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第二十話:再来の影
「うあー……。腰が痛い」

結局忍が帰るまで待てなかった三人(主に優姫)は、アービティアリィ・ハッカーで無理矢理に穴をあけて脱出に成功していた。

ちなみに耕作はその事を知らない。今も針の筵に包まれて針入りの食事を食べている気分だろう。

廉は狭いクロゼットの中でずっと同じ姿勢でいたために痛めた腰をアービティアリィ・ハッカーで治す。

優姫は「話が終わったんならもう帰るわ」と一人先に家路につき、今は廉と東子の二人だけとなった。

時刻は午後六時ごろ、まだ暗くはならないがだんだん人通りが無くなってくる時間帯である。

「……はぁ。今日は色々な事があったね」

隣を歩く東子が前を見据えながらポツリと呟く。

東子は特に意識していないのだろうが、今日起こった色々な事と言えば廉にとって抹消したい黒歴史しか思い浮かばない。

そのためにややぎこちない笑顔の廉が答える。

「ですね。俺としてはもう一週間ぐらい経った気分ですよ」

「それは困るなあ。だって夏休みはまだ始まったばかりなのに」

「俺としてはもう充分に波瀾に満ちた人生を満喫したんで、普通の高校生に戻りたい所ですけどね」

「普通の、高校生……?」

「なぜそこで首を傾げるんですか」

「うーん……。普通の高校生は年上の女の人を誑し込んだりしないと思うよ?」

「うぐっ……!?」

まったりと楽しそうに会話を交わしながら歩く二人は、遠目から見れば恋人同士に見えなくも無い。

人によっては姉弟に見えなくも無いだろうが、まあそんな事はどうでもいい。

問題は、一番ヤバイ人がそう見えてしまった事である

先ほども言った通り今の時刻は午後六時、且つ世間は夏休み。どこに誰がいようと不思議ではない。

「カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ………!!」

その人は電信柱に姿を隠し、凄まじい感情を込めて電信柱を握り締めている。

歯を砕かんばかりに歯を食いしばり、血の涙を流さんばかりに目を見開き、握り締められた電信柱にはヒビが入っている。……非常に怖い光景である。

実際、犬の散歩をしている老人が一度固まった後に別の道に向かっている。

その人はゆらりと幽鬼のような動きで電信柱から姿を表すが、二人が気付く気配は無い。

それはまさに、二人だけのを世界を構築し、自分を排除しているかのようにその人には感じた。

敵意を込めた拳……いや、アームズを構え、その人とは駆け出す。

視線の先ではまだ廉は気付かない。それが更に敵意を募らせる。

「ぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああアアアアアアアアアアアッ!!」

その敵意のまま叫び、三人のいる空間が隔離される。

そこでようやく廉が気付く。

「貴様は―――ッ!?」



































「……誰だ?」

「ってオイィッ!!」

はい、ここまでネタフリしておいてこれですよ。全く……。

廉が振りかえると、そこには頭から地面に滑っている一人の少年がいた。

ヤンデレ的展開にはなりませんよ?これは健全……うん!健全な小説だからねっ!!

伊集院百合子だと思った人挙手。

その少年は色むらのある金髪を短く刈り込み、割と線の細い体格をしている。

服はファッションの域を越える程にボロボロのジーンズに、大きい髑髏が描かれたタンクトップを着ている。手首にはシルバーアクセサリーをジャラジャラと鳴らしている。五月蝿い。

顔はうつ伏せに倒れているためにうかがえないが……廉の記憶にこのような人は残ってはいない。

一応アームズは持っているらしいのだが、いまいち緊張感が沸いてこない。耕作達との一件がインパクトが強すぎたせいもあるのだろうが……。

とりあえず廉は東子を下がらせ、アービティアリィ・ハッカーを伸ばして少年を突付く。

「あー……。悪いが急いでるんで手短に用を済ませてもらえないか?」

声をかけた途端少年は勢いよく起きあがり、一気にまくし立ててくる。

「うるせぇこの歩く女こましがぁっ!!あの人に手ぇ出しといてまだ飽きたらねぇってのか糞っ!!それは俺へのあてつけか畜生っ!!」

「死ね」

メキィ!

