果時魔裏(8/21)縦書き表示RDF


先週は忙しさのあまり休んでしまい申し訳ないです…
果時魔裏
作:元爺



第7話


道を戻り、さっきの温泉の所まで戻っても更に歩いた。

一層に暗くなったから、つまづいたり、転んだり、ハデにずっこけたり…

それでもアジスは普通に、ごく普通に歩いている。俺はこんなに苦労してるのに…

「着いたぞ」

森を抜けたすぐ先には大きいとは言えない城が建っていた。

いつの間にか夜も明けており、周りには草や木々が茂って明るくなっていた。というか、一晩中歩いたのか…

「や……っとか…」

俺は気力も体力も底を尽き、前かがみになっていて今にも倒れそうだった。でも、風が気持ちいいな〜…

「もう少しだ、歩くぞ」

アジスがそう言うから、仕方なく足を進める俺。正直、辛い…

門、そして壁。立派ご立派。

通ると、足音が変わった。地面を見ると石が埋め込まれている。地面だけじゃない、門も壁も石で建てられている。

前を見れば道の両脇に建物。店があったりしている。これが城下町か。ふむふむ…

「さて、報告しにいこう」

「待って…」

歩き始めたアジスを呼び止めていた俺がいた。

「少し、休ませてくれないか…」

フラフラだというのが自分でもよく分かる。これ以上は無理だと体が警告している。だから休ませてくれ…

「待つことなど、出来るわけなかろう」

石の道を仕方なく歩く。そして広場に出た。ここも広場を囲むように家や店が建っていた。

そして、城門を通り赤い敷物の上を歩く。これがレッドカーペット…

やっと、立派なイスに座る威風漂う人がいた。この人がこの国の一番偉い人か。灰色い髪
、長いひげ、全身を覆う赤いマント。堂々としている…

「ただいま戻りました」

「うむ、ご苦労であった」

渋い声で迎えてくれた。

「任務、無事に終了しました」

「その方は誰じゃ」

「この任務を任せ、一人で成功させた者です」

「おぬしが300もの軍勢を潰したのか」

アジスは右手左膝を床につけて、頭を下げているから、俺もアジスを真似て同じ体勢をする。って、300もいたのか…

「えっと、アルア=アレフと申します」

なれない口調で自己紹介をしてその場の空気に合わせた。大変だ…

「この者がやりたいと申し出、任せたところ一瞬にして終わらせました」

「なるほどの」

「そして、どこの軍の者でもないと申し、つれてきた次第であります」

緊張する。それだけこの人に威厳があるからだろう…

「私は、シド=ディハード。この国を治めているものだ。今の話を聞いたところそなたに興味が湧いた。アジスの言うそなたの力を借りたいと思う。しかし、今日は歩き疲れているじゃろう。話は明日とする。今日は十分休みなさい」

「はっ」

「はい」

アジスの返事の後に俺も返事をして、立ち上がり、一つ頭を下げてその場を後にした。合わせるの大変…

城の一室を貸してもらった。ベットやら風呂場やら小豪邸という感じだった。ベットに倒れて目を閉じる。すぐに眠れた。

夢を見た。

懐かしい子どもの頃の夢。その頃から俺は優秀だった。それでも友達はいてくれた。懐かしい…

目を開ける。アジスがいた。ここで今初めて分かったことがある。アジスの髪は銀色だという事だ。いつか光そうな綺麗な髪が腰まで伸びていた…

「起きたか」

「何してんの」

「迎えに来た」

アジスが顔を近づける。眠くて頭が働かないから、何も考えられない…

「少々臭いな…おぬし」

鼻をクンクンさせるアジス。嗅ぐな…

「来い。洗ってやる」

問答無用でベットから引きずり下ろされ、風呂場まで引きずられた。一枚一枚脱がされていく。最後の一枚に手が掛けられたところで頭が働いた。そして、その場から離れた。危ない…

「自分で洗うからいい」

「そうか。わかった」

危うく、俺の男が成り立たないところだった。マジ危ない…

「あったかい」

肩まで湯に浸かる。足も伸ばす。それなりに広い浴槽で、3人は同時に入れる大きさだ。極楽〜

すると、足音が聞こえてきた…


分かりにくい部分があったらすみません…











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