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童貞で三十歳を迎えたら魔法使いになってたよ! 作者:下北沢
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捜索

商館の前で一度解散になり、各自装備と水筒ランタン等の荷物を持参して斡旋所へ集合する事になった。
斡旋所では水やお茶をお金を払う事で水筒に詰めてくれる。僕達は斡旋所に着くと水筒を受付の女性に渡してお金を払い、待合スペースで地図を広げる。
全員の水筒の用意をして貰うのを待つ間を利用して、この後の予定を決める為だ。
地図を広げたのはケイト、襲われた場所を地図に書き込んでいく。
日があるうちにその場所には辿り着きたい、僕はこの辺りの地理に最も詳しそうな副団長に
「この場所までどのぐらいかかりますかね?」
と聞いてみる。
「そうですね・・・一時間もあれば到着出来ると思います」
僕の脚だと+二十分は掛かりそうだ。
副団長は腕を組んでまだ何か言いたそうにしている。
「何か気になる事でもあるんですか?」
「ええ、この印の場所は開けていて身を隠す場所がありません。我々の姿は丸見えになってしまいます、毒矢を使う相手と交戦になれば不利になるかもしれません」
なるほど、以前襲われた時も矢を避ける遮蔽物の無い場所だった。
「判りました、矢には十分注意しましょう」
スズの方を見ると矢筒にみっちりと詰まった矢をこちらに示すので、僕はそれにうなずく。
矢の射ち合いともなればスズの矢が必要になってくるので、スズが弓矢の準備をしてあるのなら安心だ。
「水筒の用意できましたよ」
受付の女性がカウンターに水筒を並べてくれる。
「ありがとうございます。では、出発しましょう」
各自水筒をカウンターから受け取り斡旋所から出て行く。
入口に武装した若い男が二人待っていたが、僕らが外に出て来ると敬礼をしてきた。
副団長が彼らを指さして
「伝令としても使えますのでこの二人も連れて行きます」
「判りました、よろしくお願いします」
僕・スズ・エルザ・ジュリア・ケイト・副団長・部下二人の合計八人で町を出発した。
ケイトを先頭に立って進み、何があったのかを説明しながらの移動をして貰う事になった。
まずは囮が大爆発を起こした地点に向かう。
間道へ入り暫く進むと、抉られた地面となぎ倒された木々が見えて来る。
これだけの規模の魔法を食らっても僕が即死しなかったのは敵にとっても誤算だったに違いない。
今まで姿を現さなかったあのクロウってPCが、前衛でもないのに部下も連れずにかかってくるぐらいだ。
クロウの判断は的確だった。ジュリアを助け出す前が僕を殺せる唯一のチャンス、そこに単身でも飛び出して来る判断力は恐ろしい。
エディが駆けつける偶然が無ければ僕は殺されていただろう。
クロウはジュリアが木に挟まれた偶然にチャンスを得て、僕はエディの出現と言う偶然で命を拾った。
紙一重の偶然に感謝しつつ
「ケイト、この爆発の起きる前。右側面の弓隊に襲い掛かった辺りからの話を聞かせて下さい」
とケイトに向かって尋ねる。
「私とマインさんはタロウさん達を弓で射かけ始めた弓隊の側面から、矢を放ったタイミングで襲い掛かったんす。弓部隊は五人。マインさんと私が「せーの」で二人を先制攻撃で倒して、矢をつがえようとする二人を倒したっす。すると一人が逃げて行くんで、私のナイフを当てて倒したっす」
「そこまでは僕達も、敵の死体から予測ができました」
僕達はその後のケイトの行動を知らないので、彼女の後にゾロゾロと付いて行く
「最後に逃げようとしてた敵の向かった方向に、馬でこの場を走り去っていく人が見えたんっす。何かあるなってマインさんと追いかけたんっすけど、大きな爆発が起こったんで戻ろうとしたんす。でも、タロウさんがすぐに立ち上がったのが見えたんで、一先ず安心して馬を追いかける事にしたっす」
「僕からは人影が動くのなんて見えませんでしたね、どのぐらいの位置にいたんですか?」
「あの辺りっすかね」
ケイトの言う辺りに辿り着いたがこれは遠い、木々の隙間が通っていて視力がかなり良くないと見えない。
「ケイトの視力はいくつなんですか?」
「さぁー?両目共に2.0以上ですが、それ以上は測った事は無いっす」
なるほど、それなら見えるのかもしれない。
「それで、爆発の間に馬は居なくなっていたのですか?」
「いえ、爆発に驚いた馬が怯えて走らなくなったみたいだったんで、簡単に追いついたっす。そこからは歩く馬に乗った男を距離を開けて尾行してみたんすけど、途中から隠れる場所も無くなってったんすよ」
ケイトが「ほら」と言って先頭を歩きながら前方を指し示す。
確かに何もない、ここで見つからずに尾行するのは大変だ。
「それでもこの先の街道の手前で、馬で逃げたヤツが馬車の一行と合流したんっす。マインさんが敵の仲間だって判断して、夜襲をかける事にしたんっすよ」
「敵の人数は何人ぐらいでした?」
「観察してた限りじゃ9人だったっす。その後、辺りが暗くなるのを待って夜襲を仕掛けたっす」








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