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第百八十話 ネタ探しへその四
「これはね」
「飛ばないのにか?」
「四コマで動物もの描いてるのよ」
 こんなことも言ってきた。
「それにね、使うわ」
「四コマにかよ」
「ちょっとアイディア出たから」
 言いながら早速ノートとペンを出す。そうしてペンギンやオオウミガラスを見ながら何かを素早くかつ一生懸命に書いていくのであった。
「これで書いておいたわ」
「そうか。じゃあこれでいいんだな」
「そう、万事解決よ」
 にこりと笑っての言葉であった。
「これでね」
「じゃあ帰るか」
「そうしましょう。そういえばね」
「んっ、今度は何だ?」
「ヒョウアザラシって知ってるかしら」
 不意に何やら物騒そうな名前の動物が出て来た。
「そういうアザラシは」
「何かえらい凶暴なアザラシらしいな」
「そうなのよ。それもいるけれどね」
「この動物園にかよ」
「白熊並に隔離されてるのよ」
 そうなっているというのである。
「これがね」
「そんなに凶暴なのかよ」
「凄いわよ」
 こう言うルビーだった。
「もうね。かなりね」
「そんなに凄いのかよ」
「下手に近付いたら噛まれるから」
 そこまでだという。
「がぶってね」
「がぶっ、かよ」
「まんま猛獣だから」
 ルビーはきっぱりと言い切った。
「ヒョウアザラシって」
「そんなに危険なアザラシなのか」
「アザラシも色々よ」
 こんなことも言うルビーだった。
「トドよりも怖いから」
「トドよりもか」
「そうよ、トドよりもね。当然セイウチよりもね」
「っていうと白熊よりもか」
 白熊の話も出るのであった。白熊は猛獣でもあるのだ。
「危ないのか」
「でしょうね。だから猛獣指定も受けてるし」
「ふうん、海っていっても色々なんだな」
「あそこに行ったらもっと凄いのいるじゃない」
 動物園の向こうの水族館の方を指差しての言葉である。
「あそこにはね」
「恐竜だよな」
「エラスモサウルスとかティロサウルスね」
「ああいうの捕まえるのって相当難しいんだろうな」
「麻酔とか色々あるけれどね」
 今はそうした巨大な猛獣を捕まえる機械もあったりもする。とにかく色々なものが存在しているのである。中には兵器みたいなものも存在していたりする。
「それでも危険なことは間違いないわよ」
「そうだよな。やっぱりな」
「軍隊みたいなことになってるし」
 そこまでだというのである。
「その規模もね」
「そうなのか」
「下手しなくても踏み潰されたり食べられたりするしね」
「ティラノサウルスとかか?」
「わかるでしょ、あれ」
 あまりにも有名な暴君竜である。子供達からは圧倒的な人気があるがその凶暴さは連合の数多くの惑星にいる生き物の中でもとりわけ有名である。
「あんなの捕まえるのよ」
「海だとそのエラスモサウルスとかだよな」
「空のプテラノドンとかね」
「壮絶な世界だよな」
「恐竜捕獲は公だと軍隊も動員されるし」
 実際に軍隊も動いたりするのである。
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