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第一部あらすじ
                    第一部あらすじ
第一章  若き将星 
 銀河暦八四八年四月、オムダーマン共和国とサラーフ王国はサハラ西方における交易の要地カッサラ星系においてその領有を巡って戦闘状態に入っていた。戦況は地の利を心得るサラーフ有利でありオムダーマン軍の司令官ムスタファ=アジュラーン元帥は撤退を考えそれを実行に移そうとしていた。しかし僅か二十歳の巡洋艦アタチュルクの艦長アクバル=アッディーンはここで果敢に進撃途中の敵艦隊の前に出て一斉攻撃によりその動きを止めた。これにより戦局好転の機会を見て取ったアジュラーンは方針を転換して反撃に移った。これによりオムダーマン軍は勝利を収めカッサラ星系を手に入れた。この功績によりアッディーンは技術大将ルクマーン=ハイデラバート率いる技術部の誇る新型戦艦アリーを貰い受けた。これが彼の輝かしい軍歴のはじまりであった。


第二章  銀河の群星
 アッディーンのことは瞬く間に各国に伝わりエウロパ総統フランソワ=ド=ラフネールの耳にも入った。彼等は今後のサハラ西方の情勢について思案を巡らせる。また連合においては日本国軍務大臣である八条義統が連合中央政府大統領ラゴス=キロモトに呼ばれていた。彼は一旦昼にキロモトに呼ばれた後で夜に再度呼び出され話を聞く。そこで何と連合中央軍設立の構想を聞かされたのである。一ヵ月後キロモトは日本国首相である伊藤佐知子と会談し八条を初代の中央政府国防長官にすることを決定した。中央軍設立の流れは瞬く間に連合を覆い大きなうねりとなっていくのだった。


第三章  海賊討伐 
 カッサラ星系を占領したオムダーマン軍は星系の基地化と周辺に潜む宇宙海賊の討伐を進めていた。アッディーンはその中でまた功績をあげ准将に昇進し分艦隊司令官にも就任した。オムダーマン軍は海賊を取り込んでいき戦力を増強させる。その中でミドハド連合主席であるイマーム=ハルドゥーンはオムダーマン軍を叩くべくカッサラに兵を進めさせる。アジュラーン率いるオムダーマン軍は彼等を迎え撃たんとする。


第四章  若き獅子
 エウロパ総督府にいるエウロパ軍大将ヴォルフガング=フォン=モンサルヴァートは内紛状態に陥っているサハラの一国アガデス連邦に攻め込み彼等を一蹴した。それによりアガデスは滅亡しエウロパに組み込まれることとなった。これによりアガデスから多くの難民が出るがモンサルヴァートはこの功績により上級大将に昇進する。
 また連合では米中露の三大国において大統領選挙が同時に行われていた。この選挙は連合軍の如何を問うものであったが三国共かろうじて賛成派が勝利しこれにより連合軍の設立も決定的なものとなったのであった。八条は伊藤とそのことを祝うが話はこれからであった。またマウリアも連合のその様子を冷静に見守っているのであった。


第五章  電撃作戦
 アッディーン率いるオムダーマン軍はミドハドの属国的存在であったカジュール公国に攻め込んだ。海賊だった者達の先導を受け隠密かつ迅速に兵を進め首都までの二つの要塞を陥落させ僅か二十日でカジュール自体を降伏させたのであった。
 正式な艦隊司令に就任し同時にカジュール駐留軍の責任者にもなった彼はすぐにミドハドとの戦いにも参加することが決定したのであった。
 その時連合中央政府は米中の首脳達の動向を注意深く見守っていた。
 エウロパでは連合中央議会の政治家で改革派のキリ=テ=マウイ、保守派のランティール=モハマドに注目していた。同時にそのエウロパのサハラ総督府においてはオムダーマンとミドハドの戦いの行方が見守られていた。


第六章  疾風怒濤
 アッディーン率いる艦隊はカジュール方面から進攻していた。彼はサルチェスでの戦いを予測するとすぐに指揮下にある司令官や幕僚達を集め今後の方針を話し合った。彼はここでサルチェスの後方にある補給基地を陽動として狙うことを告げる。
 すぐに数に勝るミドハド軍が攻めて来る。しかしアッディーンは敵軍に対して一点集中砲火を浴びせた後でその中に自らを先頭にして突入しまずは空母を破壊していった。続いて混乱する敵の前面に対して砲撃を加え中で暴れ回るアッディーンもミサイルを放った。
 これによりまずは一個艦隊を降伏させたアッディーンは陽動により補給基地に向かっていた残る敵艦隊を捕捉し補給基地に向かわせていた別働隊と共に撃破する。ミドハド軍は止むを得なく撤退するがその中でアガヌという男が奮戦を見せるのであった。


第七章  壁と鉄槌
 エウロパ軍では相変わらずオムダーマンとミドハドの戦いの行方が注視されていた。
 その頃八条は連合軍設立にあたり様々な事務処理等に追われ多忙を極めていた。
 サルチェスを手に入れたアッディーンはそこから敵の残存艦隊が逃げ込んだケルマーン星系への進攻を計画する。またそれと同時に更なる進攻によりオムダーマン全体の勝利を手にするつもりであった。
 ケルマーンのミドハド軍はケルマーンの主星において万全の布陣を敷いていた。しかしその中でアガヌだけは危惧を憶えていたのであった。
 アッディーンはその彼等に密かに近付き奇襲を仕掛けた。これにより混乱に陥ったミドハド軍は艦載機での戦いにも敗れ撤退を開始する。その殿軍をアガヌが果敢に務める。だがここで乗艦のエンジンを破壊され止むを得なく降伏するのであった。
 ケルマーンでの敗北を聞いたミドハド軍の主力は首都シャーハバードの手前にあるバンプール星系において布陣することにした。アッディーンは今回の作戦の司令官であるメフメット=マナーマと合流しバンプールに入った。そこでアッディーンは彼にある作戦を提案する。
 バンプールで両軍は激突する。まずは数に勝るミドハド軍が優勢になった。ここでアッディーンは波に乗ろうとするミドハド軍が自身の率いる軍の側まで来たところで急進しその側面を攻撃した。これにより自軍に勝利をもたらした彼は大将に昇進しオムダーマングンもシャーハバードへの入城に大きく前進した。だがここでサラーフ軍が不気味な動きを見せアッディーンは彼等に向かうのであった。
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