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ようやく、次回から少しずつ戦闘シーンを入れて行こうと思います。
第0章以前の話は、外伝に投稿してます。そちらも見てくれたらうれしいです。
第0章 第二話 侵入者
「あの、あれです。自分の本来いるべき場所にはやく帰ったほうが……」
ロイドは、レイシェンに尋ねていた。
「わたしは、今の場所も、自分がいた場所も分からないもん……」
これが、彼女のいつもの返事だ。

もう、レイシェンが来て一ヶ月が経った。
本来、二、三日で居なくなるとロイドは、ふんでいた。しかし、彼には追い出す理由もなく、まだ、この森を出るつもりはないから、彼女の家族を探してやる事も出来無い。そんな状況だった。しかも、いつのまにかこの家に、彼女の部屋が出来ていた。

ロイドは、溜息をつき、呆れた顔をしてレイシェンを見ながら言った。
「はぁ、なんでいつの間にお前の部屋が出来てる?あれか、定住か!」
ロイドの問いに、レイシェンは、動揺していた。もう、完全にここに住む気だった。レンの墓もあるし、なにより戻ればもうここにもう来れない気がしたからだ。
いいじゃないですか…一人より二人ですよ…ね!
ロイドは、ある事に気付き、何かを唱え始めた。
レイシェンは、驚いた。いきなり、二人の女性が現れたからだ。
「…だ、誰ですか!い、いったい、ど、どこから……」
レイシェンは、そう叫んだ。当たり前だ、驚くのも無理はない。一ヶ月全く気付かなかったのだ。
「落ち着け!一応、なんて言うんだ、あれだ、使い魔か?そう、使い魔みたいなやつだ!」
その言葉に、白い女性がなにやら怖い笑みで、ロイドに詰め寄った。
「私達は、あなたの欠片であり、あなたを護る為の剣であり、楯です。あんな野蛮なやつらと一緒にしないでくださいといつも言っていますよね。」
怒っているようだ。しかし、二人とも怒っていたのでは、無かった。
「別にいいんじゃね。つーか、似たもん同士、あれか、近親憎悪ってか、お硬いよな!白は!」
黒い女性は、笑いながら白い女性に言った。すると、白い女性が黒い女性をつれてどこかに行ってしまった。
「まぁ、いつもの事だ。まぁ、あいつらがいる。だから、一人ではない……」
ロイドは、そう言った。しかし、その横顔には、何かを抱えているように見えた。そう、何か悲しい何かを…

リリリリリリリリリリリリリリリリリリリ

何かベルのようなものが鳴り響く。レイシェンは、驚き戸惑った。一ヶ月いて初めての出来事だったからだ。だが、ロイドは、落ち着いた様子で席を立った。
「なんで、落ち着いているんですか…いままでありませんでしたよ!こんな事!」
レイシェンの問いにロイドは、答えた。
「お前が来てまだ一ヶ月だろ。まぁ、運が良かったんだよ。俺にとっては日常だ。いや、こっ……」
ロイドの言った後半は、聞き取れなかった。
「まぁ、お前に気付いたのもこれのおかげだ!!お前はここにいろ!」
レイシェンも何か言おうとしたが、何も言えず、ただ背中を眺めるだけになった…
すこしして、黒と白二人が戻って来た。
「あいつどこいったんだ?」
黒がレイシェンに尋ねてきた。
レイシェンは、さっきの事を話した。
白は、足早にロイドのところに向かおうした。しかし、黒がそれを止める。
「はなしなさい、早く助けに行かないと……」
白は、黒の手を振りほどこうとする。それに対し、黒が言った。
「状況を考えろ!前は、この子が居なかった。この子を助けた時に殺した商人の仲間かもしれない。なら、二手に分かれる可能性もある。なら、私たちの仕事は、この子を護ることじゃないのか!違うならその理由を言ってみろ!」
白は、黒の言葉に何も返せなかった。黒は、レイシェンに状況を説明し始めた。
「この森は、人が来ない。なぜなら、この森はどの国にも属していない。だから、迂闊に手を出せば戦争の火種になりかねないからだ。だが、ロイドの事を聞きつけ、化け物退治をしに、傭兵、冒険家が訪れることがある。自身の腕に箔をつけるために….…」

だが、今回は別の可能性もあった。商人の仲間、つまり、仇討ち…そうなると、この子を人質に取られる可能性がある。冒険家、傭兵を雇っているかもしれない。奴隷商人たちは、レイシェンがここにいる事を知っているかもしれない。やつらは、狡猾だ。ロイドをおびき出し、レイシェンを狙うかもしれない。その可能性も、十分にあり得る。

しかし、現実は全く違っていた。
「ほう、ここか、あの子が昔手紙をよこした時に書いていた小僧がいるのは……」
背中には、自らの身長を超える長刀を背負っていた。
プツッ
何かが切れる音を聞いた気がした。そう、自身が森へ入ったことを知らせるトラップだ。
「ほう、なかなか手の込んだことをしよる。これぐらいのことを、ローウェルの奴にも学んで欲しいものだな。」
その男は、罠に関して賞賛していた。だが、引き返さず森へと足を踏み入れた。

「止まれ、何者だ!」
どこからか、声が聞こえる。反響させ、位置を特定できないようにしていた。しかし、長年の戦場で培われた直感、第六感とも言うべきものが、声の主の居場所を特定した。
「隠れておらんで、出てきたらどうじゃ。そこの木の三本目の枝にいるんじゃろう。」
ロイドは驚いた。まさか、気付かれるとは思ってもいなかった。
それは、その男が危険だと判断する材料になった。ロイドは剣を抜いた。カミーラの使っていた剣を…

しかし、いまだにその男は剣を抜こうとしなかった…
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