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冷たい風〜祈り〜
作者:蓬莱雪也
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 冷たい風が吹いている。


 冷たい、冷たい風。風は吹きやむことなく世界中に広がっていく。吹きすさぶ風は海を越え、山を越え、地球を覆いつくす。



 戦争は終わらない。ドイツ、イタリア、日本、朝鮮、ベトナム、アフガン、イラク……。戦火があがる土地が移り変わるだけで、何も変わらない。兵器が新しくなるだけ。人は死に、血が流れ、新たな憎しみが生まれる。負の連鎖。繋がれていく鎖が途切れることはない。鎖に縛られていく世界。



 あなたは知っているだろうか、戦争が残していく遺産を。原爆症、戦災孤児、食糧難、混血のブイ・ドイ。地獄で生まれた彼ら。我々は決して忘れてはならない。彼らを生み出したのは我々だと。我々の全ての罪の証拠なのだということを。

 戦争は続く。己の欲望を満たす為の醜い行為。人は過ちを犯し続ける。戦火は世界中に広がり、人々は戦禍に巻き込まれていく。遠い所の出来事が、身近に迫ってくる。いつの間にか鎖に繋がれている。
 彼らの名はブイ・ドイ。地獄で生まれた戦争の遺産。人の負のエネルギーを全身に受けた命。我々の全ての罪の証拠だ。彼らは全て我ら人間の子。罪を忘れてはならない。






 鐘の音が世界中に鳴り響く。白い鳩が空を飛び交い、子供たちは平和を願う。戦争の無い明るい未来を。人々が自分たちの罪を償い、弱き者たちも生きていける明日を。 激動の時代を歩く。若い我々は過去の過ちを繰り返してはならない。



 雪が降る、戦場のクリスマス。人々は平和な明日を望む。
 家族と、恋人と、大切な人たちと過ごす明日を望む。
 今はただ、孤独な人生を生きる。しかしいつか来る、明るい未来を待ち続けて。





 教会の鐘が鳴る。


 白い鳩が飛ぶ。


 救いを待つ彼らに、あたたかい愛の手を、さぁ差し出そう。



 二度と人間が道を踏み外さない様に。



 二度と人間が殺し合わない為に。


 私は願う



 この想いがあの空に届く様に……

人が人を平気で傷つける時代。
世界は今、暗い未来を歩もうとしています。私たち一人一人が戦争を無くし、平和を作っていこうと思う心を持てば世界はきっと変わるはずです。
そんなささやかな祈りを込めて書きました。



最後まで読んでくださりありがとうございます。
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どうもありがとうございました。
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