いい加減ウザくなったので廉は問答無用で少年を素手で殴り飛ばす。

ちなみに、起きあがったときに少年の顔を見たのだが、やはり見覚えは無い。

まあ、覚えていた所でどうもするつもりはないが。

後の東子も流石にこれを止める気は起きず、苦笑いで見守っている。

廉はこのまま放っておいて帰りたいところなのだが、流石に向けて放置するわけにもいかないだろう。

適当に冷たい目で見下しているとフラフラと顔から血を流しながら起きあがる。

それほど力を込めたつもりは無かったのだが、アームズでの戦闘を繰り返したせいで力の制御の感覚がおかしくなったのかもしれない。

ここで再びふざけたことをしたら今度はアービティアリィ・ハッカーで叩き潰すつもりだったのだが、予想に反し真面目な顔で睨んでくる。

「この野郎……!俺は鮫島漁輔、この顔を忘れたとは言わせねぇぞ!」

「いや、だから知らんと言っているだろうに」

ガスッ

とりあえず殴っておいた。理由は無い。

先程のリプレイのように吹き飛んでいく少年は今度はすぐに起きあがり、廉の記憶にあるかもしれないアームズを繰り出す。

「だったらすぐに思い出させてやるよ!『キングス・アックア』!!」

漁輔はキングス・アックアを大きく振りかぶり、地面に叩きつける

キングス・アックアの能力、固形物であればどんなものでも溶かし液体にする力が地面に向かって発動する。

瞬間、廉達の足場がぬかるみ、沼のように足を地底に引きずり込む。

沈む速度は初対面の時の比ではなく、あっという間に廉の体は腰まで沈んでいく。

このまま沈んでいけばいずれ地面に生き埋めとなってしまうだろう。

体重の差か、東子の沈む速度は廉よりも遅いが、だからといってそれも時間の問題である。

「ハハハァッ!!俺がいつまでも負けたままの俺だと思ったら大違いだぜぇっ!」

本来なら、ば。

「……ああ、思い出したよ。だが、成長しているのはお前だけじゃあない」

廉はアービティアリィ・ハッカーの上半身を出し、そしてトルネード投法のように体を思いっきり捻る。

「この新しい力に洒落た名前をつけられればいいんだけどな……。まあいい、『アービティアリィ・ハッカー』」

そして一気に腕を振りぬくと、アービティアリィ・ハッカーの腕が勢いのまま漁輔めがけて伸びていく。

この距離は射程外だとタカをくくっていた漁輔は咄嗟にキングス・アックアを構えるがすでに遅い。

アービティアリィ・ハッカーの腕は漁輔の首を掴み、締め上げる。

廉は口の端を上げ、叫ぶ。

「こちとら望まなくとも実戦経験だけは多いんだ。成長の度合いで負けてたまるかよっ!!」

このまま一度絞め落とすのも一つの手だが、それだとこのぬかるんだ地面がそのまま固まりかねない。

そのため、廉は漁輔を一気に引っ張る。

すると、漁輔はバランスを崩して前のめりになり、あわせて廉の体も引き上げられる。

そこで残った左手を漁輔に伸ばし、そのままこっちへ引きずり込む。

「足場になりそうなものは軒並み溶かされているが……。流石に、自分を溶かす馬鹿はいないだろう……な」

廉は得意げにそう言って漁輔の体を踏みつけ、飛び跳ねる。最後少し言いよどんだのはこいつならやりかねないといった考えも少しあったからであろう。

いくら地面がドロドロに溶かされたといっても、沈むのに時間がかかる以上抗力が無いわけではない。足場(漁輔)が大きくなれば抗力も増えるのだ。

そして漁輔が立っていた足場に着地し、再び腕を伸ばして東子を救出する。

一本釣りのように東子を一気に引き上げ、アービティアリィ・ハッカーの腕で一度受け止めた後に地面に下ろす。

「大丈夫ですか?」

東子は突然引き上げられたために多少目を回していたが、廉に呼びかけられて正気に戻る。

