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果時魔裏
作:元爺



第1話


「さすがのお前も、この人数じゃ勝ち目ないだろ」

「懲りろよな…いい加減に」

威風堂々と建つ学校の校庭。そこに俺は居た。

日課となりつつあるこの状況に毎日面倒だった。

「それで、今度はどうされてほしい?」

「ぬかせ! 今日こそテメェーの最強伝説も終わりだ」

そう言ってくる目の前の巨漢。なにかと絡んでくるそいつの名前は

ルーム=ミルク

学校の廊下で一度絡まれた時、ミルクという名を笑ったらこの有様だった。

最初はミルク一人でかかってきて返り討ちにして、その後一日ごとに一人ずつ増えていく。

今日は数えてれば5日目。ミルクの周りにいる生徒達も次第に増えて行く。

「かかれ!」

ミルクのかけ声と共に総勢5人の生徒が襲い掛かる。そんなに俺に勝ちたいのか・・・

そんな情けをかけてるのか、こいつらには手加減して魔法を使う。

[万象激・風]

俺の周りの空気が吹き飛ばす。結局ミルクと一対一になる。これも毎日だ。

「今日はいつもと違うんだよ」

不敵な笑いを見せるミルク。足元には吹き飛んだ生徒達。気を失ってるだけだった。

「来い!」

地面が揺れる、俺は一歩下がる。何か出てきた。

「ゲッカ、レッカ、セッカ」

地面から出てきたのは噂に聞く三つ子、ベルテ兄弟。確か土の魔法の使い手。それもミルクより強い。

彼等は再び地面にもぐる。土の使い手とはよく言ったものだ、地面の中を移動してる。少なくとも、ミルクよりは頭がキレるのだろう。

「どこから出てきますかね」

俺は周りの地面を注意深く見渡す。地面がかすかに揺れている。どこから出てくるか。

瞬間、俺の左右後ろにベルテ兄弟が同時に飛び出して、俺の両足と両腕をつかむ。動けなくなった。やりますね

「油断しただろ。こいつ等3人を仲間にした俺様は最強だ」

いくら体を動かしても逃れられない、結構厳しいかも。それでも、最強の二文字は与えられないね。

「だが、そんな毎日も今日で終わりだ。食らえ、万障激・石」

ミルクがそう叫ぶと、校庭から石の大群が飛んできた。小さいけど目に入ると痛い、ベルテ兄弟にも被害があった。やっちゃったね、ミルク。

3人が俺の体を解放した。

「何やってんだ、そのままつかんどけ。俺の武勇伝の始まりなんだからよぉ」

何が武勇伝かね…

「あーはっは。ちょっと気が変わちゃったんですよ」

声を合わせてミルクに言い寄る。

「お前の敗因は、せっかく仲間にしたこいつらに攻撃したってことだ。無理に頼んで嫌々付き合ってるというのに、攻撃したらさすがにこうなるだろ。っま、好きなようにやっちまえ」

「な、ぁ…や、やめろ…うわぁぁぁああぁぁああ」

見るも無残にベルテ兄弟のコンビネーションに嬲られるミルク。

後始末はベルテ兄弟にまかせて、俺はその場を去って行く。

ミルクの叫び声が風とともに校庭に響き渡る。












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