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第二十二話 彰子の秘密その四
「何かあっという間に立て続けだったけれど」
「あんたならすぐにわかるんじゃないの?」
「そうね」
 アンとペリーヌはジュリアにそう返した。
「その勘ならね」
「すぐにも。っていうか最初にわかるかな、って思ったんだけれど」
「そんなこと言われても」
 その言葉にはバツの悪い顔をしてみせた。
「感じないものは感じないから」
「まあそう言わずに」
「見てみればいいわ」
 だが二人はジュリアにそう言ってきた。
「すぐにわかるわ」
「すぐに、ねえ」
 ジュリアにはそうは思えなかったがとりあえず自分の勘を信じて見てみることにした。するとすぐに彼女にもわかったのであった。
「ふうん」
「わかった?」
「ええ」
 ペリーヌに答える。満足したような笑みを浮かべていた。
「そういうことだったのね」
「そういうことよ」
「勘でわかったみたいね」
「まあね」
 にこにこと笑いながら述べる。
「ふうん、合っているって言えば合ってるかしら」
「合ってる、ねえ」
 ダイアナはそれを聞いて怪訝な顔をしてみせた。
「どういうことなのかしら」
「今見たらいいわ」
 今度はジュリアがダイアナに声をかけてきた。
「それで一発よ」
「一発?」
「そう、今」
 そのうえで言う。
「見て」
「ええ」
 ダイアナはそれに頷く。そして彰子を見てみるとすぐにわかった。
「ふうん」
 ダイアナはそれを見て考える顔になった。納得したような、していないような顔であった。
「そうなるのね」
「意外?」
「私は別にそう思わないわね」
 どうやらこれに関しては彼女にとっては想定の範囲内であるようであった。
「こんなものじゃないの?」
「あら、あんたはそうなの」
「まあね」
 アンにそう返した。
「けれどさ」
 ここでダイアナは他の三人が気付いていないことに言及してきた。
「どうしたの?」
「うん、肝心の彰子ちゃんだけれど」
 彼女は言う。
「本人は気付いていないわね」
「あれっ」
「そうなの」
 三人はダイアナからそれを聞いて目をパチクリとさせた。
「ええ、そうよ」
 ダイアナは彰子を見たまま述べる。
「それはよくわかるわ」
「そうかしら」
 三人はそれを言われてもどうにもわからず首を傾げさせていた。ダイアナがどうしてそれがわかったかも考えが及ばないでいた。
「何でそれがわかるの?」
「目よ」
 ペリーヌに返す。
「目!?」
「そう、目よ」
「ええと」
 ペリーヌはダイアナにそう言われてもどうしても納得いかなかった。
「そうは見えないけれど」
「まあこれはね」
 ダイアナはそれに答えて述べる。
「慣れないとわからないわ」
「あのさ」
 たまりかねたジュリアが次に尋ねてきた。
「どうしてそれがわかるの?」
 そう問う。
「それも目でなんて。見たけれどさ」
「目の光でよ」
 ダイアナはそう答えた。
「それでわかったのよ」
「そうなの」
「ええ」
 じっと彰子を見たまま答える。どうやらこれは彼女でなければわからないようなことである。
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