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第二百二十五話 服選びその一
                    服選び
 ジュリアがだ。ロザリーに対して話す。
「上はそれでね」
「青か」
「それでズボンはこれでどう?」
 ここでは黒いジーンズを勧めるのだった。
「下はこれでね」
「黒か」
「それでスカーフはね」
 今度は赤いスカーフを出すのだった。
「この組み合わせでどうかしら」
「あれっ、何かいいな」
「そうでしょ。ここで重要なのはね」
「青のブラウスだな」
「色は水色の近い感じでね」
 実際にそうした色を選んでいるジュリアだった。それをロザリーに勧めてそのうえで話すのである。彼女の顔は真剣そのものである。
「それがいいのよ」
「暗い感じにならないな」
「むしろ明るい感じでしょ」
「青とか黒でも明るい感じ出せるんだな」
「そうなのよ。特にね」
 赤いスカーフをだ。ロザリーの首に巻いてみせる。それは実によく似合っている。明るい色ばかりの時よりもさらにであった。
「これね」
「スカーフは元々の明るい色か」
「それでいけばいいのよ」
「ううん、これが対比ってやつか」
「そういうこと」
「いいものだな」
 ロザリーは実際にその組み合わせを着てみた。そのうえで鏡でその姿を見てだ。ジュリアに対してこう言ったのであった。
「こうした色も」
「そうでしょ。確かにオレンジや赤もいいけれどね」
「青や黒もいいんだな」
「特に黒ね」
「黒か」
「例えば。今度はこれ着てみて」
 ジュリアは今度は黄色いブラウスを出してきた。
「それとこれね」
「今度は青のアスコットタイか」
「この組み合わせやってみて」
「ああ、わかったよ」 
 実際にすぐにその組み合わせをしてみるロザリーだった。するとこれも。
「ああ、これも」
「いいでしょ」
「いいよな。それとな」
「ええ、どうしたの?」
「考えたんだけれどさ」
 こう前置きしてからジュリアに話すのだった。
「青いブラウスでな」
「青ね」
「黄色いネクタイとかよかね?」
 こう言うのである。
「その組み合わせも」
「いいと思うわ。ただね」
「ズボンは黒よ」
 それはだというのだ。
「アスコットタイとかネクタイの時はジーンズじゃなくて」
「スラックスだよな」
「それはわかってるわよね」
「勿論な」
 にこりと笑って答えるロザリーだった。
「それはな」
「よかった。流石にジーンズにネクタイはね」
「ないからな」
「ジーンズにはスカーフかマフラーじゃないとね」
「合わないよな」
「そういうこと」
 にこりと笑って話すジュリアだった。
「そこはちゃんと考えないとね」
「だよな。実はあたしさ」
「うん、何?」
「ジャージも。寝る時とか着てるんだけれどさ」
「赤とか黄色が多いのね」
「それとオレンジな」
 実に派手な色のジャージを好きなのだった。
「けれど黒とか青のジャージもいいか」
「いいと思うわよ」
 ジュリアは反対しなかった。
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