第二百五十五話 マヤのピラミッドその五
「それに上品だし」
「上品ね」
「そう、それが好きだから」
メグの好みが出ていた。
「エレガントな感じが」
「そういえばお姉ちゃんって」
今度はベスがメグに話す。やはり彼女もズボンだ。淡い赤いズボンと桜井色のシャツである。かなり女の子らしい服装である。
「あれよね。昔からそうした感じの服が好きよね」
「子供の頃からね」
「国にいる時からだったわよね」
「そうね。けれど最近特に」
ベスは長姉を見ながらまた話す。
「その傾向が強いわよね」
「そうかも。何か日本にいたら」
この国にいたらというのだ。日本にだ。
「そういう服のお店が多いからかしら」
「そういえば多いわね」
ベスも言われてそのことに気付いた。日本には優雅な感じのデザインの服を売っている店が多いのだ。四人の周りでもそうなのだ。
そのことに気付いてだ。ベスはさらに話した。
「他のブティックとかも多くない?」
「多いわよね」
エイミーも話す。
「確かにね」
「というか日本ってそういうお店が多いような」
ベスは考えながら話していく。
「服を扱うことが多いようね」
「その通りよね。だから私もね」
「エイミーもなの」
「私も。いい服結構見つけたし」
それならというのだ。エイミーはさらに話す。彼女は青いズボン、ジーンズではなくスラックスにだ。ダークブルーのセーターである。
その服でだ。彼女も歩いている。そうしながら話すのだった。
「またお金が入ったら買うわ」
「そうするのね」
「そうするわ。それでね」
「それで?」
「お姉ちゃんもそうするの?」
エイミーはベスに尋ねた。
「やっぱり。服買うわよね」
「今度実家のお父さんとお母さんの仕送りが来て」
これは毎月来ている。彼女達は学生である。その立場からまだ親達から仕送りを受けているのである。そのことを踏まえての話だった。
「それとアルバイトのお金が入ったらね」
「それからね」
「そう、それから」
服を買うというのである。
「そうするわ」
「そうね。その時にね」
「その時が楽しみよ」
ベスは話をしながらにこにことなっている。
「どの服を買おうかしら」
「ベスはあれよね」
メグがベスに話す。
「大人しい服が好きよね」
「うん、大好き」
ベスの服の好みはそうしたものだった。彼女は大人しく目立たない感じの服が好きである。それでこのことを話すのであった。
「目立たない服がね」
「目立たない服は」
エイミーがここでまた言う。
「日本には多いの?」
「結構多いわよ」
ベスは話す。エイミーにだ。
「それでもね。多いわよ」
「多いのね、やっぱり」
「ええ、探せば結構あるのよ」
そのだ。大人しい服はだというのだ。結構多いというのだ。
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