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第百四十一話 確変は続くその三
「それでそんなまともなことするなんて」
「やっぱりそれがソーマの力?」
「ソーマ?」
 おばちゃんはそのソーマという言葉を聞いてこんなことを言ってきた。
「ソーメンか何かかい?」
「あっ、違います」
「まあ何て言うか」
 ここで彼等はおばちゃんに対して誤魔化して説明するのだった。
「あれです」
「あれって?」
「お菓子なんですよ」
 こういうことにするのだった。
「マウリアの端の方で売られてる」
「それなんです」
「へえ、マウリアのお菓子なのかい」
 そしておばちゃんでそれで納得してしまった。
「それでそれって美味しいのかい?」
「まあ一応は」
「人によって好き嫌いがありますけれど」
 こういうことにするのだった。
「美味しいですよ」
「結構」
「ふうん、まああたしはお菓子は日本のだけで満足だけれど」
 おばちゃんがこう言ってくれて皆それでほっとするのだった。
「日本のやつだけでね」
「そうなんですか」
「まあとにかくだよ」
 しかしここでまたおばちゃんは言うのだった。
「今回はあの二人に助けられたよ」
「そうなんですか、本当に」
「助けられたんですか」
「そうだよ。まあたまにはこういうこともないとね」
 こうは言いながらも笑っているおばちゃんだった。
「さて、じゃあうちの猫だけれどね」
「もう洗って乾かしたんですよね」
「そうだよ。ほら、これ」
 ここで家の中から出て来たのはペルシャ猫だった。銀髪の見事なペルシャである。その顔はかなり整っており美形であると言ってもいい。
「この娘だよ。さくらちゃんっていうんだよ」
「さくらちゃんっていうんですか、その猫」
「本当によかったよ、見つかってね」
 暫く猫の自慢話になる。そうしてそれが終わってからだった。皆はおばちゃんに別れを告げてそのうえでまた彼等を探しに行くのであった。
 一行が今度来た場所は火災現場だった。しかもガソリンスタンドの。
「おい、何だよこれは」
「流石にこれはないでしょ」
 派手に燃えているそのガソリンスタンドを見てフックもウェンディも唖然としている。
「ガソリンスタンドってよ」
「何よこれって」
「おい、早く消火しろ!」
「急げ!」
 しかしその中で消防隊員達が必死に動き回っている。そうしてそのうえで消火活動にあたっている。誰がどう見ても立派な火事であった。
「それにしても今度は火事って」
「推理と関係ないんじゃないの?」
「事件は事件ですから」
 しかしセーラはいつもの調子で皆に話すのだった。
「それを解決されたのです」
「成程、そういうことなんだ」
「それでなの」
「その通りです。今回の事件ですが」
「そうそう、それでどうなったのよ」
 ウェンディはこのことをセーラに対して尋ねるのだった。
「あの二人ここでどうしたのよ」
「まさかと思うけれど」
 ここで皆とんでもないことを思い浮かべてしまった。
「放火魔を捕まえようとして頭から水を被ったと思ったらそれがガソリンで」
「大火災にしてしまったとか?」
「いえ、違います」
 セーラは顔の前に浮かんでいる自分の水晶玉を覗きながら彼等に答えるのだった。
「見えるのは犯人を追っている御二人です」
「犯人っていうと」
「放火魔よね、やっぱり」
「そうです。鍋常です」
 今度はこの名前が出て来た。
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