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第二百六十話 野球での矛盾その七
「ピッチャーのチームよね」
「オーナーが代々ピッチャー好きだから」
「その影響でピッチャーの育成と補強に熱心よね」
「それで投手陣が凄いんだよ」
「そうよね」
 お互いにだ。贔屓のチームとは正反対のチームカラーを目指しているのだった。
「けれど。実際とは違う感じでね」
「贔屓のチームを見いよね」
「ウルフルズってピッチャーは今一つだから」
「ベアーズは貧打線だし」
 これが実際だった。
「だから余計にね」
「見たいんだよね」
 贔屓のチームの実際とは違う姿をだというのだ。
「ロシアって最近野球は今一つだし」
「トルコもね」
 そうした事情もあった。
「ブラジルとか急に強くなって」
「キューバは伝統的で」
 中南米がまずあった。この時代こうした国々はサッカーだけではなかった。野球においてもだ。かなりの強さを誇っているのだ。
 それでだった。ロシアやトルコは。
「寒くてもドームがあるけれど」
「というかロシアってドームでしか野球できないんじゃないの?」
「キャンプもそこよ」
 寒い場所ばかりだからだ。キャンプもそうした場所においてなのだ。
「他の国みたいに温かい場所ないから」
「難しいね、そこは」
「正直文明が有り難いわ」
「若しドームがなかったら」
「ロシアじゃ野球はできないね」
 まさにそうだった。
「春でもね」
「まだ雪があるとか?」
「そうした場所も多いから」
 やはりロシアだった。そうしたところなのだ。
「だから。もうそれこそ」
「ドームの温かさと守りがないと」
「野球できないのよ。他のスポーツもね」
「サッカーとか陸上競技も」
「そう、無理だから」
「まさにドームあってだね」
「そうなの。だから大昔は」
 二十世紀までをだ。アンネットは今はこう定義して話した。
「それこそ。柔道とかホッケーとかね」
「室内でできるものだけだね」
「そういうのしかできなかったの」
「他にはスケートとかだね」
「水泳もね」
 そうしたものはロシアは今も圧倒的に強い。
「シンクロとかね」
「シンクロ。確かにロシアのシンクロって」
「凄いでしょ」
「フィギュアスケートもね」
 当然こちらの話も出た。
「バレエが絡むと我が国は昔から強いのよ」
「バレエだよね。ロシアって」
「ロシア人はバレエがあると余計になのよ」
 燃えるというのだ。
「何かバレエが入った時代から」
 その時代からだった。ロシアはバレエに魅せられたのだ。
 そうしてだ。どうかというとだった。
「夢中になってるから」
「そうだね。野球とかサッカーの応援でも」
「バレエ入れるわ」
 そうだというのだ。そこでもだった。
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