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第五章 第三節

 シュラインシュタットという名の町は、確かに規模のわりに落ち着いて見えた。これでも先の戦いのせいで十分騒がしくなっているそうだが、あの帝都よりも嫌な感じはしなかった。

 翼人への警戒心が強くなっているからと、あまり町に近づかないように言われている。そこでヴァイクは、その周辺を高い位置から見て回っていた。

 ――さすがに、他の翼人の姿はないか。

 新部族と名乗る者たち以外に、同族のいる気配はない。もっともここから北へ向かってダルムに近づけば翼人の領域になるそうだが、よくは知らなかった。

 ヴァイクは、いったん新部族の面々から離れた。なんでも肝心の仲間がまだ来ていないそうで、待たされたことにしびれを切らせて飛び立っていた。

 とはいえ、せっかく動き回ってもたいしたものは得られそうになかった。周りの地形を把握することはできたが、人間の勢力の強いこの地で戦いになるとも思えない。

 意味のない飛行に飽き、そろそろ戻ろうかと考えはじめた頃、視界の片隅にふと引っかかるものがあった。

 何かが森の上すれすれを飛んでいるようにも思える。樹木の陰に隠れたりしてよく見えない。

 それに対して妙に感じるものがあり、ヴァイクはとりあえずそちらに向かい、確認してみることにした。

 下に弓兵がいないか警戒しながら、高度を落としていく。影は、森の木々のあいだに見え隠れしている。

 念のため、相手に気づかれないように接近していった。向こうの移動速度は速く、植物が鬱蒼と茂った森の中を驚くほど軽快に飛んでいた。

 はっきりとは確認できなくとも、相手が翼人だということはわかる。飛び方に独特の動きがあった。

 ――本当に速い。

 ついていくのでやっとだ。いったい、どういう人物なのだろう。これだけの飛行ができるのなら、剣のほうも相当な使い手のはずだった。

 それでも、追いかけるヴァイクもけっして負けてはいない。対象に徐々に近づき、翼の色を視認できるところまで来た。

 ――紫?

 どこかで見たことがある。

 そうだ、紫色の翼といえばあの男。

 マクシムの副官でありながら、マクシムを殺したあの裏切り者。

 ――クラウス。

 そういえば、昨日の〝極光〟の中に奴の姿はなかった。やはり、組織からは離れたのだろうか。それならば、今どこで何をしているのか。

 目の前の翼人が無性に気になってきた。場合によっては、戦ってでも素性を明らかにしてやる、とヴァイクは目を鋭くした。

 だが、こちらに気づいたのか、相手の飛ぶ速度がいっそう速くなった。このままではつききれないかもしれない。そう感じたヴァイクは、思いきって森の上へ出て、そこから相手がいるであろうポイントへ急降下していった。

