豆カン。(20/25)縦書き表示RDF


倫理の話です。
なんというか…エッセイに近い?^^;
豆カン。
作:乙麻呂



狐とライオン


君たちはマキャヴェリと言う男を知っているかね?

実はヒッキーだったと言う噂のある男なのだがね。

しかし彼の書いた『君主論』は有名だ。

おぉ、君は『君主論』を知っているのか!

そうそう、「狐とライオン」の話を書いているあれだよ。

知らない人の為に言っておこうか。

策略のわなを見抜く狡賢い狐と、百獣の王と呼ばれ、相手を恐れおののかせるライオン。

君主はそのどちらも持たねばならないと言うものだったね。

思い出したかね?

まぁこれはいいんだ。今日は同じく『君主論』の中に語られている、こんな言葉について話合いたいと思っていてね。

先ほど配ったプリントを見てくれたまえ。

左上の「マキャヴェリの言葉」と書いてあるものだ。

『いかに生きているかということ(現実)と、いかに生きるべきかということ(道徳)は、はなはだしくかけ離れているから、なすべきことのために、現実になされていることをかえりみない人は、我が身を保つよりも、むしろ身の破滅を招くことになる。』

こう書いてあるね。

君たちはこれを見て何を感じるだろうか。

結構、的を得ているとは思わないかね?

マキャヴェリの生きていた時代はルネサンス時代だから、もうかれこれ600年も前に考えられたものになるね。

今のような民主主義でもないし、今じゃ映画とかでしか中々お目にかかれない君主ってやつが牛耳ってた時代だ。

マキャヴェリ自身の考え方も、実は今とは全然違うもの。

独裁君主が権力を獲得して、国家維持するのがいいって考えていたんだ。

それに国家政治のためには、君主は暴力や裏切りなんかの反道徳的な手段も使っていいだなんて言っていたんだよ。

今こんなことしたら、すぐに玉座から引き釣り下ろされてしまうだろうね。

しかしこんな時代にいたにも関わらず、彼の残した言葉は今の私たちと同じ考えを持っている。

これは不思議だ。

彼は「独裁君主の権力維持」のために説いた。

だけどこれはそのまま「現代政治」に当てはまるんじゃないかな、と私は思うのだが、いかがかな?

たまに、政治家は国民が大反対しているものまで可決してしまうことがある。

あれはまさしく道徳に対する現実だ。

専門分野に疎い国民の全ての要望を叶えていたら、国の政治は成り立たない。そんな表れだね。

個人的にはどうなのかな。

これは寧ろ逆かもしれないね。
この文章の通りにしていたら、身の破滅を招くんじゃないかな。

最近の若者は現実リアルを求めすぎて、道徳モラルを軽視しすぎているところがあるだろう。

目の前にご老人がいて、君たちは席を譲ったことがあるかい?

自分も疲れているんだ、なんて思って座り続けているだろう。

もしかしたら寝てるふりなんかしてね。

満員電車で、座席に荷物を置いていないかい?

膝の上じゃ邪魔だから。床に置くのは汚くなって嫌だから。

それでは自分の現実しか見ていないじゃないか。

一人で君主は成り立たないのだよ、そこには民衆が必要なんだ。

そこのところは、きちんと覚えておかないとね。

しかし現在でも政治では受け入れられている君主論だけど、実際この時代はどうだったんだろうね?

実は批判の対象になっていたようだ。

そりゃ君主には人徳もなくてはいけない。

先ほども言ったが一人では君主とは呼ばないのだよ。

この時代に受け入れられなかったものが、今になっても受け入れられないのは、君たちにも分かるだろう。

これをきっかけに、少しは考えてくれると嬉しいな。

おっとチャイムが鳴った。

今日はここまでにしようか。

君たちも身の破滅を招かないよう、気をつけるんだよ。

それじゃあこれで終わります。

質問は職員室まで来てくれればいるから。

はい、起立。礼。

ありがとうございました。

あ、室長さんは後で黒板消しといてくれるかな。

うんありがとう。それじゃあよろしく。


『狐とライオン』いかがでしたでしょうか。

これは小説じゃないね、エッセイだよね。
なんでこんなの書いたかって、別に理由はないけれど
物語が思い浮かばなくて、代わりに倫理題材が浮かんだんですよね
凄く退屈な話になってしまい、申し訳ないです;;

それでは少しでも『狐とライオン』楽しめていただければ幸いです♪

これからも『豆カン。』をよろしくお願いします(つω`*)テヘ






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