ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
第十四部第五章 神々の激突その十二
「テューポーンに装備されている砲はエウロパ軍のコロニーレーザーと全く同じものです」
「うむ」
「そこに答えがあります。我が軍のティアマト級巨大戦艦の巨砲は彼等のレーザーよりも射程は長いです」
「アウトレンジ攻撃か」
「はい。それで攻略が可能だと思いますが。如何でしょうか」
「だがあれだけの巨大さだ」
 マクレーンはここでテューポーンの巨大さも指摘してきた。
「例えティアマト級でも十隻や二十隻では何の効果もないと思うが」
「では千隻ではどうでしょうか」
「千隻」
「何と」
 それを聞いた他の幕僚達がざわめいた。
「千隻のティアマト級巨大戦艦による巨砲の射撃ならば。効果があると思われますが」
「千隻でか」
「はい。確かに距離の関係で威力は落ちると思いますが。それでもダメージを与えていくことはできます」
「ふむ」
「そして別の千隻で敵艦隊に睨みをきかす。私はそれでいいと思うのですが」
「そうだな」
 マクレーンの口が開かれた。
「確かにそれは効果が期待できる」
「はい」
「そして損害も出さずに済むだろう。損害もな」
「それが最も重要だと思われますが」
 劉もここで口を開いた。ビスマークを援護する形になった。
「どう思われるでしょうか」
「そうですな」
 実はマクレーンの考えはおおよそ固まっている。だがそれでもあえて彼はここで間を置いてきた。
「問題は巨砲でテューポーンの装甲を破れるかどうかですが」
「それは御心配なく」
 ビスマークはそれについても述べた。
「ティアマト級の巨砲を斉射していけば。それが次第にボディブローとなってきます」
「ふむ」
「何度も攻撃を加えていくべきです。そしてダメージを蓄積していきましょう」
「そうして攻略するのか」
「はい、どうでしょうか」
「よし」
 そこまで聞いて今まで保留していた結論を出すことにした。
「ビスマーク少将」
「はい」
 マクレーンは彼に顔を向けてきた。ビスマークの方もそれに応える。
「貴官の案でいこう。すぐにティアマト級巨大戦艦を集めよ」
「ハッ」
 他の幕僚達がそれに返礼する。
「そしてすぐに攻撃に移る。よいな」
「わかりました。それでは」
「うむ」
 こうして連合軍は巨大戦艦による一斉攻撃を仕掛けることになった。彼等はすぐに行動に移った。巨大戦艦達がその巨体を銀河に誇示しつつ動く。
「奴等、動いたか」
 それはエウロパ軍からも確認された。彼等は巨艦が一箇所に集まっていくのを見ていた。
「何をするつもりだ」
「テューポーンの方に集まっているな」
 彼等はそれを見て話していた。
「あれで攻撃をするつもりか」
「どうやってだ」
「そこまではわからないが」
 この時点では彼等はまだ連合軍の考えを掴めないでいた。
「だが。何かをしてくるのは事実だ」
「だな」
「だがテューポーンは陥ちはせんさ」
 しかし彼等はテューポーンに万全の信頼を置いていた。こう言って不安を掻き消した。
「来るなら来るがいいさ。どうせ無駄な努力だ」
「そうだな」
 それは会話にもよく現われていた。今度こそは大丈夫だと思っていた。それだけテューポーンの攻撃が頼もしかったのもあった。

人気サイトランキング site_access.php?citi_id=254078182&size=200小説・詩ランキングcont_access.php?citi_cont_id=343008101&size=200


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。