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御好評いただきましたので4話目を考えてみました。
お楽しみください。
第4話 恐竜のしっぽ
第4話  恐竜のしっぽ


登場人物

Drプロット(ロバート・プロット)
容姿  
ハゲ頭でトンボメガネをかけている。
鼻の下には太くて長いヒゲをはやしている。
やせて、背が高い。

教科  
理科

専門  
恐竜学

舞台  
岡の上小学校 6年A組
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生徒

毛利隆史
大内清子
加藤清高
島津直子
多古弘子
菊池ひとみ
平賀和也
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第4話  恐竜のしっぽ

「今日はいつもと少し違う勉強をしよう。」
プロット先生が授業開始と同時に言った。
いつものように頭をゴツンとぶつけたりが無くて、真面目くさって言うものだから、僕達はビックリした。
だから別の怖い先生の時みたいに、みんなは背筋を伸ばして先生の次の言葉を待った。
でも先生はいつものように黒いバックパックを持ち上げてチャックを開いた。
「なーんだ、先生はあんな事を言ったけどいつもと一緒じゃん。」
僕が横の清子にささやいた。

プロット先生が取り出したのは普通のオーバーハング・プロゼクターだ。
なーんだ、つまんないの。
今日は本当の勉強なんだ。

「さぁいつものように机とイスをうしろと壁の方へ寄せてくれるかい。」
「えっ先生、立ったままで勉強するんですか。」
またまた僕の口め!勝手にしゃべるな。

ガラガラガラ
みんな訳がわかんないって顔で教室の真ん中に大きな空間を作った。

「さぁまんなかに集まってくれるかな。」
みんなが集まったところでプロット先生は教壇の上の机に置いたプロゼクターのスイッチを入れた。
何故だか知らないけれど、勝手に僕たちのまわりが薄暗くなって壁に大きな白い画面が浮かび上がった。

「先生、なーんも映っていません。」
僕の口め、しゃべるなって。

「あっ、ちょっと待ってね。パソコンのスイッチが入ってなかったんだ。あれっ、パソコンは?」
プロット先生は机の横へ行ってつぶやいた。
「まだ出してなかったんだ。」
そう言いながらバックパックからノートパソコンを取り出して机に置いた。見るとパソコンからコードが伸びてプロゼクターに勝手につながってしまった。
電源コードも勝手に伸びている。
いいなぁ。あんなパソコン欲しいなぁ。

「さぁお待たせ。」
先生の言葉で僕達全員はうしろを振り向いた。
画面には大きなディプロドーカスが映っていた。

「さぁ、この恐竜は何と言う名前かな。」
「イッツ、ディプロドーカス。」
プロット先生が聞いたと同時に僕の口が叫んだ。

「えー隆史が英語しゃべったー。」
「ビックリしたなぁ。」
「どうしたのー。」
みんながビックリして僕を見つめている。
でも実は、自分でもビックリしているんだ。
「やっぱり恐竜博士だ。」

「そうディプロドーカスだね。タカシえらいぞ。さて、今日はこの恐竜も含めて彼らのしっぽの勉強をしよう。」
「えーしっぽ。」
ひろこが汚らしい感じで叫んだ。

「そう、しっぽ。でもね、人間以外の動物はみんなしっぽを持っているね。あれって何か働いていると思うかい。どう、ひろこ、お猿さんのしっぽって必要なものかな。」
よそ見をしていたひろこに先生が声をかけたので、彼女はドギマギしている。
「えっ、そっ、そう、あっ、そうだ、お猿さんが木から木へ移るとき、枝にしっぽを巻きつけたりしていますから、手のように必要だとおもいます。」
「うんそうだね、いいところを見ているね。じゃ恐竜のしっぽはどう言う働きをするのかな。キヨタカ。」
「はい、走ったり歩いたりする時にバランスをとる為だと、何かの本に書いていました。」
清高が自慢そうにメガネを人差し指で少し持ち上げながら言った。
「そう、いい事を知っていたね。えらいぞ。さぁそれ以外にも知っている人はいるかな、じゃ例えば、タカシのしっぽみたいなのはどう言う働きをするのかな。」
プロット先生が言ったが、僕達は「へー」と言った。
先生は何を言っているんだろう。僕にはしっぽなんかありゃしない。
でも、みんなはなぜ僕を見て笑うんだ。指まで指すな

