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正直こうやって実際に書いてみて初めて投稿作家の方々の偉大さが身にしみて感じました。こんな駄作ですがこれからもよろしくお願いいたします。

しばらくは日常的なことが続くのでバトル系の設定はまだ出番が回ってこない。 どうしてこうなった・・・
第二話 人生山あり谷あり
  Side 信孝

 あの日、俺が転生してから今日でちょうど16年が経った。

 俺は藤原不比等《ふじわらのふひと》の兄中臣晴信《なかとみのはるのぶ》の息子として転生することとなり、「妹紅フラグキター!!」と叫んで侍女や衛士達から痛い子を見るような眼で見られたりしたがそれは些細なことだ。

 だが、俺が5歳のときに父と母が天然痘を患って死んでしまい、俺は母方の祖父で当時右大臣という要職にいた織田信葛《おだののぶかつ》というじいさんに引き取られたが、そのじいさんも、俺が10歳のときに寿命が来て死んでしまったため、見かねた不比等のおっちゃんが俺を養子として引き取り、藤原信孝《ふじわらののぶたか》と名を改めておっちゃんの家で暮らすようになっていくことになった。


 それから6年、俺はこの家で数多くの親友ができた。




 「信孝~、遊びに行こうぜ~」
 
 こいつは藤原不比等の娘でみんな御存じ藤原妹紅《ふじわらのもこう》。 
 年は俺と同じく16歳で黒髪の活発な雰囲気がある美少女だ。 

 誰に対しても愛想良くふるまっているおかげで友達も多く、この時代の女性としては珍しいショートボブに近い髪型の美少女であるんだが、惜しくらむは胸が少し足りn「なんか変なこと考えなかったか信孝?」「生意気言ってスイマセンでしたぁぁぁぁ!!!」

 美少女であることは間違いなんだが、読心術を使っているとしか思えないほどの勘の鋭さとか、今はまだ妖術は一切使えないはずなのに背後で燃え盛る炎とか既に人間離れしているとしか思えない。


「妹紅姉さんも落ち着いてください。 兄さんが怖がってますよ?」

 そして妹紅を窘めているまだあどけない容姿の男の子は、妹紅の弟で不比等の二男藤原房前《ふじわらのふささき》。

 こいつは俺や妹紅の二つ下で14歳だ。
 
 正史ではあまり有名ではなく、現代の世間一般の人からはしたら「誰それ?」みたいな扱いをされてしまうちょっと可哀想な奴だが、こいつの子孫から藤原道長《ふじわらのみちなが》とか藤原秀郷《ふじわらのひでさと》、西行法師《さいぎょうほうし》なんかが出ているから日本史的にはとてつもなく重要な人物なのだ。 

 それにあくまで俺の想像だが、西行寺幽々子《さいぎょうじゆゆこ》は西行の子孫、つまり房前の子孫に当たるため、万が一房前が早死にするようなことになったら幽々子が生まれなくなるかもしれなくなるのだ。

 せっかく東方の世界に来たのに幽々子がいないとかいうのは流石に勘弁だしな……。

 それを差し引いてもこいつは俺のことを心から信頼してくれてるし、他の奴らはともかくこいつには正史のように天然痘では死んでほしくないと切に願っている。 
 房前以外の兄弟共及びおっちゃんは、どいつもこいつも碌でもない奴ばかりだから尚更だ。


 因みに、俺の視点から見た各人物の評価だが、

・長男の武智麻呂《むちまろ》:現代の肥満で悩んでるおっさんたちの遙か上を往くメタボ野郎で、藤原家の出費の約1割がこいつの食費という素晴らしきダメ人間。 

・三男の宇合《うまかい》:神童とか言うレベルをはるかに超えた頭脳や技能を、謀略や裏工作や罠作りに全力を尽くす野郎。 本気を出せば政敵の橘諸兄《たちばなのもろえ》や長屋王《ながやのおう》を追い落として朝廷を藤原一族の傀儡にすることも出来るのに、主に俺達藤原一族をからかうためにしかその知恵を使わない何という才能の無駄遣い!

