ファイル112:怪盗3兄妹
スウェーデン ストックホルム
この町の酒場のカウンター席で、1人の男が酒を飲んでいた。
その隣に、ボウシを深く被りコートを羽織った男が座った。
その男に、最初の男がタバコの箱を渡した。
「ホラよ、工藤。5つの組織の情報が入ったIDカードだ。ただ、例の薬のデータだけはなかった。」
工藤と呼ばれた男、工藤優作はそれを受け取った。
優作
「イヤ、これだけあれば充分だよ。」
そう言って酒を注文し、本物のタバコを吸いながら、キャンディーの箱を男に渡した。
箱には今回の礼金が入っていた。
「しかし工藤。ちょっとこれからは難しいかも知れない。組織も警戒しているし、それに上司の目も厳しくなってきたんだ。」
実はこの男、ICPOの捜査官。
そして、優作の知り合いであった。
そして、優作にペンデュラムアッドの情報を提供していた。
優作
「そうか。」
優作はそう呟いた。
「しかしオマエ、5つの組織の情報を集めてどうする気なんだ?ウワサじゃ、日本でおかしな推理を連発したそうじゃないか。どうせ演技なんだろうが、何でそんな事をする?一体何があったんだ。それに、息子さんの新一君も行方不明だっていうじゃないか。まさか、スパイにでも転職する気か?」
それに対し、優作は笑って答えた。
優作
「アッハッハッハッ、まさか!ただ、『命を懸ける価値はある』とだけは言っておこう。それに、小説家たるもの、芸の1つや2つはできんとな。」
「そうかい、じゃあオレは行くぜ。また情報が入ったら、連絡する。」
そう言って、彼は出ていった。
そして、優作も少し時間を置いて出る。
彼が向かったのは空港であった。
こうして、彼の息子のための地道な活動は続いていくのである。
江古田高校、屋上
怪盗キッド
「またアイツらが動き出す・・・スネイク達、緑の組織が・・・」
怪盗レディー
「今度こそ、ヤツらを叩き潰す・・・パンドラも見つけ出して・・・アタシ達の手で粉々に宝石をぶっ壊してやる!!!」
キッド
「弥生、本当にいいのか?」
レディー
「何がよ、お兄ちゃん?」
キッド
「正直言って、ここから先の仕事はかなりキツくなる・・・ヘタしたら、ヤツらに殺されるかもしれない・・・怖くないのか?」
レディー
「怖くなんかないよ。だって、お兄ちゃんが一緒だもの!!」
キッド
「弥生・・・」
怪盗オルキッド
「2人とも、そろそろ行きましょう。」
キッド
「そうだな。」
レディー
「行きましょ、鈴ちゃん。」 |