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第0.5章 嵐の前 第三話 姉と妹 下
部屋を出たロイドは、また城を散策していた。
「何をしている。」
呼び止められた。衛兵か何かだろう。そう考えた。
「きさま、誰だ。」
ロイドは答える。
「僕は、ロイド アルテミナです。三日前程からお世話になってます。」
ロイドの返答を聞き驚いていた。
「お前が、ロイドか……」
何か言いたげな視線で見ながら、そう言うと立ち去って行った。

すると、後ろから誰かが来た。
「大変ね。ミハエル ターナーに目をつけられるなんて〜♪」
ターナーの家名に後の話は頭に入らなかった。
ロイドが尋ねる。
「ターナーには、死んだ…妻か妹がいるか?」
ロイドの質問に女は答える
「いたよ….カミーラさん….私の先輩ね……」
その言葉に俯く。あの男からしたら、俺があの人を殺した様な物なのだ…
女が言う
「でもさ、あのターナーが仕事に私情は持ち込む訳がないから安心していいと思うよ。それに、分かってると思う。君のせいじゃない事は……」
ロイドは、睨みながら尋ねる
「あの事、この場所で知らない人間はいないんだな…」
ロイドの言葉に頷き言った
「でも、カミーラさんがした事は間違ってなかっただろうし、そこであなたをそんな風な目で見るのは、彼女への冒涜だと思う。だから、あなたをそんな目で見る人は、いないわよ」
ロイドは、その言葉に救われた。女は続ける。
「私は、フレア キャミロット、あなたを探してたの!」
ロイドは、言った。
「なら、どこへ行けばいい。迷ってたんだよ……」
キャミロットは、苦笑いをしながら言った
「そ、そう。こっちよ。」
ロイドは、キャミロットについて行き足早に移動した。

お茶会

二人は、お茶を楽しみながら会話していた。
内容は、互いの生活についてだ。そもそも、フレイヤは部屋からあまり出ない。いや、出れないので、知識の大半は本や人づての話となる。そうすると、嘘や脚色が入り込む。だから、直接聞く話は、新鮮だったし、本には無い事も沢山あった。
「こんなものですよ。それに、あなたに用がありそうな人が来ましたから」
レイシェンは、そう言うと話すのをやめた。そして、席を立つ

「あ、ごめん…」
リアナは、言った。
「いえ、二人でどうぞ」
そう言うと、レイシェンは、城の中へ歩いて行った。
「さっきは、悪かったわ…」
リアナが先に口を開いた
「わたしでは無くロイドさんに言うべきでしょう」
フレイヤは、強い口調でいった。だが、リアナはそれを無視して続ける

「羨ましかったの、お父様も、私ではなくあなたの方に気をかけてる。周りの人間もあなたの事を気にかける。それに最近あなたは、彼の事をよく話す。よく笑う様にもなった。あなたが羨ましかったの…羨ましかったのよ!いつも、いつも何をやっても私は、あなたに勝てなかったいや、見てもらえなかった…だから、だから!羨ましかったの…」

泣き出した。

それは、彼女がこれまで溜め込んできた物全てなのだ。
フレイヤは、驚いていた。あの姉さんが。私のせいでここまで苦しんでいた事に…

そして、フレイヤも口を開いた。

「私は、姉さんが羨ましかった。いつも、明るく楽しそうな姉さんが羨ましかった!私は、この容姿だから、外へ出れない。だから、羨ましかったの!友達がいて、私なんかより広い世界を生きていた姉さんが羨ましかったの!私は、このお城が世界だったから…」

フレイヤも、いままで溜め込んでいたものを吐き出した。

二人は、互いに思い違いをしていた。いや、自分にとっての日常が互いに羨ましかったのだ。
リアナが言った。
「なら、今から一緒に行こう!城下に!」
そう言うと、驚いた顔をするフレイヤを連れてかけて行った。

城下の人達は、フレイヤの容姿をとやかく言わなかった。受け入れてくれたのだ。結局は、自分の殻に閉じ篭っていただけなのだ。

リアナの手を強く握り言った。
「大好きです。姉さん。姉さんは私にとっての憧れです。だから、もう無理をするのはやめて下さい。」
リアナは言う
「わたしは、わたしだもんね。なら、みんなの気を引こうと、必要以上に頑張るのは止めるわ…」

二人のわだかまりが無くなった瞬間だった。
もう一話かいたら、第一章に入ろうと思います。
できれば、感想下さい。
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