・四男の麻呂《まろ》:影が薄すぎていつの間にかいて気づいたら消えてるような掴みどころがなさすぎる奴。 武勇にも優れていて、最早職業:暗殺者といっても十分すぎるくらいの能力を持っている。

・不比等のおっちゃん:いい年して女好きで、自らの筋肉を鍛えることが趣味の暑苦しいおっさん。 だが、幾ら政治的に優位に立つためとはいえ、40近いのおっさんが7歳になったばかりの娘に求婚するのはどうなんだろうか…?




 …正直房前以外はロクでもない奴ばっかなんだなこれが。 

 特に宇合の奴は、以前不比等のおっちゃんを自作の落とし穴にはめた後、「今度は帝・親王専用の落とし穴作ってみるのもありですね」なんて危険すぎることを呟いていやがったため、それを聞いた今上帝(持統天皇)にO☆HA☆NA☆SHIされて美濃介という名の都落ちをさせられたけどな。


 帝を落とし穴にはめたせいで藤原氏断絶なんてオチは、幾らなんでも洒落にならなすぎる。

 頼むから房前だけはそのまま純真でいてくれよ…。
 






  ~閑話休題~







「んで今日はどこに行くつもりなんだ?」

 流石にずっと勉強ばっかじゃやる気失せるし、ここいらで休憩がてら遊びに行くのもありだもんな。
 そんな気持ちで俺は妹紅に尋ねたら、


「なんか、最近父上が執心の輝夜姫っていう名前の姫を見に行こうと思ってな」



 いきなり爆弾を投下してくれましたよこの姫(笑)「…次変な呼び方したらコロス」…もとい妹紅。
 だからどうして俺の心を読めるんだよ? そんなに俺って顔に出やすいのか? 

「もしかして最近不比等のおっちゃんがよく出かけてるのって・・・」
「その通りさ。 現れたその日に求婚してからもう今日で10日連続だぞ?」
「そんなにもか…、あのおっちゃんよく諦めないな」
「父上は義母上を口説くのに2年間毎日通い続けたらしいからな。 10日程度は苦でもないだろう」
「…流石というべきなのか?」

 しかし、この時期に輝夜姫の存在と求婚話の噂が上がってるとはな。
 今まで輝夜の噂なんて聞いたことなかったからもう少し後だと思ってたけどな…。

 …そうだ! ここは俺の心の清涼剤(房前)にも同行してもらえば二人の関係も何とか良い方になるか!?
 かつて険悪な間柄だった今上帝と大津皇子を慰めようとしただけで和解させたという伝説を持つ房前ならきっと何とかしてくれる…!

「わかったよ。 それなら房前も一緒に来ないか?」
「いえ、私はまだ仕事があるのでお二人で行ってらしてください」


 俺の心の清涼剤(房前)ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!





「頼む! 房前も一緒に来てくれ!!」

「流石に父上から直々に頼まれた仕事を放り投げるわけにはいかないですよ」

 くっ! そういえばコイツ14のくせに既に従五位下民部少輔(みんぶしょうゆ)の官位に就いて殿上人(でんじょうびと)(一般に貴族と呼ばれる位にある人)になってたな。

 俺なんて未だに正六位下で殿上人にもなってないのに、妬ましいな…。
 まぁ、武智麻呂の野郎はニート生活のせいでこの前官位剥奪されたからそれよりはマシだけどな…

「それに姉上も信孝兄さんと二人っきりの方がいいでしょう? 信孝兄さんと妹紅姉さんは従兄妹なんですから婚儀だって出来ますし、父上が既に婚儀の日程も来賓客もある程度段取りをつけていることは存じているでしょう?」

「ばっっ、何言ってんだよお前///」


 あっちで房前と妹紅がなんかひそひそ喋ってるが、今はそれよりも対策を練らないと……。

 待てよ、原作では輝夜と妹紅は相当険悪な間柄だったがここではまだ面識はないはずだ。

 なら房前がいなくても、俺が間を取り持てば二人の関係なら何とかなるかもしれないな。

 そうと決まれば妹紅と一緒n「さっさと行くぞ信孝!!!」「ちょっっ、行くから右腕をひねりつぶしそうな勢いで掴むのはやめてぇぇ!!」


 房前の「頑張ってください姉上に義兄上~」という応援を背中で聞きながら、俺は顔を赤くした妹紅に
右腕をへし折られそうなくらい強く握られて連行された。

 …輝夜と会う前に俺の右腕が千切れないかどうか心配です。
感想、間違い指摘、批判は甘んじて受けますが、荒らしはご遠慮ください。


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