 枝葉を弾き飛ばし、自身の羽が飛び散るのも構わず、落ちるようにして突っ込む。

 はたして、そこには確かに翼人がいた。

 こちらに驚愕の表情を向けているのは、腕いっぱいに草やら花やら(きのこ)やらを抱えている、萌葱色の翼の男だった。

「……なんだ、ナータンか」

「び、びっくりした。ヴァイクこそ、どうしてここに?」

「翼人を追いかけてた。こっちのほうに誰か来なかったか?」

「いいや。あれ? でも、そういえばなんか上のほうでガサガサいってたような」

「お前は気配に気づかないのか」

「いや、薬草採りに集中していて……」

 大切そうに抱えているものは、すべて薬に使うものらしかった。そそくさと袋に詰め込んでいった。

「何かしでかしたの? その翼人」

「いや……それより、この辺だと紫色の翼って多いのか?」

「全然。まったく見かけないよ。噂だと、ずっと東方の部族だって聞いたことがある」

「そうか――」

 どうにも気になったが、見失ってしまった以上、今はもう確認のしようもなかった。

「それより、そろそろ戻ろう。たぶん、アーデたちも来てると思う」

「アーデ?」

「僕たちの実質的なリーダーだよ。前に会ってるだろ」

「あの女か」

 昨日、自分の勘違いで刃を向けてしまった女性。再びすぐに顔を合わせるのはばつが悪いが、そうも言ってられなかった。

「こっちは急いでるんだ。姫様だかなんだか知らないが、さっさとしてくれ」

「そういうことは本人に言ってよ。結局、誰も逆らえないんだから」

「女相手にか」

「彼女は特別なんだ。それに、君だってヴァレリアに頭が上がらないじゃないか」

「…………」

 いろいろときっちり反論したいのだが、悲しいかな、その材料が少なすぎた。

 獲物を逃がしたことも合わせて二重に不機嫌になったヴァイクが、さっさと飛び上がった。ずだ袋を担いだナータンがそれにつづく。

 新部族が拠点にしているという城の裏山は、ここからすぐだ。まだ日が高い位置にあるから大きく迂回していかなければならないが。

 人間の目では視認できないかもしれないが、上空からすぐに他の面々の集まっている場所はわかった。

 そこへ急降下していくと、いつもの声が出迎えてくれた。

「ヴァイク」

「ベアトリーチェ、全員集まったのか?」

「いいえ、まだ」

 それを聞いてさらに機嫌が悪くなったヴァイクであったが、今のうちに確認しておきたいことがあった。

「なあ、最近この辺で紫の翼の奴を見たことはないか」

「紫?」

 答えたのは、灰色の翼のゼークだった。

「ねえな。部族でも紫の翼の者はこの地域にはいねえ。いたとしたら、十中八九はぐれ翼人だ」

「そうか」

「それより、てめえ、なんでここにいる」

 ゼークが目を細めた。

「いたくているわけじゃない。とりあえず、ここへ行けと言うから来ただけだ」

「誰がだ」

「私よ」

 音もなく静かに近づいてきたのは、紅色の翼のヴァレリアだった。

「なんでヴォルグ女がここにいる」

「いいじゃない、別に。あんたも、私がいなくて寂しかったでしょ」

「確かに年寄りは減ったな」

「私は年寄りじゃない」

 口が過ぎる男をキッと睨みつけたヴァレリアは、山道のほうからの人の気配に振り向いた。

「ああ、やっと来たようね」

「みんな、遅れてごめん」

 素直に謝罪の言葉を口にしたのは、らしくない黒のドレスをまとったアーデだった。その後ろに、長身のユーグが付き従っている。

「全員いる?」

「全員はいない。一部だけだ。余計なのは交じってるがな」

「最近、レベッカよくいなくなるのね」

「ナータンもな」

「僕はちゃんと仕事してるだけだよ」

「じゃあ、レベッカはどこへ行ったんだ」

「そんなこと僕に聞かれても……」

「ま、いいが」

「そうよ、ここは部族でも帝国でもない。互いに束縛することのない、自由な新部族なんだから」

 そう誇らしげに言うと、ヴァイクたちのほうに右手を差し出した。

「ようこそ、新部族へ。私たちは、あなたを歓迎するわ」

 だが相手に、いっさいの反応がない。

 沈黙の精霊が周囲を支配した。

