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正史ではこの話の時点(695年)では、藤原不比等は36歳、藤原武智麻呂は15歳、藤原房前は14歳、藤原宇合は4歳、藤原麻呂は3歳となっていますが、この物語では話の都合上、宇合は房前の1歳下の13歳、麻呂はそのさらに1歳下の12歳という設定になっています。

 幾らなんでも4歳児と3歳児がここまで恐ろしい人物だとまずいので・・・。

 あとブチャラティは良い男。 異論は認めない。
第六話 俺と宇合と紫と・・・
  Side 信孝


 今日は久しぶりにやることが無いので、たまたま出会った宇合と一緒に藤原京食べ歩きをしに行くこととした。
 

「なぁ宇合?」

「どうしました兄上?」

「お前が知ってるお勧めの店ってあるか? 多分お前の方がよく知ってるだろ?」

「ならあそこの団子屋がお勧めですよ。 あそこの店は様々な公達の方々や帝さえもお忍びでやって来ているという噂ですから」

 そういって宇合は京のはずれにある饅頭屋を指差した。

「う゛・・・・・・、饅頭か・・・・・・」

「そう言えば、兄上は先日妹紅姉と武智麻呂兄上の作った饅頭を食べてお倒れになったそうですね?」

「・・・・・・何でお前が知っている?」

「この藤原京のことなら知らないことはありませんよ。
 例えば3日前に太政大臣殿(高市皇子)が孫をあやしているときに誤って落としてしまい泣かせてしまったので、母親である慧音姫様に正座させられ一晩中説教されたそうですよ。
 しかも、皇子が眠りそうになると、頭突きして無理矢理起こして再び説教を始めたのです」

「お前の情報網はどうなってるんだ!?」


 コイツ本当に13歳か!? 
 
 俺はこいつのトンデモっぷりに思わず引いた。

 やはりこいつは(思考が)危険だ。

 ・・・というかこいつを見ている限り、長屋王の変は間違いなくこいつの謀略から出たものだと確信しているんだがどう思うよ?


 正直こいつが正史のように天然痘かかって死んだりしなかったら、間違いなく橘諸兄とか吉備真備、道鏡といった奈良時代に出た権力者が政界に進出する機会はなくなりそうで怖い。

 そうなったらきっと藤原氏の主流は北家じゃなくて式家になるという、もう歴史改変っていうレベルの事態になるんだろうなぁ・・・。



 いや待てよ、だからこそこいつは天然痘で死んだのか?

 こいつを生き残らせるのはあまりに危険だから死なせるように神(駄神ではない)が差し向けたのか?

 だがそうなら他の3人まで死ぬのはどうしてだ?

 たとえ藤原氏が失脚しても、武人としても諜報家としても暗殺者としても生きていけそうな麻呂や、メタボ野郎でその性格のせいで友達が少なく、最近半引きこもり化してる武智麻呂はともかく、4兄弟の良心である房前も共に死ぬってのは納得出来ない。

 まぁ、多分そうなるように運命が定められているんだろうな・・・。

 
「・・・・上、兄上?」

「んあ? ああ、済まないどうした宇合?」

「突然考え込んで一体どうしたのですか?」

「ん? ちょっと、な・・・・・・」

「・・・まぁ良いですけど。 それにあの団子屋に今妹紅姉もいますよ?」

「へ・・・? あ、本当だ」

 あいつ一人でこんなところに来るとは意外だな?

「おーい妹紅、何やってるんだ?」

「ああ、信孝に宇合か。 ここは私の行きつけの店だしな」

「へぇ、そいつは初耳だな」

「私は知ってましたよ?」

「お前はもう黙れ宇合」

「まぁいいからお前らも座って一緒に食おうな!」

「元よりそのつもりだ。 おっちゃん饅頭四つ!」

「あいよお坊ちゃん!」




  ~30分後~


「あー食った食った」

「妹紅・・・、お前食いすぎ」

「え? そうか?」

「・・・流石に饅頭30個はどうかと思うぞ?」

「・・・明日になったら確実に体重が増えますね妹紅姉」

「・・・ちょっと走ってくる!」

「おい待て妹紅! ・・・行っちまったよ」

 妹紅もそういうところは女の子なんだな・・・。

  信孝 side out





 Side ??? 

「はぁ、暇ね~。 京って言ってもあんま楽しそうなのはないわね」

 ホントやることがなくて困るわ。 

 折角寝てたのに藍ったら、「偶には動いてください紫さま。 そうしないとより一層太りますよ。」なんて言って家から私のこと追いだしたのよ?

 もちろん藍は問答無用でスキマ送りにしたけどね。 

 私はそこまで太ってないわよ! より一層って何よ、より一層って!!

 でもあれじゃ家に帰りづらいわ。 藍ったら生まれてまだ間もないのにもう反抗期かしら・・・?



