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書いても書いても納得がいかず訂正の連続・・・
誰か文才をください。
第四話 決して信用してはならない奴だっている
  Side 信孝


「さて信孝、覚悟はいいか?」

「ゴメンナサイゴメンナサイ申し訳ありません妹紅様。 だからそのお怒りを鎮めてください。」

「ゆ・る・せ・る・わ・け・無いだろうがこの馬鹿野郎ーー!!!!!」

「ぶへらっっ!!!」

 妹紅の強烈なアッパーを食らった俺はそのまま意識を失った。

 どうしてこうなったかと言うと10ヶ月ほど前にさかのぼる。




  ~10ヶ月前~


 その日俺は宇合と一緒に市場に買い物をしに来ていた。

「今回は掘り出し物が多かったな宇合」

「ええ。 まさか孫子の原木があるとは思いませんでしたよ」

「へぇ~・・・ってそんなのまであったのかよ!」
 
 藤原京の市のハイスペックぶりには毎回驚かされる。

 前回房前・麻呂・妹紅と一緒に来た時には、何故かキ〇ストの処刑の際の有名な十字架に磔の奴のモザイク画なんてものまであった。

 もしこれが最初のキリスト教伝来なら一気に日本史の教科書が改訂されるな。


「そうだ兄上、今日の夜時間空いてますか?」

「ん? 今日の夜は確か・・・特になんもなかったはずだぞ」

「それなら一緒にちょっと藤原宮の方に行ってみません?」

「はい!?」

 こいついったい何考えてるんだ!?

 宮城なんておっちゃんならともかく、俺たちがおいそれと入れるようなところじゃないぞ!


「何故だ?」

「実は兄上に会ってほしい者がいるのです」

「宮城にか?」

「ええ。 それもかなり高貴なお方から」

 宮城に俺の知り合いなんて特にいなかったはずだが・・・。

 誘ってきたのが宇合の時点でかなり怪しい上に、さっきから俺の脳内は最大級の警報を鳴らしっぱなしでいるんだが、ここでこいつの誘いを断ると、次はどんなこと言ってくるか分かんねぇ。

 こいつはそういう奴だからな。(信用度0)

「分かった。 なら行くことにする」

「ありがとうございます兄上」




 ここで俺の脳内警告に従っていれば、この後に起こる事態は未然に防げたかもしれなかったのに・・・。 




  ~夜 藤原宮内部~

 うまく衛兵たちの目をくぐり抜けながら向かった先には、既に宇合が待ち構えていた。 

「よくいらっしゃいました。」
「来たぞ宇合。 それでどこに行くんだ?」

 流石にそれくらいは聞いておかないと、いきなり分け分からん所に連れてかれないからな。
 唯でさえここ藤原宮に潜入したことがバレたら死罪ものなのに、こいつが随伴するだけでさらに恐ろしい死地へ連行されるかもしれないし・・・


「帝にお仕えしている侍女たちの寝所です」


「・・・はあ!?」

 今こいつなんて言いやがった!?

「ちょっ・・・もう一回言ってくれ宇合! どこに潜入すると言った?」
「ぶっちゃけますと天皇家が住まう屋敷の一角です」
「何でよりによってそこなんだよ! 一番まずいところじゃないか!」

 当然俺は宇合に詰め寄った。
 こんなところで大逆罪で捕まった上斬首はやだぞ!?

「実はそこにいる私の知り合いの侍女のうちの一人から、兄上を今日の晩自分のところに連れてきてほしいと頼まれたのです」

「と言うか何でお前がその侍女と知り合いなんだよ?」

「私が帝や公達用の罠づくりで藤原宮に潜入したときに、たまたま出会った何人かの侍女と知り合いになったのです。
 それに、彼女等は私が何回か衛士にばれないように市まで連れていって、その際に兄上のことも何度か見ておられるのです」

「お前まだそんなことやってたのよ!?」

「それが私に課せられた宿命だからです」

「だめだこいつ早く何とかしないと・・・」

 俺は改めてこいつを野放しにすることの危険性を今一度再確認した。


「ここまで来たら帰るわけにもいかないし、行くぞ」

「分かりました(計画通り・・・・・・・・・)」




 何だろう、なんか背中が寒い・・・・・・。




  ~少年達移動中~




「此処が彼女の寝室です」

「ここか・・・」

 そこはかなりの大きさの寝所だった。

「では、お入りください」

 宇合に促されて俺が部屋に入ると1人の少女が部屋の中で待っていた。




「藤原信孝様、よくぞいらっしゃいました」

 美しい、それが彼女に対する第一印象だった。 前世でもここまでの美少女は滅多にいないぞ。

「君が俺を呼んだ女性なのか?」

「はい。 申し遅れましたが、私は天武天皇《てんむてんのう》が皇子高市皇子《たけちのおうじ》の庶子、上白沢慧音かみしらさわけいねと申します。 どうぞお見知りおきを」

