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第二百五十六話 猫と駱駝とジャッカルとその四
「あとは呪いも」
「王家の墓の呪い?」
「それもあるかもね」
「まさか。それはないでしょ」
 エイミーは笑って呪いについては信じなかった。
「幾ら何でもそれは」
「まあね。実際はないわ」
 それはないとだ。ジョー自身も言う。
「ただね」
「ただ?」
「あそこも七不思議みたいな話があったりするのよ」
 学校には付きもののだ。そうした話もあるというのだ。
「まあ。石棺が動いたとか仮面の目が赤く光ったとか」
「そうした話は本当に絶対にあるわね」
「セットになってるわね」
 メグとベスも言う。
「まあ。悪党が中で呪い殺されたとかなら」
「別にいいけれどね」
「そういえば学園の中に胸に七つの傷がある男がいて」
 エイミーはこんな話もした。
「そうして悪い奴等をミンチにしていくって話もあったわね」
「ミンチ?」
「ミンチって?」
「そう、相手の急所を突いてね」
 そうしてだというのだ。
「他には気の赴くままに遊んで殺すとかいう話もあるわ」
「それあの漫画よね」
 ジョーにはすぐにその話の元がわかった。
「日本のあの漫画よね」
「というかそのままよね」
「あれじゃないの?また天本博士がおかしなことしたんじゃないの?」
 連合最悪の危険人物がよからぬことをした結果ではないかというのだ。天本博士の所業によって無数のヤクザ者や暴走族が惨死しているのだ。
「それで出て来たんじゃないかしら」
「そうかしら」
「だと思うわ。本当にいたとしたらね」
 こう話すジョーだった。
「あれはいたら本当に怖いわよ」
「それにしても。あの漫画を読むと」
 ベスが言う。
「核戦争が終わったらああした世界になってね」
「それでよね」
 エイミーも姉に話す。
「ああした主人公が出てね」
「そんな世界になるって思うと」
 もうそれで、なのだった。
「怖くて仕方ないわよね」
「あの時代は本当に核戦争が恐れられていたのよ」
 メグがベスに話す。
「実際にね」
「それでああした漫画ができたの」
「ほら、今でも連合がエウロパや他の知的生命体に占領された漫画とか小説とかあるわよね」
「ええ、ああいう感じなの?」
「そうなのよ」
 メグはこうベスに話す。
「ああした感じでね」
「成程ね。それにしても」
 納得したうえでだ。さらに言うベスだった。
「核戦争の後ってあんなに荒廃するのかしら」
「多分しないわね」
 そのことについてはジョーも言う。
「というかあの世界って」
「何もかもが滅茶苦茶よね」
「完全にね」
 ジョーもベスに言うのだった。
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