「あ、うん。大丈夫……。でも、あの人って知り合いなの?」

東子が指した先では漁輔がうつ伏せのまま地面に沈み、反射的に能力を解除して身動きが取れなくなっている。馬鹿だ。

廉は記憶の奥底からキングス・アックア、漁輔の記憶を掘り出す。

「あー……。まだ俺と東子さんが出会う前によく分からないまま襲ってきた奴なんですけど……。話しませんでしたっけ?」

東子は首を横に振る。

漁輔と戦った後すぐに東子と会ったのだが、廉に殆ど影響を与えなかったために彼自身も話すのを忘れていた。

廉はそのまま漁輔に対する警戒を切らなかったが、ふと、東子がじっと自分を見ている事に気付く。

「な……なんですか?」

所謂ジト目でかつ無言で見られ続けるのはあまり居心地のいいものではない。廉が問いかけると、東子は割と低い声で呟く。

「そういえば、さっき聞き捨てならないことを聞いた気がするんだけど……。あの人に手を出してまだ飽き足らないのかって」

そうはいうものの、廉は漁輔の言う『あの人』が一体何者なのか、全く心当たりが無い。

廉としては首を傾げるしかないのだが、それで東子が納得するはずも無い。

「妬いてるんですか?」

「……………………」

無言で睨まれた。怖い。

「そうは言ってもですね?俺も知らないんですよ。なんかよく分からないうちに因縁つけられて……」

「私にしたようなこと、他の人にもした?」

最後まで言わせてもらえなかった。

「あのですねぇ……。俺をサドにしたのは東子さんなんですよ?出来るわけ無いじゃないですか」

「……………………」

再び無言となる。

廉にとっては割と長い、しかし実際は数秒程度の間の後、東子は溜息をついて苦笑いを浮かべる。

「……まあ、いいや。ごめんね?変な事を訊いちゃって」

信じられたのか諦められたのか、多少気になるところだったが、廉は藪を突付かないでおく。

気を取り直して漁輔に注意を向けるが、いまだに漁輔はアスファルトに埋まったまま四苦八苦している。

警戒するのが馬鹿らしくなるほどに無防備で、廉は溜息を吐いて警戒を解く。

一度頭を掻き、廉は漁輔に声をかける。

「えーっと……。キングス・アックア!……であってるか?」

「テメェ名前忘れてるだろっ!!」

「叫ぶ元気があるならまだ大丈夫だな」

名前なんてどうでもいい。どうせ、もう会う事は無くなるのだろうから。

「そっちの目的が俺との決闘だっていうのは分かったが……。少しおかしいと思わないか?」

「……どういうこった?」

多少疑っているが、訊く意思はあるみたいだ。

廉は努めて冷静な声で続ける

「所詮アームズなんて俺たちの力なんかじゃない。借り物に過ぎないんだ。それぐらいわかるだろう?」

廉の問いかけに、漁輔は少し考えた素振りを(といっても埋まっているために表情は覗えないが)した後に答える。

「……いや、アームズってのは感情で動くもんだろ?ってことはアームズで勝てればそりゃあ感情で勝ったってこったろう」

「(……なるほど、そういう考えもあるか)」

確かに、伊集院も似たような事を行っていたような気もする。

だが、交渉というのはどちらが正しいかを競うものではない。どちらがより納得できる材料を提示できるかを競うものなのだから。

「でもな、俺は基本的にあまり勝負ってのが好きじゃあないんだよ。たどえどんな理由があったとしてもな」

これは多少嘘である。少し前までは無条件でそうだったが、今は必要に応じてちゃんと戦う事も出来るし、感情を燃やす事も出来る。

無論、それをいう義務は無いが。

「それだとフェアじゃあないだろ?パーを出せないのにじゃんけんで勝てと言っているようなものだ」

今までアンフェアな戦いをしてきた廉が言える台詞ではないな。

