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星河の覇皇
作:坂田火魯志



設定資料集一


               星河の覇皇  設定資料集
 星間国家連合
 人類最大の勢力。人口にして三兆を誇りその国数は三百に達する。中央政府や議会、裁判所の他に各国の政府や議会も存在している。保有星系は三百国、そして中央政府で数百万に達する。
 中央政府は大統領制を敷き、その下に内閣が存在する。また議会は上下二院であるが実質的には三院である。上に各国の国家元首達の議会がある。
 全体的に中央政府の力は弱く長い間各国の政府や各国政府の権限を重視する地方分権派と中央集権派との意見対立が存在している。これは連合の宿命的な悩みである。
 三百の国が存在するがその国力の差は大きい。伝統的に大国の力が強く日米中露の他にブラジルやトルコ、オーストラリア、旧ASEAN各国、メキシコ等の発言力が強い。この為小国は常に合従連衡し彼等に対処する傾向がある。また大国同士に対立があればそれぞれの利益に従って動く。武力衝突こそないが貿易や通商、経済における摩擦は頻繁にある。これを調整するのが中央政府の大きな仕事となっている。なおバランサー的な国も存在する。
 長い間中央警察や中央軍といったものは存在しなかったがキロモト政権下において遂に誕生する。これはこの二百年あまりの中央政府の不断の努力と宇宙海賊やテロリストの行動が活発化しだしたことがその理由である。
 設立は国際連合が母体になっており、APECやASEAN地域フォーラムに参加していた環太平洋諸国に中南米諸国を軸としており、そこにロシア圏の国々やサハラ以南のブラックアフリカ諸国等を加えたものである。トルコやイスラエルといった中東の国の一部も参加している。これ等の国々は法的には平等であるとされている。
 人種構成はアジア系やヨーロッパ系、アフリカ系だけでなくアボリジニー達も存在する。極めて混血が進み肌の色が黒かったり黄色かったりしていても目や髪の色が様々だったりする。また違う国の間であろうとも婚姻は多い。そうした意味で人種問題はかなり解決している。
 それぞれの国の独自性、自主性が強く、文化もまた各国で持っているがそれはどちらかというと地域性といったものに近い。料理や服装、風俗といったものにそれが現れている。また言語も公用語として銀河語が存在するが方言のようなものが存在する。食事や箸とフォーク、ナイフ、スプーンを同時に使う。
 設立以来惑星開発に力を入れてきておりそれにより力を大きくつけている。北と東、そして南に何処までも続くのではとも思える果てしない開拓地があり、そこに向かって開発を行っている。
 元々大国の存在等を考慮した領域の割り当てが行われており、設立当初の国はそれぞれ相応の領域を持っている。例としては第一の人口を持つ中国は十兆を養える領域を持っている。その他の大国にもまず優先的に広大な領域を当てたができるだけ辺境に置いている。これは当時の連合中央政府の英断であり、これにより大国が中央において発言力を増すのを抑えている。だがこれにより辺境において小国を抱き込もうとそれぞれ工作を繰り返してきた歴史があり、痛し痒しの状況である。
 設立と同時に経済及び貿易は自由化されており関税や市場の統合も為されている。通貨はテラ。地球からとられている名前である。
 風土的に個人主義的風潮が強く各人の自立心も強い。開拓者精神も強く何処かで成功すればよいという考えがある。また各種産業において活発な企業活動もありアグリビジネスや資源のビジネスも盛んである。資源は極めて豊富な状況にある。その為か各人はそれぞれの得たいものを求める。それは各人によって違うが自主性が強いのは変わらない。また階級社会ではなく、スタート地点が公平であればよいという考えである。生まれや経歴はそれ程問題ではない。また宗教も多彩である。宗教人口は十三兆に達し、古代の神々も信仰されている。ケルトやメソポタミア、エジプト、中南米の神々が復権している。またそれと同時にフェニキアやアッシリア、インカ、ヒッタイトといった古代の民族の国家もある。イスラム教やキリスト教もある。だが戒律は厳しくない。特にイスラムは酒や豚もまあ許されている。だがユダヤ教はこうはいかない。