「なっ・・・!」



 俺は辛うじて声を抑えることができた。

 高市皇子と言えばかつての壬申の乱《じんしんのらん》で天武天皇と共に戦った皇子だ。
 確か現在は太政大臣となっていて、朝廷における最高権力者の1人だったはずだ。
 しかもその娘が慧音とは・・・、歴史が変わりすぎてもはやご都合主義すぎる・・・。


 因みにこれは後で聞いた話なんだが、今から20年近く前に高市皇子が視察で訪れた際、偶然襲った嵐を避難するため、当時まだ一地方豪族にすぎなかった上白沢家の屋敷に泊まることになったそうだが、その際に世話を焼いていた一人娘と共に一夜を過ごした結果妊娠し、慧音を産んだそうだ。
 
 そして、それを知った高市皇子はその娘を自らの娘と認めたうえで、臣籍を与えて上白沢家に養女という形で送ったそうだ。

 それ以来、上白沢家の家運は上昇し、現在では殿上人になれる家となるまでに発展したそうだ。

 

「? どうしました?」

「っ! ああ、済まない、ちょっと考え事をね。 しかし、どうして君は俺を呼んだんだ? 確か君と俺は正式に対面したことはなかったはずだが・・・・・・?」

「はい、実は以前宇合様に連れられて市へ行った際、貴方様を見かけましたことはございますが、正式な対面は今回が初めてでございます」

「そう言えば宇合の奴もそう言ってたな。 尚更呼んだ理由が分からないんだが?」


 俺がそう言うと彼女は一呼吸おいて、





「単刀直入に言います。 私はあなたのことをお慕いしております」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?




「はいぃぃぃぃ!?」

 ちょ、まさかの告白!? 落ち着け、こういう不測の事態のときは素数を数えるんだ。

 〇ッチ神父だってそうしてただろ? 1,2,3,5,7,11,・・・って1は素数じゃねぇぇ!!

「あの・・・・・・」

「ははははい、なんでしょうか!?」

 混乱している俺をよそに彼女の告白は続く。

「はい、私は今まで誰かに対して恋といったものを感じたことは今までありませんでした。 この思いを否定したくはないのです。 それに・・・・・・」

 それに?

「父上ももう長くはありませんから、父上に初孫の顔を見せてから逝ってほしいのです」
「なに!?」

 俺の記憶が正しかったら高市皇子はまだ40になったばかりのはずだ。

 それなのにもう死期が近いなんて幾らなんでも早すぎるだろ。 
 
 此処は史実通りってどうなんだよ!?

 だが、それが本当ならまだこれからという時期に死んでしまう父親のために、せめて初孫を見せたいという慧音の思いも分からなくはないな・・・。 


 
「事情は分かった。 しかし、お父上はこのことを認めていらっしゃるのか?」

「はい! 父上も「孫の顔も見たいし、お前の決意がそこまで固いなら喜んで援助しよう」と仰ってくださいました。」



 高市皇子、あんたもグルかァァァァ!!!


「では姫様、全ての準備は私が整えておきましたので、ごゆるりと。

「ありがとうございます宇合。 もう下がってよろしいですよ」

「はっ、では失礼いたします」


 まだいたのか宇合・・・、ってやはり貴様もグルか・・・・!


「てめぇ宇合! お前このこと知ってただろ!?」

「ええ。 それにしても、ここまで慌てる兄上を見るのも楽しいものですな」

「貴様やっぱそれかぁぁぁぁぁぁ!!」

「では、私はこれで失礼いたしします」


 そう言って宇合は屋敷へと帰って行った。


 やっぱりあいつの誘いに乗ったのが間違いだった・・・。





「信孝様」

「はっ、はい!?」

「今夜は宜しくお願いいたします///」

 もういいや、覚悟を決めた。

 それによく考えたら慧音と《自主規制》出来る千載一遇のチャンスじゃないか!

「いえ/// 自分もこのようなことは初めてなもので、上手く出来るかどうか分かりませんが精一杯姫様を愛そうと思います」

「はい///」


 くっ! 頬を赤らめた慧音の顔が無茶綺麗だ・・・・。




      ~えっちなのはいけなry  そして翌朝~


「zzz」

「あー・・・・・・」

 ヤリすぎちまった。 

 慧音も初めてだから加減したつもりだったんだが、そんな相手に一晩中ヤリ続けるってのは自分のことながらどーよって思っちまったよ。


「ん・・・、あっ信孝様おはようございます///」

「あっああ、おはよう」

 う~、何て声をかければいいか全くわかんねぇ・・・。

「その、昨日はありがとうございました///」

「ああ、こちらこそありがとう///」




 とまぁなんか初々しい反応をお互いして、俺は屋敷へと帰っていった。


 今回ばかりは、宇合にちょっと感謝だな。



  話は現在に戻る。



 俺と妹紅が輝夜の屋敷から帰ってきてから4日後、突然彼女はやってきた。


「お久しぶりです信孝様」

「慧音じゃないか! どうしたんだ一体?」

「はい。 実はお伝えしたい儀がありまして・・・」

「ん? 何だ?」

「少々お待ちください」

 そう言って彼女はお付きの侍女から何かを受け取った。

 何だろう、脳内警報が「逃げろ!!」って鳴りっぱなしなんだけど?

