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第二百五十八話 呪いの仮面その十三
「よし、後はね」
「鶏肉とお野菜を入れて」
「それで煮ていって」
「完成ね」
「ええ、完成よ」
 まさにそれで、であった。
 こうして全てが煮られてだ。カレーが作られるのだった。
 それが終わってからだ。メグは妹達に言った。
「じゃあ。後は煮えたら」
「それで完成よね」
「それで」
「一時間程煮たらいいから」
 しかもとろりとだ。もうやることは終わったも同然だった。
「少し休憩してから食べましょう」
「じゃあ私本読むわね」
「私は刺繍して」
「私は自分の部屋でダンスの練習するわ」
 妹達はそれぞれの趣味で時間を潰すことにした。
 こうして話を決めてだ。それでだった。
 一時間程すると。メグが言った。
「御飯よ」
「了解」
「それじゃあ今からね」
「食べましょう」
 妹達はすぐに集った。そうしてだった。
 四人で一緒のテーブルに座り。手を合わせて。
「いただきます」
「いただきます」
 この挨拶からだった。四人はまずカレーを食べた。
 それから少し時間を置いてだ。それからだった。
 今度はビールだ。冷奴に胡桃を出してだ。
 同じテーブルで飲む。その中でだ。
 エイミーがこんなことを言うのだった。そのビールを飲みながら。
「今日は一杯歩いたせいかね」
「疲れたとか?」
「そう言うの?」
「疲れるってところまではいかないけれど」
 けれどそれでもだというのだ。
「汗かいたせいか」
「それでなのね」
「ビールがっていうのね」
「ええ、美味しいわ」
 こう姉達に言うのである。
「いつも以上に」
「そうね。確かに」
「今日のビールは美味しいわよね」
 ジョーとベスがだ。エイミーのその言葉に頷いて。それで二人も飲む。
「ビールって汗かいてると余計に美味しいのよね」
「他のお酒と比べて」
「そうそう、喉の感じがね」
「全然違うのよね」
 二人もだ。同感だった。
 そしてメグもだ。冷奴と一緒に食べながら言うのだった。
「これがいいのよ。暑い季節は」
「夏にはビール」
「それなのよね」
「そう、エジプト人も多分」
 古代に生きた彼等もだというのだ。
「あれだったと思うわ」
「エジプトは暑かったから」
「砂漠だったから」
 しかしその暑さはさらりとした暑ささ。湿気がないので凄しやすいことは凄しやすかったのである。アマゾン等と比べてだるが。
「ビールは美味しかったと思うわ」
「冷やしてなくてもね」
「そうなのね」
「そう。それでもね」
 古代に冷蔵庫なぞない。氷もかなりの貴重品だ。それでは冷えたビールなぞないのも当然だ。しかしそれでも美味いものは美味いのだ。
「暑い時はビール」
「黄金の組み合わせね」
「それで」
 しかもだった。それに加えてだった。
「これよね。冷奴にナッツね」
「ビールって和風にも合うからね」
「色々な料理にも」
「ビールは神様の飲み物ね」
 エイミーはこんなことまで言った。
「こんな素晴しい飲み物なんて他にはないわよ」
「じゃあ今も飲んで」
「神様に感謝しましょう」
「ピラミッドの神様達にね」
 四人はこう言いそうして飲むのだった。今四人は幸せだった。一日の最後にその神の飲み物を口にして。そうなっていたのだ。


呪いの仮面   完


                      2011・7・5
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