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第九十七話 智には智でその三
「グラスバンドよ」
「グラスバンド!?ああ、そうだったな」
「そういう約束よね」
 三人に対して言ってきた。
「だからよ。それで」
「わかったわ」
 ジュディは今度はにこりと笑って微笑むことができた。
「じゃあ行きましょう」
「グラスバンドのコンサートね」
「まずは英気を養わないといけないから」
 彼女にとってはそれがまずはじまりだったのだ。
「だからね」
「わかったわ。じゃあ四人でね」
「ええ。それじゃあ」
 こうして四人はまずはグラスバンドのコンサートに向かった。コンサートが終わってから四人は。早速プリシラを中心として行動に移るのだった。
 コンサートが終わってから。プリシラはすぐに校内に潜伏した。ただし授業は出ている。
「あれ、何かプリシラって」
「いつもと同じじゃない」
 ジュディもローリーもこれについては意外といった顔だった。
「潜伏してるの?」
「それで」
「潜伏してるわ」
 しかし当人はこうコメントするのだった。今彼等は教室にいる。そこでプリシラの机を囲んで話をしているのだった。当然プリシラが話しの中心だ。
「それは本当よ」
「何処が!?」
 ジュディはプリシラのその平然とした言葉に眉を顰めさせる。
「全然じゃない」
「潜伏というのは姿を隠すだけじゃないのよ」
 しかし彼女はこうコメントするのだった。
「普段通りの行動をするのもそのうちの一つよ」
「そうなの」
「そういうことよ。一応話はね」
「ええ」
「順調に進んでるから」
 これが彼女のコメントだった。
「情報収集はね」
「どうやって情報収集しているんだ?」
 タムタムはそれが不思議だったのだ。それをプリシラに対して尋ねる。
「潜伏してそれで」
「学校の中に色々と情報が転がってるのよ」
 プリシラは言う。
「それを調べてみたのよ」
「そうなのか」
「それでどうやって?」
 タムタムは問う。
「調べているんだ」
「ロシュフォール先生のガードは固いのよね」
「そうよ」
 プリシラはジュディの言葉に答えた。
「それじゃあどうしようもないじゃない」
「だから。情報は一つじゃないのよ」
「一つじゃない?何か」
 ジュディは腕を組んで首を傾げるのだった。
「といっても白い影の構成員は調べないんだし」
「こっちとしては手段がないんじゃ」
 ローリーもわからない。これではどうしようもないのじゃないかと思っていた。しかしタムタムはここであることに気付いたのだった。
「そうか、そういうことか」
「わかったみたいね」
「ああ、何となくだがな」
 彼は言った。
「情報は回りに転がってるか」
「人が動けばそれだけ塵が出るわ」
 プリシラは呟くようにして述べた。
「その塵を集めていけばそれだけでかなりのものになるから」
「塵を集めれば?」
 ジュディはまだわからない。それでまた首を捻るのだった。
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