ユダヤ教徒だけは他の宗教も同時に信仰もせず、戒律も厳しいままである。これは彼等の末裔だと主張する者達が建国しているのである。他にはアイヌや琉球、チベット等の国も存在する。またブルボン家が王家を務める国まである。それぞれの国は大統領制だけでなく君主制の国もある。国家元首の席次は細かく、まずは皇帝、王、そして大統領等となっている。皇帝は二人おり日本の天皇とエチオピア皇帝である。両者は互角とされているがエチオピア皇室は途中断絶していた時期があることから日本の皇室の方が上とされる場合が多い。
 文化的には大掛かりでかつワイルドなものが好まれるが日本のように繊細な文化も存在する。実際はかなり多様であると言っていい状況である。食文化や音楽、服装も極めて多様。またファーストフードも多い。酒はよく飲まれる。ワインやビール、ブランデー、ウイスキー等の他にカクテルも好まれる。他に馬乳酒も。主食は米と麦、芋、コーリャン。他には大豆もよく食べられる。野菜や果物も実によく食べられる。宗教的なタブーが少ない為か肉類は牛や豚、羊、山羊、馬の他には魚等の魚介類、鯨等。その他には鳥や爬虫類、両生類、昆虫も好まれる。特に爬虫類は人気が高く鰐や蜥蜴、蛇、恐竜も食べられる。煮たり焼いたりとメニューも豊富であり各国のそれぞれの料理方法で食べられる。その為連合全体の食文化は極めて発達している。香辛料や調味料も実に豊富である。嗜好品としてコーヒーや茶、煙草が多い。麻薬は全ての国において禁止されている。だが犯罪組織が密売していることが多い。ネットはかなり発達しマスメディア以上の発言力を持っている一面もある。そのマスコミも複雑に分かれており各種の業種ごとのメディアもある。また同性愛に関しては極めて寛容な土壌がある。
 軍は設立間もないがかなりシビリアン=コントロールが念頭に置かれている。だが政府による一方的な統制ではなくそこには議会の意見も入る。議会が軍の意見を聞き、政府をチェックするという形になっている。またそれぞれの国も小規模ながら軍を持っている。主に治安維持用でありこれは国軍と呼ばれている。
 議会は基本的に二大政党制であるが出身国の意向がそれぞれの議員に影響することも多い。設立から中央集権か、地方分権かで対立がある。双方の綱引きが連合の歴史であると言える。だがここで重要なのはこれは開拓にも大きく影響しているということである。開拓にも波があり、積極的に行われる場合とそうでない場合がある。時代によってこれは大きく違ってきているのである。
 流さの尺はメートル、キログラムである。これは全ての国で共通である。
 法律は中央政府の方と各国の法があるが中央の法が優位であるとされている。
 外交は中央政府に外務省が存在し各国と交渉を行っているが各国政府もそれぞれ外務省を持っている。だがこれは連合内の国々の間で行われている外交である。中央政府は時としてこれの調整も行う。なお連合は時として神聖ローマ帝国と揶揄されるがこれは中央の力が弱く諸国の力が強い為である。
 連合の者の体格は他の勢力と比してかなり大きい傾向にある。これは彼等が豊富な食べ物がある中におり、かつ多量に栄養をとる為である。その為全体として一メートル九十を越す者が多い。
 スポーツは様々なものが執り行われており野球も盛んである。だが競技人口が多い為野球やサッカー、バスケ、バレー、ラグビー、アメフト等のプロスポーツリーグは実に多くの団体が存在する。また格闘技も盛んである。剣道や柔道といった武道もある。オリンピックは連合だけで行われている。エウロパの国々は除外され、エウロパはエウロパで行っているのである。マウリアは参加している。だがサハラ各国は参加していない。戦争中だからである。
 軍隊も含めてその技術力、科学力は高い。これはその豊かな国力と人材が背景にあると言っていい。これにおいてエウロパは大きく劣っている。







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