ひなたぼっこ
最初に言っておこう、これは実話である。どんなに信じ難く、受け入れ難かったとしても、それは変わらない。
私は小さなころから、ドンくさかった。通知表の所見欄には、良くても「マイペース」と必ず書かれた。最悪は「動作が緩慢」だった。様々な言葉が使われたが、要するに「のろま」という事が言いたいのだという事は伝わって来た。
そんな私がある日、東京湾アクアラインの海ほたるパーキングエリアに行った。大変天気が良く、風もなく暖かだった。
私は日当たりの良いベンチに座り、運転の疲れを癒していた。ひなたぼっこをしていたのだ。海は穏やかで、日差しが心地よかった。
しかし、ふと、視線を足元に落とした時、奇妙なことに気が付いた。
私の右足の向こうずねとつま先を結ぶ一直線上の空中を、小さな黒い点が、規則正しく左右に行ったり来たりしていたのである。
なんだ? これは? と思って、良く見てみると、なんと、小さな小さな蜘蛛が1匹、私の足に巣を作り始めていたのである。
さすがに、このときばかりは、素早く払いのけた。……と言いたいところだが、一緒にいた家族に、しっかり見せてから、速やかにお引き取り願った次第である。
評価
ポイントを選んで「評価する」ボタンを押してください。
ついったーで読了宣言!
― お薦めレビューを書く ―
※は必須項目です。
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。