第七話【光と陰】
―神奈side―
なんか私……変な事でもしたのかな?
あの帰り道からずっと様子がおかしいんだよね………
二人の。
それからアジト―――いや、自宅に帰宅して。
―――で、………今カンパニーの会議室。
上の人間が集まって会議をしている。
「………この行動は我等としても……」
これは勿論―――奴等の動きについての話。
情報部からの情報によると
奴等は裏の方で大きな動きを見せたとかどうとかだけど…………
正直………私が何でこんなトコに居なきゃいけないのか不思議だった。(そりゃ、私の立場がそうなんだけれど………)
そんな事を思っていると
「……ねぇ、お兄さん達〜
こんなのは承知してるから次いこー……。そんな所話しても話が進まないよ〜」
ぱっと見、15歳にも満たない少年が幹部……さっきのながったるい話をしていた男…湯原さんに抗議した。
言っちゃ悪いが同感だ。
この子は美月響くん(ミツキ ヒビキ)。
見た目とは裏腹にこれでも幹部。
「…美月………貴様…っ」
しかもで大人げ無く湯原さんがキレて…………
「………何、オッサン。
文句あるの?」
響くんは湯原さんを挑発しまくる。
そして言い争い。
………。
「………少しは静かにしてください」
「ハーゲ、爺が」
「何だと!? ガキのくせに」
「…はぁ!?」
………。
「…あの、静か「ガキが!「ハーゲ!」
私の声がことごとく遮られる。
…………
頭の中で何か弦が切れるような音がした。
「―――黙れ」
口調が一瞬にして変わる。
響と湯原は凍った様に固まる。
そう。
この二人はカンパニーの姫の逆鱗に触れた。
決して触れてはいけないのに…
私を怒らせれば何が起きるなんて言うまでもない。
「………貴様等、良い度胸をしているな?」
私の口調が、声音が低くなる。
私は不機嫌になると不思議な事に人格が変わる。
それはあの守護者も知らなかった事。つか、知らない事。
「………はぁ……ダリィなぁ……うっはぁ………」
この人格の私は完全に不良だ。
「……で、湯原。
年上だろ? 大人げ無さすぎだ。少しは考えろ」
そして、この変化に本人、私は気付いてない。
つか今のこいつは私の人格だから。
今喋っているこいつ―――神奈は神奈じゃねぇって事なんだけどよ………
なんだかこいつの体に私の人格が投射されたみたいでさ………
乗っ取った訳じゃねーけどさ
こうなった敬意はとにかく私は知らない。
唯、判る事は
こいつが半端無く不機嫌になると私の人格に変わるっつー事だな
そして私の人格が表になっている時のこいつは、意識まるごと眠り込んでる状態だから………さっき言った通り………
こんな事が起きている事には気付く事は無い。
そしてこいつの不機嫌が直って来ると、こいつの人格が表になる。
「………ぁれ?」
「「本当ッ、すみません!」」
気付けば目の前には私に謝り続ける…湯原さんと響くんがいた。
――――何があったっけ?
確か湯原さんと響くんが喧嘩になって……………
私がそれを止めて……
あ、そうか。
この二人はそれを………
(勘違い↑)
「判ってくれれば良いよ。
じゃあ…………会議を再開ね」
「「はい!」」
湯原さん、響くんを含む幹部達はピシッと背筋を伸ばし返事を返した。
―――軍隊みたい(笑)
心の中で言っちゃ悪い事を呟いて会議を再開させた。
―――――――
――
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