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第二百三十五話 迷探偵その二
「動物園にお宝なんてないから」
「珍しい動物はいるけれどね」
「動物って怪盗には関係ないでしょ」
「そうよね、やっぱり」
「絶対にね」
 二人でこう話していくのだった。そしてだ。
 アンジェレッタはペリーヌにこう提案した。
「もう勝負は見えてるし」
「誰がどう見てもね」
「ここはあの二人観ない?」
 提案はこうしたものだった。
「あの二人の活躍をね」
「ある意味においての活躍ね」
 ペリーヌは二人のこれからしでかすであろうことをあえてこう言ってみせた。
「それね」
「そう。それでどうかしら」
「とりあえず動物園言ってみる?」
 今度はペリーヌからの言葉だった。
「あの二人が何をするのか」
「そうねえ。行動が全く予想できないからね」
「今だって何故か動物園に行ったし」
「ルパンがどうして動物園にいるのかしらね」
「その時点で理解不能だし」
 だがテンボとジャッキーは本気だ。それは間違いないことだった。
「だから動物園で何をしているか」
「何をしでかしているか」
「それを観ましょう」
「まずはね」
 こうしてだった。二人は今は動物園に向かった。するとそこでだ。
 テンボとジャッキーはだ。ヒョウアザラシのコーナーに入ってだ。その凶暴なアザラシに対してしきりに問い詰めていたのであった。
「俺達の目は誤魔化せないぞ!」
「何があってもね!」
 こう喚いていた。アザラシに対してだ。
「貴様ルパンだな!」
「それで動物園に潜入して」
「そしてステラーカイギュウを盗むつもりだな!」
「きっとそうね!」
 こうアザラシに言うのであった。
「何という悪い奴だ」
「無抵抗なカイギュウを盗もうなんて」
「見下げ果てたぞ!」
「この外道!」
 今度はアザラシを罵りはじめた。
「それでも誇り高きルパンの子孫か!」
「何か言いなさいよ!」
「何ていうかねえ」
「相変わらずね」
 ペリーヌとアンジェレッタは騒ぎを聞いてそこに来てだ。呆れてしまっていた。そうしてその呆れた顔で二人を観ているのであった。
「アザラシがルパンの変装だって思ってるのね」
「そうみたいね」
「しかもヒョウアザラシって」
「何をどうやったらそうなるのよ」
「天にかわりて不義を討つ!」
「世の為人の為!」
 今度はこんなことを言い出す二人であった。
「行くぞルパン!」
「覚悟しなさい!」
 こう喚いてアザラシに飛び掛る。しかしである。
 ヒョウアザラシは獰猛である。他のアザラシを襲って食う程にだ。その為動物園においても猛獣に指定されているのである。
 そのアザラシに襲い掛かった。すると。
 まずテンボが足を噛まれたのであった。
「何っ、抵抗するか!」
「ルパン、神妙にしなさい!」
 今度はジャッキーが右手を噛まれた。その鋭い牙でだ。
「痛っ!」
 思わず後ずさりするジャッキーだった。しかしである。
 彼女は不屈だ。それで言うのであった。
「どうやら抵抗するみたいね」
「ああ、そうだな」
 テンボも言う。二人共噛まれていても全く平気だ。
「それならだ」
「そうね。こっちも本気になるわ」
 二人は何処からか手錠と縄を出した。それでだった。
 あらためてアザラシに襲い掛かる。そのまま乱闘に入った。
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