「でもなんかホント楽しそうなものは・・・、あら?」

 私が京のはずれでふと見かけたもの、それは・・・



「・・・ちょっと走ってくる!」

「おい待て妹紅!」

 突然饅頭屋から走り出していった女の子を引きとめようとして振り切られた男の子と、その様子をずっと傍観していながらこちらを見ている男の子だった。

 ・・・気になるわねあの2人。

 さっき振り切られて呆然としている男の子は何らかの力が僅かながら漏れてるし、もう1人の男の子は気配を隠している私に感づいている

 ちょっと気になるし、相席してみようかしら?



「ちょっと相席してもよろしいかしら?」

「どうぞ・・・んなっ!?」

 さっきまで呆然としていた男の子が、私の顔を見た瞬間顔が驚愕に満ちていた。

 えと・・・、以前会ったことあるかしら?   

  ??? side out



  Side 信孝


「ちょっと相席よろしいかしら?」

 ん? 相席? 他にも席はまだ空いてるのに此処に相席しようって言うのはどんな人だ?

 俺はそう思いながら顔を見上げた。

「んなっ!?」

 そこには胡散臭そうなオーラを醸し出している八雲紫(ババア)がいました。

「・・・そこの貴方、今変なこと思わなかったかしら?」

「いえ? 別に変なことなんて思ってませんよ?」


 あぶねぇ。 危うくスキマ送りされるところだった。

 それにしてもどうしてこんなところに紫がいるんだ?

「あんた誰だ?」

「自己紹介するならまず自分からでしょ? まぁいいけど。 私の名前は八雲紫(やくもゆかり)よ」

「はじめまして紫さん。 藤原宇合です」

「どうも初めましてバ・・・紫さん。 藤原信孝です」

「あら、別に呼び捨てで構わないわよ」

「ならそうさせてもらおう。 紫はどうして相席にしたんだ? 他にも空いてる席あっただろ?」

「あら、それはあなたにちょっと話があったからよ」

「俺に・・・?」

「ええ。 ちょっと来てくれるかしら?」

「まあいいが・・・」



  ~少年少女(?)移動中~


「それで話とは何ですか?」

「単刀直入に聞くわ。 あなたはいったい何者?」

「!? どういうことですか?」

「これでも人を見る目はあるのよ。
 貴方の体にある霊力、これは明らかに人の限界量を突破している。
 いいえもはや神と同等と言ってもいいでしょうね。
 それに、貴方自身からもわずかに神気が漏れているにもかかわらず貴方は神ではなく、ましてや現人神でもない。
 そうなるとあなたの正体が全く分からなくなるのよ」

 流石だな。 まさかそこまで分かってるとは・・・

 でも流石に本当のことを言うわけにはいかないから、ある程度は本当のこと言うか。




「確かに貴女がおっしゃったとおり、私の霊力は人を遥かに超えたものです。 ですがそれ以上のことは今はお答えできません。 ただ、私はれっきとした「ヒト」である、と言っておきましょう」

「今は・・・?」

「ええ。 生きていればいつか会うこともあるでしょう。 あなたみたいな美しい女性なら大歓迎です」

 これがネタだったら「また会おうぜババア!」とか言ってたかもしれないが、流石に今それを言うと俺がスプラッタになりそうだからやめておこう。

 ・・・・・宇合ならきっと本人の前でも堂々と言えただろうな。

「あら、褒めても何も出ないわよ?」

「いえ、これは純粋に思ったことです。 そうだ、また会えるおまじないとしてこれを差し上げます。」

 俺は文字の入っていない文珠を紫に手渡した。

「これは何かしら? なんかすごい霊力を感じるのだけど?」

「これは・・・まぁお守りのようなものです。 「また、貴方と会えるように」という願いを込めて」

「あら/// 嬉しいこと言ってくれるじゃない」

「いえ。 では連れも待っていますしそろそろお暇いたします」

「ええ、さようなら信孝。」

「紫違うぞ。 「また会おう」だろ?」

「あっ・・・。 ええ、また会いましょう信孝」

「ああ、またな紫」


  信孝 side out



  Side 紫

 藤原信孝・・・・・・か。

 なかなかいい男だったわね。 思ったよりも心が動揺しちゃったわ。

 惜しいけど彼は人間、しかもかなり身分の高い人物なのよね。

 もし彼が私たちのように長命で、それほど高い身分でないのならすぐに私の家へ連れて帰ったのだけど・・・。

 それにしても、彼からもらったこの珠・・・、 

「これ、どこかで見たことがあるような気がするのよね。 どこだったかしら・・・?」

 そう考えているうちに私は家へ着いた。


「ただいま藍。 ・・・そう言えばずっとスキマに入れっぱなしだったわね」

 私はスキマを開け、藍を外へ出した。

「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイモウシマセンモウシマセンモウシマセンモウシマセン・・・・・・」

 ・・・・・ちょっとやりすぎたかしら? 

