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転生したった   作者: 空乃無志
第二章 王立学院編
49/98

邪神さまと愚王

※7月12日改訂

帝政ウォルド。

帝などと名乗っていても所詮、弱小国。


虚栄の極みだ。


僕は募る苛立ちを隠せずやや乱暴になった口調で彼を呼んだ。


「ガルフマン。ガルフマンいるか?」


「は、こちらに」


僕の護衛騎士のガルフマンが呼びつけに応じて現れた。


「父上がまた動いているというのは事実なのか?」


「はい、そのようです」


また、あんな連中を信用して!


「どうして父は僕の言う事を分かってくれないんだ。このまま、テスタンティスに手を出し続けてもこの国が良くなる事なんて一つもない」


「しかし、もしテスタンティスを手中に納める事が出来れば、我々の苦難の日々も終わります」


「ガルフマン。僕たちの苦難を終わらせられるのは僕たちだけだ。テスタンティスを得れば、確かに飢えに苦しむ民は救われる。僕らは富を得る。だが、新たな憎しみが生まれるだけだ。そうなれば、新たな災いが降りかかるぞ。我々は剣を捨て、共に手を取り合うべきだ」


僕の言葉にガルフマンは首を振った。


「ファリさま。それは理想論過ぎませんか?」


「ガルフマン!お前も父の肩を持つのか!?お前たちの空想論の方がよっほど青い!」


「おっしゃる意味、分かりかねます」


「属国で何が悪い。今年に入って何人の餓死者が出た!?1000人だぞ

!凍死者は5000人を超える。我が国は50万に満たない国家なんだぞ!これだけの死者が戦争も無しに死んでいく状況はすでに破綻していると言うのだ。現実論で言うならテスタンティスに頭を垂れてでも平伏されるべきなんだ!!」


「お言葉ですが、それは施政者として余りに国家をおろそかにしています。それに死んだのは奴隷階級のものたちです」


「ほぅ、奴隷は人では無いと言うのだな。なら我が国は自由民と貴族、たった3万人の国家だ。何が帝だ!どこかの自治州属国がいい気になっているだけだな!良いか。テスタンティスに奴隷階級はない。併合されてもこの国の悲惨な奴隷たちのような扱いは受けないんだぞ!?」


「論が青すぎます。お父上のお耳に入ればなんとお叱りを受けるか」


止めに入るガルフマンに僕は怒りをぶつける。


「英傑の戦人たる僕に父が手を出せると思っているのか!?」


僕は怒りの口調でそう言う。

ガルフマンは目を閉じている。


くっ、そろそろ、ただの八つ当たりになってきたな。

潮時か。

まだ多少の冷静さを残していたらしい僕の思考がこれ以上の議論に歯止めを掛ける。


僕はため息を吐いた。


「もういい」


「もうしわけありません」


僕らが討論を収めたところで随分と都合良く、男の気配が現れた。

どこかでこっちの様子を伺っていたのか?


「おお、軍神ファリよ。どうされたのです?優れないお顔ですが」


「妖魔将ネザード」


今、もっとも見たくない男の顔だ。


魔教とこの国の橋渡しをした危険な男。


この男、魔人か?

いや、それとも、もっと違う何かなのか?


「ふふ、ご安心ください。もうすぐ、我が仕掛けが発動します故、テスタンティスは大混乱に陥るでしょう」


「大混乱?」


「そうです。グランデールのゴブリン。さらにグレープスオーシャンのリザードマン。ケーグ渓谷のオーク。ブリード草原のコボルト。彼らの元に精鋭の妖魔師を送り込みました」


