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ちっぽけで、ちっちゃな魔法
作:優美先人っ



3.楽→苦、良→悪


菊本と同じクラスになれた最高の日の二日後、僕は魔法の存在を実感する事になる。




「おはよ!」
話しかけて来たのはサッカー部の本村。一年の時同じクラスだった。
「おぉ、朝からお前元気いいな」
「昨日の試合ハットトリックだったからな!」
本村はかなり運動神経がいい。ハットトリック達成らしいが、こいつのポジションはディフェンスのはず…。
「お前ディフェンスじゃなかったっけ?」
「ミドル二本、オーバーラップ一本。ちなみに3-1で全部得点はオレ!」
すごっ。
「うぃーーっす!!」
「おぉ進!昨日オレハットトリック達成したぜ!」
「オレも負けてないぞ?」
そういう進は帰宅部。
「おぉ、何よ!?」
「なんと…なんと…昨日千円札拾っちゃいました!!!」
…………。
「まじかよ!?お前すげえな!」
一言で言います。本村は馬鹿です。

「はい、席につけぇい!」
松原が入って来た。

「今日菊本は休みだ!交通事故らしい。相手の車が突っ込んだそうだが、幸い怪我は軽いそうだ!」
え!?はい!?
「皆も十分に気をつけるように!!」
…そんな不幸な…










不幸な…




































帰り道、僕は早々と神社に向かった。

「じいさーん…」
誰もいない神社で声を出してみる。
「じいさーん…やっぱ気のせいだよな?考え過ぎだって。疲れてるんだよ」
「おぉ、少年。やっと来たか」
その声がした瞬間、またしても周りの風景が固まった。目の前では風に巻き上げられた落ち葉が、静止している。
「じいさん!菊本が怪我したのってまさか…」
「だから、忠告したじゃろうに。冗談でもなんでもない。呪いじゃよ」
「おい!どうにかしろよ!!」
「取り乱すでない、それに無理じゃ。呪いなんじゃから。簡単であろう?ぬしが魔法を使えば良い。それだけじゃ」
…僕のせいで菊本が…。
「落ち込むでないぞ、少年よ。魔法を使う、ただそれだけの事じゃ。また悩んだらここに来るがよい」
そういうと目の前の落ち葉が顔に当たった。































夢じゃないのか…







この日から僕の奇妙な生活がはじまる。


中山 進:天然で、変な世丘高校の一年生。何気に成績優秀で、非常に運がいい。以前、引ったくりと正面衝突し、引ったくりを捕まえた?ため、警察より感謝状を貰った事がある。











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