本来ならここで味方に引き込むのが一番なのだろうが、見るからに好戦的な漁輔を味方にするべきか悩む。

「(……ここは東子さんの説得に任せて、駄目であればアームズ消去の実験に付き合ってもらうか)」

廉は右手を前に突き出し、三本の指を立てる。

漁輔からは見えるわけも無いが、気分の問題である。

「さて、キングス……アックア。君の前には三つの選択肢がある」

「今アームズ名も忘れる所だったろっ!!」

はい無視。

廉はまず薬指を折り

「まず一つ目は我々の説得に応じ、ストラグルの一員になる事」

次に中指を折り、人差し指のみを残す。

「二つ目は俺たちと戦う事。……これはあまり推奨できない。理由は今の状態を見れば分かるな?」

実際は二回とも奇襲で勝っている為に、実際面と向かって勝てるかどうかは怪しいものなのだが。

廉はここで一呼吸開けてから最後の一本を折る。

「……そして最後、俺としてはこれがオススメだ」

もったいぶるように息を吸い、言う。

「アームズを捨てる事、だ」

これには漁輔だけではなく東子も驚く。廉がアームズに関して色々と調べていたのはこのためだと気付かなかったのだろうか。

はたまた、廉がアームズを捨ててしまうと思っているのだろうか。

「廉……。そんな事が出来るの?」

問いかける東子に、廉は前を向いたまま頷く。

「ええ、腕が腕でなければアームズは使えない。つまり、俺のアービティアリィ・ハッカーなら腕を腕じゃなくさせることだって出来る」

色々と案があるが、まだ実践には移していないために正確ではない。氷雨やストラグルの仲間で試す訳にはいかない。無論、自分の体でもだ。

廉は言葉を紡げない漁輔に向かって詳細を説明する。

「腕を切り落としたりなんかはしないから安心しろ。それどころかむしろ腕を高性能にする事だって出来るのだからな」

廉は一歩ずつ漁輔に歩み寄る。

「痛みは無い。痛覚の切り方と繋ぎ方は実演済みだ。……全く、世の中ってのは何が功を奏するかわからないな」

実際まともに成功したのは繋ぎ方だけなのだが、まあ、多少適当に切っても治せるのだから大丈夫だろう。どうせ相手は漁輔だ。

漁輔はいい加減うつ伏せで動けない状態に苛立ったのか、廉の問いに答える前に自分の周りの地面を少しだけ溶かして起きあがる。

そしてその場に胡座をかくと、多少呆れた目で廉を見る。

「一体何をやったら痛覚の切り方なんて実践するんだよ……」

「なに、人生万事塞翁が馬、ってやつさ」

漁輔は少し悩む素振りを見せ、そしてゆっくりと口を開く。

「……アームズは捨てたくない。俺は理由はどうあれ、もらえるもんはもらってく性質なんでね」

漁輔の表情に迷いは無い。それを見て廉は心の中で舌打ちをする。

彼の言動からしてまだ廉や耕作のような戦いは起きていないのだろう。

「(……さて、どうするか)」

廉としてはあまりストラグルのメンバーを増やしたくない。人数が増えるという事は、それだけ軋轢や裏切りが増えるということなのだから。

しかし、漁輔の性格からして選択肢二を選ぶ可能性もある。その時改めてアームズを消せば済む話だ。

ただ、態勢を整えた戦いで勝てるとは限らないが。まあその時は廉らしく逃げてしまえばいい。

廉が色々と思いを巡らしている間に、漁輔は選択肢を選ぶ。

「だからってテメェの仲間になるってのも腹立つ。選ぶのは選択肢二だっ!!」

東子が後ろで何かを言おうとするのを制し、廉は再び一歩前にでる。

「話を聞いてたのか?俺はアームズで戦いたくないと言っているだろうに」

廉は漁輔が戦闘態勢に入っているにもかかわらず、アームズを一旦しまう。とりあえず致命傷にさえならなければ如何様にも出来るし、決闘を望む漁輔が奇襲を仕掛けたりはしないだろう。