「まさか、妖魔を動かしてテスタンティスを攻める気か!?」


「そうです。今は収穫期を迎えた農村を順次襲わせて、妖魔共に兵站を蓄えさせています。冬には軍と共に疲弊したテスタンティスに向け、一挙攻勢を仕掛ける予定です」


バカな、そんな恐ろしいことを。


「まさか、今回の暗躍は」


「ふふ、戦争はもうすぐですぞ。この国唯一の継承位であられる戦人ファリ様には是非、戦場で活躍して頂かなければ」


そう言って僕をなめ回す様に見る。

僕は沸き上がる嫌悪感からネザードを睨んだ。


「貴様」


「ふふ、相変わらずお美しいですな。ファリ姫。くく、敵の返り血に染まる貴方のすばらしいお姿、楽しみにしておきましょう」





◇◇◇◇◇






翌日。ヴィーラル首長国。


僕はとある村を訪ねていた。

ここはあの少女、ミルカの記憶にあった村だ。


すでに廃墟となっているようだ。


「ゴブリンの気配は、と?」


一応、娘にした以上はミルカの実親を喰ったゴブリンぐらいは潰して置こうと僕にしては随分と珍しくやる気になってきたのだが。


「いないかぁ」


入念に周囲の魔素を探る。


「お、妖怪アンテナに反応が」


僕は反応があった方に駆け出した。




◇◇◇◇◇





「ぎぃ、ぎぃ」


おかしい。何が起こったのか。

理解できない。


もともと頭などよくはないが。


ただのにんげんのこどもが、なぜ、われらのさとを。


「ぎぃ」


「こいつが人喰いのグルメゴブリンか」


そう言って、人間の子供が同胞を吊し上げている。


「ぎぃ、・・ぐぅぎぃいいい」


その同胞のゴブリンが泡を吹いた。


「ぐぅぐぅえぐぅ」


「へー、ゴブリンでもこれだけの負のイメージを見せられると反応するんだな」


「ぐぅえぐぅ」


「でも、蛇人の記憶から起こしたザ、殺戮集なんて別に大したことないだろ?いくら疑似追体験させてるとは言えさぁ」


「ぐぅえ、・・・・・・」


「気を失ったのか。つまらん」


そう言うとそのゴブリンはまるで砂の様に分解された。

何が起こっているのか?


訳がわからない。


謎の魔法に力を奪われ地に這うゴブリンたちは混乱していた。


「さて、お前たちだが。運がいい」


うんがいい。


すなにはならないのか?

