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第3章 境界線 第二部 死者の王と死霊遣い 第八話 崩壊していく物
「見つけたぞ!お前を潰せば終わりだな……」
その声に老人が振り向くとそこには、ロイド アルテミナが立っていた
「なぜ?この場所が?あぁ、そうか君の能力か何かかね?」
ロイドはナイフを喉へ強く押し当てる
「さっさと術式を止めろ!」
老人は笑い出す
「ハハハハハハハハハハハ……笑わせるな!貴様の方が我が手の内にある事に気づかんか!」
ロイドの体から急激に力が抜け落ちる。
足を折り、まるで糸が切れた操り人形の様に体に力が入らない
「何をした!」
老人は首を傾げる
「何もしてはおらんよ……ただ、君が罠にかかっただけだ」
ロイドは辺りを見回す
そこで結界が張られていた事に気づいた
「結界!いつの間に!」
先程、侵入すると時には気がつかなかった
既に四肢に力が入らず逃げる事すらままなら無い
「やれやれ、では改めて聞こう!こちらに付く気はあるかね?」
ロイドは老人を睨みつけ叫ぶ
「貴様らに付くぐらいなら死んだ方がマシだ!」
老人は何も言わない


少しして老人が口を開く
「やれやれ、漸く必要なカードが揃ったか……」
そう呟くと入り口を振り向く
そこには、白と黒がいた
老人は白と黒がここに現れるのを待っていたのだ
白と黒は老人を睨みつけ言った
「ロイドを放しなさい『放せ』」
ロイドは二人に叫ぶ
「来るな!結界があるぞ!」
よろよろと立ち上がりながらロイドは言った
「まだ立ち上がりますか?なら、これならどうです?」
老人は地面に手を置く……すると、骸骨兵が現れる
万全な状態ならまだしも、今のロイドには勝てるはずのない相手だった
「ロイド!」
黒が叫ぶ。だが、動けない
動けば結界の中に入り足手まといになる
ロイドが追い込まれて行くのを見ている事しかできない


ロイドに気を取られ、背後への注意を怠っていた
後ろに骸骨兵がいる事に気づけなかった
骸骨兵に羽交い締めにされ、結界内に突き出された
結界の力により二人は体が動かせなくなる
ボロボロになりながらロイドは老人を睨みつけ叫ぶ
「止めろ!」
老人が白に触れる
「¥○+^*・$°#%\:○」
声にならない悲鳴とともに白は消失する
「てめぇ!白をどこにやった!」
黒は骸骨兵に押さえつけられながら老人を睨みつける
「どこかだと?あるべき場所だよ」
そう言うと、黒に近づいて行く
「止めろ!てめぇ!」
ロイドは老人を殴り飛ばそうとするが、骸骨兵に阻まれる
「よく見て置くがいい」
老人はそうロイドに言うと黒に触れる
「¥×<|○$#|=°」
白と同様に悲鳴とともに黒は消失する
ロイドは怒り狂って老人に突撃する
「よくも二人を!」
だが、ロイドの攻撃は老人には届かない
既に体を動かす事すら無理矢理になっている
そんな状態のロイドの攻撃など避けるのは容易かった
老人はロイドに触れる
ロイドは頭を押さえて倒れる
頭が割れる様に痛い
目の前が見えない
真っ暗な闇
徐々に自身の記憶が欠落していく……
シアの顔が分からなくなる
リアナの事すら忘れてしまう

自分が誰だか分からなくなる

失いたくない!そう叫び続ける

だが、まるで虫が食い荒らす様に穴だらけになっていく

カミーラ?あれ?誰だっけ?

最後にはカミーラの記憶すら失われてしまった
誤字がありましたら報告してもらえると嬉しいです
感想待ってます!
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