。また陸上戦力として戦車や装甲車もあるがこれも連合のそれと比べると攻撃力、防御力、生存能力でかなり劣っている。
艦長は連合と同じく中佐が務めることが基準である。十隻単位であると大佐、百隻で准将、以後は連合とおおよそ同じとなっている。
上級大将及び元帥がかなり多く彼等が複数の艦隊を指揮する場合も多い。エウロパは元帥が多くそれだけ将官も多い。ここが連合とはかなり違う点である。
エウロパ軍の軍律
騎士道をその規範としている。主に将校を念頭に置いたものであるが兵士にも当然ながら適用される。だがエウロパ軍は貴族の軍隊であり彼等が主役である。彼等はあくまで騎士道をその心の拠り所としているのである。
治安
連合等と比較してかなりいいと言える。宇宙海賊やテロリストもいるにはいるがその数はかなり少ない。社会的には熟成しており、また中央政府の権限が強いせいでもある。少なくともこの面においては他の勢力にひけをとらない。
バルカン問題と連合による買収事件
共に連合とエウロパにとってその仲がさらに険悪化した事件である。かってバルカン半島、とりわけ旧ユーゴスラビア地域の扱いに苦慮していた欧州各国であったが、それを太平洋各国が取り仕切り瞬く間に収めてしまった。そしてなおかつアルバニアやブルガリア、トルコまでをその勢力圏に組み入れてしまったのである。また当時のフィンランドが連合寄りであったのを見て彼等を買収して連合に取り込んでいる。これに対して欧州は何もできなかった。その結果がブラウベルグの誕生と連合とエウロパの対立となったのである。またこの際マルタやキプロス等の地中海の島国も連合に入った。そしてロシアの自治共和国がそれぞれ名目上は独立して国連に入りその数で欧州をさらに追い込んでいっていた。
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