第三十四部第四章 女虎の最期その十五
「フラッシュや漫画。詩に小説だな」
「多いですね」
「他には自作のアニメもあったか」
シャイターンはアニメについても述べた。
「後は。歌もあったか」
「幾らでもあるのですね」
「種類だけではなく数もな」
シャイターンは数もだと言った。
「かなりのものになっている」
「連合も酔狂ですね」
フラームは兄の話を聞いて苦笑と共に述べた。
「異国の者に対してそこまで作るとは」
「確かに酔狂だ」
シャイターンもそれは否定しない。
「完全な部外者なのにそこまでするとはな」
「全くです」
「しかしだ。連合を見ることができた」
ここでシャイターンの言葉の色が変わってきた。
「連合はな」
「連合をですか」
「そうだ。追悼一つにしてもそれだけのものが出て来る」
彼が言うのはこのことだった。
「絵画やそういったものだけではなくな」
「連合がそこに?」
「兄上、それは一体」
アブーはおろかフラームにもわからないことだった。二人の弟達は長兄の言葉に対してその目を怪訝にさせて言葉を出すのだった。
「何があるのですか?」
「連合の何が」
「連合はその酔狂から様々なものを出してきた」
「それが何か?」
「それだ」
彼はまた言うのだった。
「連合はかなりの種類のものをかなりの数で出してきた。しかも質が高いものが多い」
「それがですか」
「それだけのものが連合にはあるのだ」
シャイターンの言葉は今目の前にあるものを見たものではなかった。
「連合にはだ。豊かな文化によってな」
「分化ですか」
「それですか」
「そうだ。些細なことからすぐにそれだけのものが出せる」
シャイターンはまた弟達に告げた。
「種類も数も質もな」
「サハラではそれはないな」
「確かに」
アブーは今度はフラームの言葉に対して頷いた。
「サハラではそこまでのものはとても」
「ありはしない」
フラームにもそのことはよくわかっていた。サハラのことは。
「我等にはそれだけの文化も国力もない」
「そうですね。それは確かに」
「そのアニメにしろフラッシュにしても漫画にしてもだ」
どれもだというのだ。
「ない。数も質もな」
「そういうことにかけては連合には大きく劣りますね」
「その通りだ。サハラは貧しい」
シャイターンは弟達の話が一段落したところでまた述べた。
「そういったものはない。あったとしても連合と比べて微々たるものだ」
「微々たるですか」
「戦争が終われば後は平和だ」
皆それを夢見ていることは事実である。
「統一による平和だ」
「その際にですね」
「その通りだ。平和の中で如何にして発展するか」
彼はそのことについて言葉を続ける。
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