「こちらをご覧ください」

 彼女の腕の中にはスヤスヤと眠っている赤ん坊がいた。

「この子は?」

「あなたと私の子です///」



「・・・・・・・・・・・・・・はい!?」

 まさかあの一回だけでホントに妊娠したのか!?

「その通りです」

「心読むなよ・・・・・・」

 この時代の人間は、皆読心術を心得ているのだろうか・・・・・・?

 

「信孝!!!」

 なんか声をかけられたから声のした方向を向いたら、

「どういうことだ! 何で子供がいるんだよ!?」

 怒りで顔を真っ赤にした夜叉(藤原妹紅)がいた。




「妹紅!? どうしてここに!?」

「なんか今お前のところに行かないと大変なことになるって、あたしの直感が言ってたから来てみたんだよ。
 そしたらお前に子供がいるなんて話になってたのを聞いたんだよ。
 さて、信孝への説明も済んだことだし、覚悟はいいか?」

 ヤバい! 誰かに助けを呼ばないと俺が死ぬ!

 慧音に頼るのは流石にだめだし・・・。 あっ、ちょうどいいところに良い奴がいた!






「武智麻呂! お前傍観してないで俺を助けろ!」

「何でお前を助けなきゃならんのだよこのボケ。 そんなことよりもこの光景を見ている方が楽しいんd「見世物じゃねぇぇぇ!!!」「ぶるあぁぁぁぁ!!」武智麻呂ぉぉ!!」

 俺は妹紅のコークスクリューをまともに食らって、屋敷の壁を破壊してもなおぶっ飛ばされてゆく武智麻呂を見ていることしかできなかった。

 まぁあいつなら無駄に多い贅肉のおかげで衝撃はいくらか緩和しているだろうし、死にはしないだろう。






「さて、邪魔ものも消えたし、改めて覚悟はいいか信孝?」

「お許しください妹紅様」

「許せるかぁぁぁぁぁ!!!!!」

「ぎにゃぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 妹紅のアッパーカットは綺麗に俺の下顎に決まり、一瞬のうちに俺の意識を刈り取った。









「・・・・・あれ、信孝様?」

 慧音はその間放置されたままだった。



   ~追記~

 どうやらその後妹紅と慧音は和解したらしく、次の日に俺の意識が回復したときには仲良さそうにしていた。
 
 やっぱ2人は仲良くしてないとな。

 あと高市皇子が、「初孫誕生記念!」とか言って、俺を従五位下・式部少輔じゅうごいげ・しきぶしょうゆとして新たに任じてくれた。

 殿上人になれたのは嬉しいけど、武智麻呂から「妬ましい・・・・・・」とかずっと枕元で言われて最近寝不足気味だ。

 きっちり粛清したのに次の日には完全復活してるんだよなあいつ・・・。

 あの脂肪のせいか?



   ~追記その2~

 俺との間に生まれた子供はとりあえず俺の母方の姓の織田を名乗らせ、不比等のおっちゃんから一字貰って織田信等|《おだ の のぶとし》と将来的に名乗らせることに合意した。

 順当にいけば藤原姓か上白沢姓を名乗らせるべきなんだが、高市皇子が「かつての名家である織田家を絶やすのは実に惜しい」と言ったのでそれに従った。

 ・・・ひょっとしてこの子の子孫が第六天魔王じゃないよな?




   ~追記その3~

 あれ以来妹紅が夜に俺の寝所に入り込もうとするようになった。

 何でこんなことをするのか妹紅に聞いてみたら、「慧音には負けてられないんだ」とかなり決意を込めた目で言っていたから俺は一言「がんばれよ」と応援したら問答無用で右腕の関節をを外された。

 そろそろヤバいんじゃないか俺の右腕?

 あとちなみに、俺と妹紅はまだ関係を結んでないから。(ここ重要)











 そう言えばあれ以来輝夜のところに行ってないな。

 明日あたり行ってみようかな?
なんか思ったより長くなってしまいました。
因みにこの生まれた男の子は四兄弟よりも出番は少ないです。
最初は宇合と一緒に行った夜這いで出会った名もない娘との子供と考えてたんですけど、東方の世界だから東方キャラじゃないとということで慧音に登場してもらいました。
 正直読者様の反応が怖くて震えながら今回の話は書きました。
まぁ単に先を越されて怒った妹紅を書いてみたかっただけです。
後悔はしていますが反省はしません。

次の次かその次くらいで輝夜の月への帰還の話になると思います。


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