「フィストぉ〜。こっちのお花が綺麗だにゃん」 ご機嫌なワンドの声に、俺はヤレヤレとため息を吐いた。 「幸せの四つ葉は探さなくていいのか?」 「にゃ!探すけど…でも、お花が綺麗にゃん♪」 花畑の誘惑が勝ったか、ワンドは色とりどりの花の中へとダイブする。 「やれやれ」 俺はその辺に腰を下ろして、ため息を吐いた。 仕方なしに、満足してくれるのを待つことにした。 蝶々を追いかけたり、花をくわえてみたり、ワンドが動き回るのを目を細めて眺めた。 子供というのは、遊び道具が無くても、ああも楽しそうに遊べるものか。 ふと、俺はワンドと出会った時のことを思い出した。 まぁ、成り行き上ワンドを拾ったようなものだがな。