無にかえるのはいやだ。いきたい。いきたい。


「ぐぅぎぃ」


人間の子供はゴブリンである彼らから見てもあまりにも邪悪な笑みを浮かべて言った。


「僕が死ぬほどこき使ってやんよ。文字通り、死ぬまでな」





◇◇◇◇◇






「ぎぃい。こっちだ」


ワタシはゆっくりと足をすすめた。

イる。


イたぞ。同胞ゴブリンだ。


ワタシは周囲をみわたした。ワタシの仲間たちがいた。


「いつもどおりヤる」


「ワカった」


ワタシはゆっくりとそのゴブリンにチカヅいた。


「ぎぃぎぃ(よう、どうした、げんきか)」


「ぎぃ?(だれ)」


「ぎぃ、ぎぃ(一人か?仲間はどこだ?)」


「ぎぃ?(なかま?なかまはむこうだ)」


ゴブリンの指さす方をカクニンする。あっちか。


「ぎぃ(ありがとう)。サヨナら」


「ぎぃ??」


ワタシはゴブリンの胸に剣をさした。

せめてクルシまないようにイチゲキで絶命させる。


ああ、スまない。

オマエたちにウラミはないんだ。

ワタシたちの主さまが、ゴブリンをカれと命令しているのだ。


ワレラが敬愛なる邪神さま。


あのお方のクダサった剣の切れ味はスバラシイ。

あらゆる生き物の命を簡単に奪うことがデキるのだ。


「アッチだ」


「イソごう」





◇◇◇◇◇






あのゴブリンの仲間は50匹もイた。

ワタシたちはたった5匹だがそれでもたかがゴブリンごときとはレベルもソウビも違うのだ。


ゼンエイがもつ剣や鎧はミスリルをもこえるルーンティタンでデキている。


コウエイの持つじどう弓はジゴククモのゲンが張られていて、そのヤもルーンティタンだ。


そして、われらには邪神さまが手ずからサズケてくれた力があるのだ。

われわれはツヨい。


「レベルがあがった」


「たいちょう、またコトバうまくなった」


「ああ、うまくなった」


レベルがアガればちりょくがアガって邪神様のすばらしいおかんがえがワカってくる。すばらしい。

もっとレベルをアゲなければ。


「にんげんだ」


「にんげんか」


ワタシたちはゴブリンをカるものだ。

マジュウはカってもいい。キョカされている。


しかし、ニンゲンはだめだ。

ニンゲンとあったら逃げないとイケナイ。

ニゲきれないトキはコロされないとイケナイ。


シぬのはいやだ。


「にげよう」


ワタシたちはその場を去ロウとした。

しかし。


「いたぞ。ゴブリンだ」


ミツカってしまった。


ニゲろ。

ワレラは駆けだした。


ニンゲンが剣を振ってくる。


ああ、なんてトロいのだ。


ワタシは軽く剣をアテると剣をハジきとばした。


「そ、そんな俺はC級冒険者だぞ!?」


なんだ。よくわからないがヨワい。

ニゲよう。


さぁ、さぁ。



駆けだしたワタシにどこからか矢がトンでくる。

それをワタシは剣で落とす。


「逃がすな!!」


ニゲろ。


ニンゲンの一人が何かを構えている。


魔法だ。


「ファイアランス!!」


ワタシはそれを手に持った盾でハジく。


「魔法対抗の盾!?こいつらやばいよ!!」


「くっ、くそぉ、ギルドの連中に笑われちまう」


「バカ、死ぬよりマシでしょ」


そう言ってニンゲンが逆にニゲた。

助かった。


「ぎぃ、たいちょう。カエろう」


「ああ」




◇◇◇◇◇






「ぎぃ、きょうはぜんぶで515匹カりました」


全部で100体からなるワタシたちの強化ゴブリン部隊の成果を伝える。


「ほぅ、なかなかの成果だな」


邪神さまは満足そうにワタシの報告をウケている。


「もうあれから一ヶ月か、お前レベルはいくつになった」


「ぎぃ、75です」


「凄いな。まぁ、ゴブリン以外の魔獣も狩っているとは言え、大したペースだ」


邪神様がほめている。ワタシはうれしくなった。


「ぎぃ、邪神さま、今日はお願いがあります」


「なんだ?」


「ゴブリンの王国をつぶしたらお願い、キイテほしい」