 差し出した手をどうしようかと迷い、アーデは泣きそうな顔になっている。

「……誰も入るなんて言ってない」

「ええっ!? ヴァレリア、どういうこと!?」

「そういうこと。私は連れてきただけ」

「じゃあ、なんのために……」

「元々は、お前たちの話を聞くためだった。だが、そう悠長なことを言ってられなくなった」

「どういうことだ?」

 ユーグの問いに、ヴァイクは単刀直入に答えた。

「俺の人間の仲間が、〝(イーリス)〟という奴らに捕まっている。早く助け出さないと危ない」

「それで、例の黒い翼の彼を捕らえたのか」

「ああ、奴から居場所を聞き出すつもりだ」

「彼、何かしゃべった?」

 とアーデが聞くと、ナータンはかぶりを振った。

「なんにも。見事なくらい微動だにせずに黙ってる。いっそ、感心するよ」

「そういう奴は、一度がつんとやってやりゃあいいんだよ」

「じゃあ、ゼークは力ずくで尋問されてしゃべっちゃうの?」

「…………」

「彼、君と同じタイプだよ。強引にすればするほど強情になる」

「うるせえ」

 一同がいっせいに笑った。ゼークだけはナータンを射抜かんばかりに睨んでいるが、そこに迫力はなかった。

「そう。じゃあ、ともかくもう一度会ってみましょう。例のところへ行くわよ」

「例のところ?」

 ヴァイクが、アーデのほうに目を向けた。

「ここの地下にある私たちの拠点よ。古代の遺跡を利用しただけなんだけどね」

「完成してたんですね」

「そうよ、ユーグ。ヴィトーリオたちががんばってくれた。実際に戦っている人員だけじゃない。こうやって、私たちは裏方のような人たちにも支えられてる」

「ヴィトーリオ? 今、ヴィトーリオと言ったのか?」

 やや離れた位置から声が上がった。セヴェルスが、メルの乗った馬を引いて近づいてきた。

「ああ、あなたがセヴェルスさんね。気を使わせてしまってごめんなさい」

 新部族にも弓を毛嫌いする者はまだまだ多く、セヴェルスはあえて離れていたのだろうとアーデは思った。

「そんなことより、ヴィトーリオというのは研究所にいる奴のことか」

「……なぜそれを?」

「俺たちは、彼に会った。お前らにかかわりのある奴だったのか」

 これで合点がいった。あんな場所にあんな人物がいることが不思議だったが、こういう組織に属しているのなら納得がいく。

「奴は、この()の足を治せるかもしれないと言った。まずは、シュラインシュタットの神殿へ行ってからだがな」

「神殿か……」

 怪訝そうに目を伏せたアーデに、セヴェルスが再び問いかけた。

「何かあるのか?」

「神殿……は、やめたほうがいいと思う」

「なぜ?」

「あそこは、完全におかしくなってる。レラーティア教の腐敗の象徴みたいなところね」

 内では権力争いに終始し、足の引っ張り合い。それでいて特権意識が強く、外に対しては高圧的。

 『どうしようもない』という一言がまさにぴったりな状態であった。

「信者だけでなく神官まで離れていってるし、ま、なんにせよ神殿は当てにしないのがシュラインシュタットでの常識よ」

「……そうか」

「でも、ヴィトーリオに()せればいいわ。彼が自分から名乗ったんなら、治す自信があるってことだろうし――ユーグ」

「わかってます。あとで部下の者に案内させます。それより今は、地下のほうへ」

 長身の騎士が先導し、この場にいる者たちは森の一角へ向かった。

 厄介な灌木が生い茂る獣道をしばらく進むと、岩場が見えてきた。否、自然のそれではない、どうやら人工の石材が崩れたあとのようだった。

「こんなところに?」

「まあ、ついてきて」

 訝るヴァイクを促し、アーデらはその裏手へと回っていった。すべて瓦礫かと思われたそこは、一部のみ以前の形を残していた。

 そこにある石のいくつかをユーグが押し込むと、わずかな地鳴りとともに手前の壁が横にずれ、人ひとりがやっと通れるほどの隙間ができた。

「さあ、どうぞ」

 と言われても、翼が邪魔になって非常に入りにくいのだが、新部族の面々はそれを苦にせず器用に入っていった。そのあとに、ヴァイクやセヴェルス、ベアトリーチェらが続いた。