それを見た漁輔も口の端を上げて僅かに笑い、同じようにアームズをしまう。

「そんなことは分かってんだよ。だから、俺達がやるのはアームズ無しの殴り合いだっ!!」

そう叫んで漁輔は拳を握り、廉に向かって駆け出す。

東子が巻き添えを受けないように下がらせ、しかし廉は拳を構えもしない。

「廉……!?」

驚く東子をよそに、漁輔の渾身の拳は廉の右頬に叩きこまれる。

「うおおっ!!」

そしてそのまま漁輔は叫びながら、もう一方の拳で追い討ちを放つ。

そこで廉は殴られながらも呟く。

「右の頬を殴られたら左の頬を差し出せとは言うが……」

漁輔は気にしない。トドメを見舞うために大振りの一撃を放つ。

「生憎。俺は野郎にそれほど優しくは無いんだ」

パンッ!

右頬への一撃を受けても揺らがず、そして更なる追い討ちをかいくぐり、廉の速さのみを求めたジャブが漁輔の鼻っ面に叩きこまれる。

威力は無い。しかし、鼻っ面への一撃は充分に漁輔をひるませた。

態勢を崩した漁輔に肉迫し、今度は渾身のボディーブローを漁輔の鳩尾に叩きこむ。

「えぐぅっ!?」

体をくの字に曲げて倒れこんだ漁輔に、廉は足を振り上げ

「おお、丁度いいところに頭が」

踵で倒れた漁輔の頭を後へ蹴り上げた。

それがトドメとなり、漁輔は言葉にならない呻き声をあげて気絶した。

アームズをしまっている以上、相手の攻撃を避けたり受け止めたりは一般の高校生である廉に出来るはずも無い。

そして、同じく一般の高校生でしかない漁輔が廉を一撃で沈められるほどのパワーを持っているはずも無い。

一番簡単なのは、比較的被害の少ない場所に打ちこませ、反撃で態勢を崩し、改めてトドメを放てばいい。

廉は頬の傷をアービティアリィ・ハッカーで治し、東子に向き直る。

見た目からして廉が喧嘩に強いとは思えなかったのだろう。廉が苦笑するほどに驚き、目を見開いている。

「廉って……ヤンキーさんだったんだ……」

「まあ、中学のときは色々とやんちゃだったって事ですよ」

廉としては若さゆえの暴走であり、あまり思い出したくは無い。

きっかけは覚えていないが、確か楓のせいだった気もする。

その後の暴走は完璧に廉の意思なのだが……。

一応高校ではそれなりに落ち着いたが、二つ名もあいまってそちらの方面では相変わらず有名である。

廉はその場にしゃがみ、気絶した漁輔の腕に触れる。

「さて……。実験開始だ」





氷雨:……なんだかなぁ

廉:どうした氷雨

氷雨:あの……なんだっけ、そう漁輔。あいつが再登場したってのに俺が出番が無いってのは流石に……

廉:ふむ、安心しろ。この話が終わったらお前の話だからな

氷雨:ほんとか!?

廉:嘘だ

ブォン!!(廉に殴りかかる音)

廉:……何をする

氷雨:受け止めといて何を言ってやがる。……あのな、言っていい嘘と悪い嘘ってのがあるんだぞ?分かってんのか?

廉:分かってるさ。嘘だ、っていうのが嘘なんだからな

氷雨:ほんとか!?

廉:嘘だ

氷雨:…………………

廉:……………………

(廉、逃走)

氷雨:逃げるなそこ

氷雨:いつかしめてやる……!!

氷雨:まあいい、次回予告でもするか

氷雨:魚輔……っていきなり字が違うな……の腕を使ったアームズ消去実験は成功を収める。廉が再び手を加えれば治ってしまうものだが、それでも成功に変わりは無い。手っ取り早い止めかたを見つけたストラグルの活動も本格的になってくるが……。
次回『パーティの始まりだ』……ってほんとに俺の出番があるじゃねぇか!!


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