神のみぞ知るッ!!!(11/11)縦書き表示RDF


神のみぞ知るッ!!!
作:朔望



朝〜はじまり〜


 暗い・・・。
 いつの間にか闇に包まれている、自分の手すら見えない漆黒。
 だけど、オレの目の前には人がいるのがわかった。
 痩身で銀髪の男・・・。
 闇の中に浮かび上がるように立っている。
「誰だ・・・!」
「我は・・・・・・・・」
「・・・・・!」
 轟音が耳を劈く、聞き取れない。
―――残念だ
 哀しげな顔をしたその男はそう口を動かした。
 突然な眠気に襲われたオレは、なぜか既視感を覚えた。
「あ・・ん・・・た、ど・・こかで・・・・・・?」
 男が、口を動かした。
「な・・ん、き・・こえ・・な・・・」

―――――――――――――

――――――――

――――


「ハ・ル・ちゃーーーーーーーーーーーんっ!!」
「ぐもふっ・・・!!!」
 突然の胸の上の重みに目が覚めた。
「あっさっごっはん〜〜、あさごはーーーーん!!!」
 朝っぱらからそれかよ、勘弁してくれ
「早くー、早くぅーー☆」
「なに、焦ってんだよ。そんなに急いだって、同じだぞ」
 女神はオレの手を引いてキッチンへと小走りで向かっていく。
 こいつの腹減り具合に合わせた生活にも慣れてきたな・・・・

「はるたん、あたし、カツ丼たべたーーい☆」
「朝から重いって」
 そういって苦笑する。

「昨日買った食パンと卵があるから、フレンチトーストでもいいか?」
「ぜ〜〜〜〜〜〜〜んっぜん、おっけーーーーーっ!!!」
「おし、じゃぁ、その辺で邪魔にならんよう転がってろ」
「らじゃーーーっ!!!!」
 と、食パンと卵と砂糖と、あと何か要ったっけ?

「きゃーーーーーーーーーーーーーぅっ!!!!」
『ガンッ、ゴンッ、ガシャンッ!!!』
「すまん、やっぱ、普通に座ってろ」
「ちぇーーーーーーっ」
 我ながら要らぬことを言ってしまった。
 登校前に掃除もやらないと・・・・


 そういえば、今日は何か変な夢を見たような・・・・
 思い出せねぇってことは、たいしたことでもないんだろうな
「ねぇ、まだーー、ごはんーーーっ」
 女神の野郎が、ナイフとフォークをカシャカシャいわせながら叫んでくる。

 えぇ、えぇ、わかってますとも、オレには人並みの考え事も出来ないんですよね、グラトニー君っ!!

 「はいはい、今から作りますよー」

 ま、とりあえずもう少しだけ付き合ってやるか・・・














ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP


小説家になろう