「願い?」


「邪神さまアガメる国つくりたい。ワタシたちの国」


「ほお」


「もっとゴブリンをアツメて、魔獣ころす。邪神さまヨロコぶ」


「いいだろう。考えておいてやる」


「カンシャする」


「ゴブリンの王国を攻める戦力は足りているか?」


「ぎぃ、あとスコシほしい」


「よし、では明日までにゴブリンは100体生け捕りにしておけ」


驚いた。

いままでは戦死者がでたときイガイホジュウ認められなかった。

100匹も仲間が増える。うれしい。


「ぎぃ。ワカった」


そう言って邪神さまはリョウチというばしょにカエっていった。





◇◇◇◇◇






「ぎぃぎぃ!(このうらぎりものたちめ!!)」


「ぎぃぎぃぎぃぎぃ(心配ない。オマエたちも直ぐに理解する。もっとスバラシイ存在に生まれ変わることを)」


「ぎぃ!!」


翌日、ワタシたちは100体のゴブリンを集めていた。

邪神様が現れる。

ワタシたちはヒザマズいておむかえした。


「こいつらが新たな素体か」


「ぎぃ」


邪神様がゴブリンに近付いていく。

おお、新たな力を授けてくださるのだ。


「ぎぃぎぃ」



「まずは敬神や道徳、感情を与える」



――― 人化ヒューマフォーム



「次に制約を与える」



――― 契約ギアス




「次に脳に直接、力の記憶を焼き付ける」



――― 技能継承スキル・コピー



ゴブリンは自分が一新したことを理解した。


「ぎぃ。ごしゅじんさま」


「分かるか?自分変わったのを?」


「はい。生まれかわりました」


「そうか。お前の脳には基礎言語150、剣神流剣術250と剣神流体術150、さらに危機察知200、回避行動200のスキルを転写した」


「はイ」


ゴブリンは自らのうちに宿った新たな力に震えた。


「新たな改造ゴブリンとしてこの僕に従うのだ!」


「ハい」


自らの施術の結果に満足したのか邪神さまは笑った。


「よし、ケージから出せ。では次だ」


こうして100匹すべてのゴブリンにそれぞれ力が与えられ、武器と防具が与えられた。


「しばらくはこいつらを教育レベルアップしろ」


「はい」


「そして、頃合いを見て、ゴブリンの王国を破壊するのだ」


「はイ」





◇◇◇◇◇






「ち、どうなっている?」


ラダー教の魔人、オグンは怒りと共に状況を考えていた。


わざわざ、魔人が出張ってゴブリンの王を支配し、ゴブリンの大軍を動かしたにも関わらず、そのゴブリンが次々と討ち死にして行っているのだ。


その数、この二ヶ月でなんと1万。


この山脈に居を構えるゴブリンの王国の大半の兵力が失われたことになる。

それでもまだゴブリンの王国にはLV150以上のゴブリンキングを筆頭に5000体程度のそこそこ使える駒が残っているには要るが。


「くそ、このままではネザードになんと言われるか!」


本来なら、今頃はコボルト、リザードマンの大軍と共にテスタンティス国をひっかき回して混乱させていなければならないはずなのだ。


それが、なぜ。


「何が起こっているのだ」


すると、突如、オグンの居室にゴブリンキングが入っていた。


「なんだ!?貴様!ここに入ってくるな!」


「たいへン」


「あ?」


「うらぎりモノ。ここにキテル」


なに?


ゴブリンキングがゆっくりと倒れる。

その背中には無数の矢が刺さっていた。


「なんだと?」


ゴブリンがゴブリン・キングを裏切った?


バカな!そんな知性など、こいつらには。


オグンは慌てて、居室を出た。


「な、なんだと?」


ゴブリンの精鋭部隊がすべて惨殺されていた。

いや、惨殺されている。

現在進行形で謎のゴブリンたちによって倒されている。


「あれは数日前に仲間になった野良ゴブリン共」


今は、あのときは付けていない武器や防具を纏っている。

まさか、どこかの魔法使いによって、生み出された使い魔のゴブリンなのか!?