「えーなんで」
僕はうしろを見てビックリした。僕のおしりからはディプロドーカスのしっぽみたいな長いのが生えていた。
みんなは僕から離れて笑っているだけだ。
こんなのイヤダ。取ってやろうと先っぽを捕まえようとするのだが体が廻るとしっぽも一緒になって回るから捕まえられない。もうちょっとの所で手が届かない。
「わたしんちの猫のようだ!」
清子が大きな声で叫んだ。

僕は廻りつずけた。しっぽは同じように回るけど、たまに床をムチのように打つ。
その音でみんなは笑うのをやめた。
恐ろしくなったんだ。

でもまた笑い始めた。
なぜ?
だって僕のしっぽがひとみのお弁当を教室の隅まで跳ね飛ばして、それを慌ててひとみが取りに行ったからなんだ。
ひとみは怒っているけれど
僕に怒っても仕方が無いじゃないか、しっぽに言っとくれ。
見たらひとみのおしりにもしっぽが生えて来ている。
僕は思いっきり笑ってやった。

「重いわよ。誰か助けてー」
ひとみは床に座り込んでしまった。
でも誰も動かない。だってみんなのおしりにもしっぽが生えて大きく、大きくなっているんだった。

「さぁみんな。自分のしっぽを見て何と言う名前の恐竜のしっぽか言ってごらん。」
プロット先生はイスを引き寄せて、そして座りながら言った。

「僕のはアンキロサウルスだと思います。」
またまた清高め。僕が先に言おうとしたのに。
「わたしのはハンマーみたいなのが先っぽについているからヨープロケェフェラスでしょう。」
「僕のはツノが生えているよ。なんだろう。」
和也が言ったので、
「馬鹿だなぁ、決まっているだろうステゴサウルスだよ。」
和也に言ってやった。

ふふふ、どうだ清高。僕は恐竜博士なんだぞ。
僕、毛利隆史はふんぞり返って言った。

「あっ、プロット先生。しっぽは体を支える役目もします。今、隆史がやってるみたいに。」
機嫌を直したひとみがプロット先生に言った。
「おっ、ひとみ。いい所を見つけたね。さぁ、みんな。しっぽはどんな働きをするのかな。」
プロット先生が立ち上がって聞いた。
「はい、全部武器だと思いまーす。」
清子が自分のしっぽを重そうに持ち上げながら言った。
「そう、そうだね。しっぽの先がムチのようになっているのは本当にムチのように使うし、ハンマーみたいなのが付いているのは、それで相手を叩くしね。そうだね正解。武器になったりバランスをとったり、カンガルーみたいに3本目の足みたいに使って体を立て足り出来たよね。さあ、みんなのしっぽはだいたい大人の恐竜のしっぽぐらいになった筈だから長さも覚えておいてね。」
「はーい僕のはディプロドーカスだから10mぐらいありまーす。」
こら僕の口め。うるさい。

「はいはい、じゃそのままでスクリーンを見てくれるかな。」
プロット先生はそう言ってスイッチを押した。
スクリーンにはステゴサウルスの子供が楽しそうに遊んでいる。
「うわーかわいい。」
ひとみがかわいい声で言った。
こら、さっき怒った時の声と全然違うじゃないか。
まっ、いいか。

「あっ、ティラノサウルスが来たよ。」
「赤ちゃんステゴサウルスが走り出した。」
「あ、大人の方へ行っているんだね。」

「大人ステゴサウルスが気がついたみたいよ。」
「間に合うかなぁ。」
「早く、早く、早く走りなさいよ。」
「大人ステゴサウルスが走り出したわよ。」
「じゃ助かるね。」
見ている内にティラノサウルスが近かずいて来た、
「あっ、あぶない」
みんなが叫んだその時、
大人ステゴサウルスがティラノサウルスに体当たりをした。
今にも食いつこうとして頭を下げていたティラノサウルスは少しバランスを崩して横へ跳ね飛ばされた。
その間に赤ちゃんステゴサウルスは大人達のうしろへと逃げ込んだ。
「あーよかった。助かったんだ。」
誰かが言った時、
5,6頭の大人ステゴサウルス達がティラノサウルスにおしりを向けて横一列に並んだ。
それぞれがしっぽを振ってティラノサウルスが来たら叩くぞーと脅しをかけている。

ティラノサウルスは、どうしようかなっと迷っていたが、プイッと回れ右をして帰って行った。
「めでたし、めでたし。」
プロット先生が言ったとたんに僕はうしろにひっくり返ってしまった。
今までしっぽを床に立てて楽チン姿勢で見ていたのに、急に先生ったら取り上げちゃうんだから。
「おーイテー」

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第4話 終わり。 

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