「こうなってたのか……」

 中は、思いのほか広い空間になっていた。壁や床は石材によってしっかりと整えられ、天井には幾重にも梁が巡らされている。古代の遺跡を利用した物とはとても思えなかった。

 燭台やランプに光が灯されていくと、アーデがおもむろに口を開いた。

「牢はこの奥よ。とにかく、まずはアーベルという人の話を聞いてみないと」

 その意見には皆、賛成だった。〝虹〟についてくわしいことがわからないことには、先が見えてこない。それには、当事者に話を聞くのがもっとも手っ取り早かった。

 黒い翼の少年は、鉄格子の奥にいた。憔悴した様子で壁に寄りかかってうずくまり、近づいてくる者たちを鋭い目つきで睨みつけた。

「あら、まあ、随分とご機嫌なようね」

 アーデの言葉にも、反応する様子はない。

 だが、白い翼の男の姿を認めると、明らかに反応があった。

「おい、少しはしゃべる気になったか」

「…………」

「黙ってるだけじゃ、お前にとっての状況も変わらないぞ」

 と言っても、少年は目をそらすだけだった。

 だが、まったくこちらの声を聞いていないわけでもない。そこに希望を見出し、ヴァイクは再び問うた。

「ジャンをどこへやった? どこへ連れていったんだ」

「――答えるわけがない。僕にだって翼人の誇りがある。仲間の居場所を教えるようなことはしない」

「じゃあ、ジャンはお前たちの仲間のところにいるんだな」

「…………」

 しまったと、アーベルはほぞを噛んだ。余計なことを言ったせいで、大事なことを図らずも教えてしまった。

「僕にとっては仲間がすべてだ。みんなを裏切るような真似は絶対にしない。僕を殺すならさっさと殺せ。覚悟はもうできている」

 アーベルは目を伏せた。

「僕は、今まで多くの心臓(ジェイド)を奪ってきた。だから、今さら自分がじたばたするつもりはない。今度は自分の番だというだけだ」

「ちょっと待――」

「そうか」

 アーデの言葉を遮り、ヴァイクは剣をすらりと抜いた。アーベルよりもむしろ、周囲の者たちのほうが色めき立った。

「ヴァイクさん!?」

「何か最後に言い残すことはあるか」

「ない――けど」

 わずかに躊躇してから、アーベルは口を開いた。

「もし〝(イーリス)〟に何かあったとしたら……マリーアのことを頼む」

「!?」

 その名を聞いて狼狽したのは、ヴァイクと、そしてゼークほうだった。

「彼女もクウィン族なんだろう? もしイーリスのみんなに何かあったら、こっちの仲間に入れてやってほしい」

「マリーアは……生きているのか!?」

「生きてはいるが――まともにしゃべることができない」

「なんだと!?」

「意識はあるんだけど、こころがないような感じなんだ」

 ヴァイクは、二重に衝撃を受けた。あのクウィン族が壊滅した日の夜、彼女も犠牲になったものとばかり思い込んでいた。

 その彼女が生きていて、しかも自分たちの近くにいようとは。驚きを通り越して信じがたいことであった。

「なぜ、そんなことに?」

「わからない。僕たちが森の中で見つけたときにはもう、そうなっていた。昔からじゃないのか?」

「違う。マリーアは、明るくて闊達な子だった。少し物思いにふけるところはあったが」

「――ただ、あんたの名前だけは憶えていた」

「何?」

「何度かあんたの名前を呼んだんだ。まだ元に戻れる望みはあるのかもしれない」

 そう言うアーベルの表情は、どこか悔しげだった。

 マリーアには、純粋に幸せになってしてほしいと思う。しかしそれを実現するのが、この目の前の男だというのは明確に気にくわない。

 とはいうものの、覚悟はできていた。いつかこんな日が来ることを、マリーアとずっとは一緒にいられないであろうことを。

「マリーアも……同じ部族の人と一緒にいたほうがいいはずだ」

「お前はそれでいいのか」

「え?」

「お前自身は、それで納得できるのかと聞いている」

 改めて真正面から問われ、あわてた。

「……納得するしかない。僕にはもう、選択の余地はないんだ」

「あきらめるんだな?」

「あきらめるしかないじゃないか! どうしようもないことをあきらめて何が悪い!」

「どんなにどうしようもなく思えることでも、あきらめなければなんとかできる可能性は残る。お前は困難から逃げているだけだ」

 アーベルは白翼の男を呪殺せんばかりに睨みやるが、反論はできなかった。

 見かねて、ヴァイクの隣にいたアーデが口を挟んだ。

「アーベルくんは、何を目標に今までがんばってきたの?」

「……そんなことを考える余裕もなかった」

「そう、じゃあ、今考えなさい」

 アーベルが、怪訝そうに顔を上げた。

「誰でも、自分が生きている意味を考えているものよ、自分なりにね。本当は、今のいろいろな状況をなんとかしたいんでしょ? だったら、すぐにでも何かをしなきゃ。わかる?」

「僕を子供扱いするな!」

「ごめんごめん、そんなつもりじゃないのよ。あなたならきっとできるって言いたかっただけだから」

「あ、アーデ様が大人に見える……」

 アーベルをなだめすかすアーデを見て、もっとも衝撃を受けていたのは他ならぬユーグであった。

 いつも周りを振り回しているくせに何を偉そうに、とは思うのだが、アーデに比べればアーベルは確かにまだ子供かもしれなかった。

 それに、まともな話をするためにも、一度落ち着かせる必要があった。

「私たちは、あなたを害するつもりなんてないわ。あなたの組織と話し合いたいの。そのためには、あなたにしっかりしてもらわないと」

 驚いたのは、ゼークたち新部族の面々だった。

「おいおい、本気で言ってるのか、アーデ」

「当たり前じゃない。それぞれの組織間で協力することも、これからは必要でしょ」

「無駄だ」

 アーベルの返答はすげなかった。

「同族を家畜にするような奴らと手を組むつもりなんてない。僕が仲介することもな」

「だから、それは誤解だって言ってるでしょ」

「信用できない」

「…………」

 強情である。さすがのアーデも鼻白んだ。

「まあ――」

 と、ヴァイク。

「しばらくそこで頭を冷やしてろ。確かにお前の言うとおり、元から選択の余地はないんだ」

 厳しい言葉だけを残し、黒翼の少年に背を向けた。

「今はまだ難しいか――でも、アーベルくん、私は本気よ。イーリスと協力したい、そうすべきだって考えてる」

 アーデの言葉を最後に、全員がどこか失望の色をにじませて地下アジトの奥にある牢を出ていった。

 あとには、うずくまった少年だけが残されている。

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