「くぅ!!!貴様らが私の計画を邪魔していたのだな」


俺は怒りと共にゴブリンに向かい歩き出した。





◇◇◇◇◇






その男は突然、ワタシたちの前に現れた。


マズい。


「そこまでだ!死ね!!グラン・エクスプロージョン!!!」


爆発が同胞を灼く。

恐ろしい威力の魔法。いやそれ以上に良くない。


「に、ニンゲンころせない」


そうだ。

あれはニンゲンだ。ワタシたちでは本来テイコウしてはイケナイ相手。


みたところギリョウだけならタタカエなくもないぐらいの相手だガ。


ワタシは仲間たちに指示を出した。


「こいつはワタシがやる。ミンナニゲろ」


「分かった」


「下等な妖魔如きが!!!」


男がさらなる魔法を振るう。

恐るべきギリョウである。しかし。



――― 魔式斬り




「なんだと!?ハジャだと!??」


ウヌボレている。こいつ、レイセイなセンシじゃない。


「ワタシはゴブリンでも特別な個体なのデス」


ハジャのちから。


この力に目覚めて以来、ワタシに、ギアスもう掛かっていない。

そのことを知ってイて、なお邪神様はワタシを忠実なシモベとして重用してくださっている。


ありがたい。


「き、きさま!!」


連日の死闘を経て、

ワタシのLvは115までアガっている。


この男はソレ以上だろうが魔法に頼りすぎているようだ。

センシとしては、そこまでセンレンされていない。


「シネ」


邪神様から引き継いだワザは魔式斬りだけではない。


ワタシはそれをさらなるワザとして昇華した必殺ワザを構えた。


魔ジンが何かを放とうとする。

剣撃は間に合わない。


「遅いわ!グラン・」


「お前がナ!」


オソスギる。

突如として、完全なる闇が生まれた。


「な」


反転、閃光が男の体を斬り刻んだ。





――― 無明流星剣。





完全なる闇の幻視を写す無明の無唱式によって対象の意識を一瞬の刹那だけ奪い、その刹那の間隙に流星の如き一撃を叩き込む。


神速の必殺剣である。



ワタシをたかがゴブリンと侮ったナ。

ワタシにはこのちからにクワエて、主の偉大なる剣のワザがあるのだ。


ワタシの剣は一刀を以て、男の首をはね飛ばしていた。


これでワレラの王国を邪神様から認めてもらえるだろう。





◇◇◇◇◇





「ほぅ、くく。ゴブリンの分際で魔人を倒したのか」


「はい」


魔人を殺し、さらなるレベルアップを果たした私は頷いた。


「見事だ。お前に王として名を与えよう」


「ありがたき幸せ。邪神様」


「お前の名は愚王ファナティックロワ。この新たな装備と共に王として降臨するが良い」


「はっ」


こうして、私は黄金に輝く全身鎧と新しい剣と王位を与えられたのだった。


「お前たちに次の任務だ。東の海にあるリザードマンたちを100体捕縛しろ」


「我々のように改造するのですね」


邪神さまは頷いた。スバラシイ。

是非、リザードマンたちにも邪神さまの素晴らしさを教えねばなるまい。


「そうだ。それと今回の働きを評価して、改造ゴブリンの数を1000まで増やして良いぞ」


「ありがとうございます。新しい使命もまた必ず果たします、邪神さま」





◇◇◇◇◇






僕はエヴァンに上機嫌で言った。


「という風にゴブリンほいほいを実験してみたんだが、結構うまくいってさぁ」


イメージ的にはネズミが毒団子持ち帰って全滅だ。

みたいな。


「何やってるんですが、貴方は」


エヴァンがさすがに呆れた顔をした。


「いや、でも魔改造の怪人、仮面ラ○ダーって王道じゃん」


「意味が分かりません」


「でも、さぁ、意外に餌代も掛かんないし、死んでも困んないし、使い減りしないし、すげぇー良い感じだぞ」


ただ、がちむちの武闘派集団過ぎて、今のところ、生産性ないからなぁ。


そのうち一部のゴブリンに農業スキルでも転写して、ファーマーゴブリンとか作って自給自足させて見ようかなー。


「そう言うのは悪趣味過ぎて、体裁が悪すぎます」


「だから、こっそり飼ってるんじゃん」


実際、べオルグ軍を動かすとマズい時にいつでも動かせるし。

便利だろう。


つか、超ブラック労働させてる上に、僕の達人クラスの武芸スキルを脳に書き込んでるからLVの上がりもくそ早いし、単純戦闘能力だとべオルグ軍よりかなり上だったりする。


「ちょうど近場にリザードマンとコボルトの繁殖地があるみたいだし、次はリザードマンを飼ってみようと思うんだよねー」


「はぁ、ほどほどにしてくださいね。まぁ、有能性は認めますよ。ゴブリンの王国をたった2ヶ月でぶっつぶしたんですから」


「だろー。いやー、いいもん拾ったなー」


僕は上機嫌で次のリザードマンをどうやって改造しようか考えていたのだった。

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