「藍? そろそろ正気に戻りなさい」

「ゴメンナサイg・・・はっ、ゆゆゆゆゆ紫さま!?」

「もう怒ってないから・・・」

「本当ですか!?」

「本当よ。 そうだ藍、あなたこの珠何か知っているかしら?」

 藍も九尾ですしね。 ひょっとしたらこれのこと知っているかもしれないわ。

 ・・・ときどき抜けてるから期待は薄いけど。




「これは・・・!? 紫さま、これをどこで!?」

「え? 藍はこれを知っているのかしら?」

「ええ。 これは「文珠」といって、この珠に例えば漢字一文字を入れると、その現象が発生するというものです。
 例えば「炎」と入れれば炎が発生し、「凍」と入れれば対象物を凍らせたりできます。
 さらに、この文珠を生成できる者は、複数の文珠を同時に操って例えば「雷」・「槍」と使えば、雷を纏った槍を生みだしたりすることができます。
 しかし、この文珠を生みだした者は神などを含めても歴史上数名しかおらず、人間ではまだ誰も生み出していないものです」

「も、文珠!?」

「その通りです。 やはりご存知でしたか。 紫さまはこれをどこで手に入れられたのですか?」

「・・・今日出会った人間からもらったのよ。 「お守りだ」ってね」

「な・・・!? まさか人間で文珠を生み出せる者が現れたのですか!?」

「恐らくそうだわ。 こうなったら信孝には是が非でももう一度会わなきゃいけなくなったわね。(それにもし彼が妖怪になってくれたら彼に娶ろうかしら♪ 結構気に入ったし。・・・・・・)


  紫 side out


  Side 信孝


「信孝! さっきの女と何をしていたんだ!?」

 戻ってきたら夜叉が光臨していました。

「いつの間に戻って来てたんだ妹紅?」

「そんなことはどうでもいい! こうなったらとことん話させてもらうぞ!」

 ちょっ、それなんて理不尽?

「フッ、アリーヴェデルチ《さよならだ》」

 やっぱここはブチャラティの決め台詞を言うしかないだろ!

「あっ、逃げるな! 何分け分かんないこと言ってんだよ!」

 俺と夜叉(妹紅)のある意味命がけの鬼ごっこが始まろうとしていた。

・・・・のだが、





「そうだ兄さんに姉さん。 これは私が独自で調べて判明したものなんですが、今日の満月の夜、噂の輝夜姫がこの地を去るそうです」

「「そういう大事な話は先に言えこの馬鹿野郎!!」」



 それを聞いた俺と妹紅のパンチが綺麗に宇合の米神に直撃し、宇合はその場に崩れ落ちた。
一「あ゛~、だるー」

信「いきなりどうした?」

一「昨日実は部活の大会やってな、ボロクソな成績でいろいろと鬱な状態でこれ書いたんだよ」

信「そんな状態のときに書くなよ・・・」

一「だって書かないと折角浮かんだアイデアがすぐ消えちまうし・・・」

信「おまえの脳の容量どんだけ少ないんだよ!?」

一「・・・8bit位?」

信「bit単位かよ!」

一「まぁそれくらい記憶力に自信のないってことだ」

信「それはどうしようもないな。 そう言えば今日は特別ゲストがいるぞ」

一「特別ゲスト? 俺はそんな話聞いてないが?」

信「本人はお前には黙っていてほしいって言ってたからな」

一「ふ~ん、誰だ?」

信「なら登場してもらおうか。 この方だ!」

八雲紫(以下:紫)「はぁ~いどうも。 ゆかりんです☆」

一「出たなバb」

ピチューン・・・

紫「あんなゴミはほっといて、さっさと進めましょ信孝」

信「ああ。 では今回の話だが、ようやく俺の能力の一つが出てきたな」

紫「まさか文珠の初登場が戦闘ではなくて私へのプレゼントとはね」

信「それはそこに転がってるゴミのせいだ。 それに実は俺本編では描かれていないが暇なときは大抵自分で技とかを磨くために修行しているんだぞ。 今はまだ未完成だが、文珠をもう少し制御できたら五個使って「無限の〇製」も出来るぞ」

紫「まぁそれはそこのゴミのせいだから仕方ないとしても、実際現時点でもかなり強いわよ信孝は」

信「まぁ、いずれプロフィールをゴミ作者が作ってくれるだろうからそれまで乞うご期待・・・ってとこかな?」

紫「ではそろそろ次回予告を」

信「次回第七話、「輝夜姫の月への帰還、その時歴史が動いた」(仮)! ・・・ってまた仮かよ! それにいつの間にか紫もいねぇし!」




















一「やっと復活できた・・・。 あのババアめ・・・・・・」

紫「そう言えば作者、あなた前回のあとがきで私のこと散々ボロクソにいったわねぇ? 覚悟は良・い・か・し・ら?」

一「だが断る」

紫「そう。 なら死になさい!!」

一「アーー!!!!」

ピチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチュチューン・・・・・・


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