第百二十七話 どうするかはその三
「けれど。どれか一つにするかっていうと」
「どれがいいんだろう」
「そうよね。何がいいかしら」
皆あらためて考えるのだった。とにかく答えは出ない。
しかもであった。まだ問題があった。ポルフィがその問題をはじめて出す。
「ところでさ」
「何だ、ポルフィ」
「どうしたの?」
「そのドードーだけれど」
彼は話の原点に返ったかのようにして述べる。
「僕前ドードー二羽食べたことあるけれど」
「ドードーを二羽!?」
「またそれは随分食べたわね」
「三羽だったかな」
平気な顔をして述べた。
「それだけ食べたことあるけれど」
「ドードーを三羽って」
「また凄いな」
皆あらためてポルフィの食欲に絶句するのだった。ここで皆あること気付こうとしていた。
「待てよ、ドードーは一羽だよな」
「そうよね」
気付いたのはこのことだった。
「ってことは?」
「皆大体ドードーだったら一羽は軽く食べられるし」
「しかもそれがメインディッシュで他のも」
確かにポルフィは桁外れの胃袋の持ち主だが他の面々も充分過ぎる程食べる。
「つまり。あのドードー一羽じゃ」
「とても足らないってわけね」
「ああ、そういえばそうね」
アンもここでやっとそのことに気付いたのだった。
「ドードー一羽じゃ。皆満足しないわよね」
「全然」
「っていうか五十羽か六十羽は欲しい?」
このクラスの面々では確かにそれだけ必要だった。
「どうせ食べるのなら」
「それ考えたらやっぱり」
皆また口々に言い出した。
「足りないな、あれだけじゃ」
「そうよね」
「一羽じゃね」
皆考えてみればそうであった。
「少ないなんてものじゃないから」
「一羽だけいてもね」
「じゃあどうする?」
ギルバートがここで皆に問うた。
「食べるにしてはあまりにも少ないが」
「だったら食べても仕方ないわね」
アンが彼の言葉に応えて述べた。
「一羽を五十人かそこいらで食べても」
「じゃあ食べないのね」
ルビーは率直にアンに問うた。
「あの白ドードー。やっぱり」
「食べても仕方ないのなら食べてもね」
首を傾げるように捻らせながらルビーのその問いに答えた。
「仕方ないから」
「じゃあどうするの?」
ルビーはまたアンに尋ねた。
「あの白ドードー」
「どうするって言われると」
食べる以外には考えていなかったので困った顔になるのだった。
「ちょっと。ねえ」
「食べないのならここで捕まえていても仕方ないんじゃないの?」
ここでアンジェレッタが言った。
「それだったら」
「じゃあ放すの?」
アンは怪訝な顔になってアンジェレッタに問い返した。
「それだと」
「そう言われても」
問い返されたアンジェレッタも返答に窮していた。
「あんな魔力持ってる悪戯するドードー野放しにさせてもね」
「やばいわよね」
「また同じ騒ぎ起こすわよ」
このことはもう容易に想像がつくことであった。
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