第3章 境界線 第一部 絶望と再会と 第六話 探索開始
ミンファが暗号を解読していると、扉が開く
メイドが尋ねる
「お嬢様何を…」
ミンファはメイドの方を見ずに言った
「だまってて!今、忙しいの!」
メイドは黙り込み扉を閉めた
「何してるんだ?」
ミンファの右隣から声が聞こえる
振り向くとヘムリルだった
ミンファは驚きがら説明する
「この手帳に暗号が…」
ヘムリルはミンファに尋ねる
「どの程度解けた?」
ミンファは下を向き言った
「まだ、最近のページしか……」
ミンファの言葉にヘムリルは写真を見せながら尋ねる
「その中にこの中の人間が関わる様な話はなかったか?」
解読した暗号を読み直す
「いえ、ありません…ただ…」
そこに書かれていたのは予想外の名前だった
ヘル マグルス
カルマ フィリーヌ
この二つの名前だった
ヘムリルは予想外の名前に頭を悩ませる
「全く繋がらない…」
そこに書かれていたのは
東の国での事、帝国での事、彼らは本気で動こうとしているらしい…
私はあなた方に情報を流しているが、それが出来なくなるのも時間の問題だろう
彼らは自分達に対向出来うる魔剣、魔女を恐れている
君達なら彼らの中で何人かこちら側に引き込めるだろう
ただ、現状の魔剣では彼らに対抗する事は出来ない
それがバレるのも時間の問題だ…
だから、君達の力を借りたい
どうか、力を貸してくれ…
シュリフテン
ヘムリルは呟く
「何で手紙が暗号化されて残ってる…」
ミンファが読み返す
「多分、誰かに伝えたかったのでは?二人は味方だとか…敵に気づかれない方法で…」
ヘムリルは唇を噛む
「直接話を聞けば分かるか…なら、今どこにいる!」
ミンファは部屋を調べるが何も見つからない…
ヘムリルは廊下に出てメイドを呼ぶ
「頭首はどこに行ったか分かるか?急用なんだ!」
メイドはヘムリルの必死さに怯えながら答える
「し、し知りません…だん、な、様は何も言われず、出かけられました」
ミンファは出る間際にメイドに言った
「レンをお願い!」
レンをメイドに預けるとミンファとヘムリルは急いで屋敷を出る
屋敷を出てまず、リンドブルグ門へ急ぐが衛兵は「見ていない」と答える
ミンファはヘムリルに尋ねる
「ヘル マグルスの居場所は分からないんですか?」
ヘムリルは答えらる
「あぁ、分からない!クソッ!やっと掴んだ手がかりなのに…」
ヘムリルはミンファに尋ねる
「その日記に他のヒントは?」
ミンファは首を振る
「無理よ!あの場所にある本棚にある本が暗号を解く鍵だから…」
二人は焦っていた
空は赤く染まり始めている
夜はすぐそこに迫っていた
これで、第二部への布石が打てた気がする…
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