第百六十一話 いじめその一
いじめ
マチアから話を聞いたのはダイアナだけではなかった。クラスの皆がだった。
「えっ、それって」
「本当のこと!?」
皆それを聞いてまずは一斉に顔を顰めさせた。
「そんな奴がいたのかよ」
「っているのか」
言葉はすぐに訂正された。
「信じれないけれど」
「私も」
皆で言い合うその顔も顰められたものであった。
「それでうちの学校だよね」
「中等部よね」
「ああ、そうだ」
マチアが皆に話す。皆今は教室にいる。そこで皆聞いているのである。
「中等部の三年だ」
「三年G4組か」
「そこなのね」
「そこで行われている話だ」
マチアの顔も同じだった。かなり顰められている。
「そこの動物の保育係がな。やってることなんだよ」
「何でわからないんだ?それ」
こう言ったのはフックだった。
「そんなことをしていてな」
「だよな」
「わからないようにしているってことだな」
マチアは皆に対してこう述べた。
「つまりはな」
「わからないようにか」
「ずるい話だな」
「だからそういうことするのよ」
今度言ったのはペリーヌだった。実に忌々しげな口調であった。
「そういうことするのはね」
「卑怯だからってことか」
「そうなるわね」
皆それを聞いてこう考えたのだった。
「それでなのね」
「何か嫌な話だな」
「嫌な話だからだよ」
マチアはまた言った。
「何とかしないといけないって思ってな」
「そうだな」
フックはここで頷いたのだった。
「それでどうするんだ?」
「解決方法ってこと?」
「そうだよ。それだよ」
あらためて皆に問うフックであった。
「このまま何もしないって訳じゃないだろ?」
「何もしないんならそもそも話さないさ」
こうフックに答えたマチアだった。
「こんな話な」
「そうだな。じゃあな」
皆それを聞いて述べたのであった。
「具体的にはどうするかだけれど」
「誰かいい考えあるの?」
「そうね」
ここで一人出て来た。それはビアンカだった。
「私に考えがあるわ」
「ビアンカ」
「それでどういった考えなの?」
「そうよ、いいかしら」
「ええ」
「それでどうするの?」
「奴等がそういうことをする場所はわかっているのよね」
このことを皆に尋ねるのであった。
「それはね」
「ああ、中等部の飼育小屋だ」
そこだというのである。
「そこに入ってしているんだよ」
「なら話は早いわ」
そこまで話を聞いて頷くビアンカであった。そうしてそのうえでさらに述べるのだった。
「それだったらね」
「飼育小屋に入るんだな」
ここで彼女に問うたのは彼女の双子の兄アルフレドだった。彼が問うのであった。
「まずはそれだな」
「入ることは入るわ」
まずはこう答えるのだった。
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