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ねえ、おぼえてる?

<挿絵(By みてみん)>


ねえ、おぼえている?

あの頃はよかったよね

毎日が楽しかったね

私もあなたもまだ子供だった頃

先のことなんか何もわからなくて

それでもあなたの側に居られた

それだけで幸せな日々だった




ねえ、おぼえている?

私の十八の誕生日

プレゼントは何が良いかな?

あなたがそう聞いたから

あなたの苗字が欲しいって

私がそう答えたこと

あなたは笑ってくれたよね

でもあれ

けっこう本気だったんだぞ



ねえ、おぼえてる?

私の十九の誕生日

あなたは可愛い女の子と

手をつないで現れて

こいつが俺の彼女だなんて

みんなに紹介したでしょう

私はおどけて見せたよね

でもあの日

ひとりの部屋で泣いたんだぞ



ねえ、おぼえてる?

私の二十歳はたちの誕生日

ひとりきりの寂しい部屋に

あなたは突然現れたよね

ケーキと花束を抱えてた

突然プロポーズするなんて

私たち付き合ってもいないんだからね

でもあの時

涙があふれて止まらなかった



あの頃はよかったよね

毎日が楽しくって

私たちは自由だったもの

笑って泣いてまた笑う

あなたを好きな私がいて

私の隣にあなたがいて

たまに愛をささやいてくれた

でもあれは

もう昔の話なんだよね



ねえ、おぼえてる?

あの頃はよかったよね

あの頃は幸せだったよね

私はずっとおぼえているよ

あの頃のこと

あなたとのこと

私が一番幸せだった日々のこと






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― 新着の感想 ―
[良い点] 全体に語りかけるような調子がよかったです。 [気になる点] ラスト、寂しくて……二人はどうなっちゃったの? って思いました。 [一言] 思い出をふりかえる日々は、幸せなのだろうか?
[一言] 過去形で語られる詩。 今がどんな風なのかなって想像はそちらに向かいます。 切なさを感じて…。 ありがとうございました。
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