やっとこさ第2話目、試験デュエルが完成しました
意外と長くなってすみません、後今回のデュエルにはオリカがあるので注意して見て下さい
それでは
第2話「試験デュエル 二階堂VS流奈 初めてのデュエル!」
私達がお互い戦いの準備が済むとデュエルランプが光り、デュエル開始の合図となるります。
それと共にお互いのデッキからカードを5枚ドローします。
「先攻は試験官デュエリストがする事になっている、したがって俺のターンからだが構わないな?」
「ええ、構いませんよ?」
「では、ドロー! ――俺は手札から切り込み隊長を攻撃表示で召喚させてもらう」
そう言って二階堂さんが自分のデュエルディスクにモンスターを一体表側表示でセットします。
するとそれに反応して、ソリッドビジョン上――海馬コーポレーションが開発した超高性能な立体映像を映す技術――に中年位の両手に剣を持ち、白銀の軽鎧を身に付けた一体の戦士が姿を表します。
「そして、俺は切り込み隊長の特殊効果を使用、こいつが召喚に成功した時、手札からレベル4以下のモンスターを一体特殊召喚できる、――俺は手札からもう一体の切り込み隊長を特殊召喚!」
さらに、彼のフィールドにもう一体同じモンスターが召喚されます。
「そして俺のターンは終了だ――次、お前のターンだ」
「私のターンですね―-ドロー!」
その掛け声と共に私はデッキから一枚カードをドローします。
そしてドローしたカードを見ますが――
(除去カードはないですね……)
今、彼の場にある二枚の切り込み隊長にはもう一つ効果があり、その効果はこのカードが場にいる時、他の戦士族モンスターを攻撃対象にできないと言う効果であり、当の切り込み隊長自身も戦士族モンスター――したがってお互いの切り込み隊長の効果により攻撃対象にすることができず、結果として攻撃をロックされていると言う状況です。
そのため相手のモンスターを戦闘以外で破壊できるカード――所謂、除去カードと呼ばれるカード――が手札にあればいいのですが……
(そう簡単に手札に舞い込む訳ありませんよね……)
残念な事にその様なカードは今手札にはありません。
「――私はモンスターを一体裏守備表示で召喚し、さらにカードを一枚伏せてターンエンドです」
二階堂:LP4000
モンスター:切り込み隊長×2(ATK1200)
魔法・罠:なし
手札:4枚
流奈:LP4000
モンスター:???(裏守備)
魔法・罠:???
(伏せ)
手札:4枚
「俺のターン、ドロー! 俺は手札から永続魔法「連合軍」を発動、これは自分のフィールド上にいる魔法使い・戦士族モンスター一枚につき俺の場の戦士族モンスターの攻撃力が200ポイント上がるカード、俺の場には二体の「切り込み隊長」が居る――したがって二体の「切り込み隊長」の攻撃力が400ポイントアップする」
切り込み隊長(ATK1200→1600)
「俺は切り込み隊長で伏せカードに攻撃をする!」
と、彼の場にいた切り込み隊長がその剣で私の裏守備モンスターに切かかりにきます。
攻撃により私の裏守備モンスターの正体――茶色がかったショートヘアーに眼鏡をかけ、
ウィン達と同じ色のローブを着た少女――を表します。
「ほぅ、「地霊使い アウス」か……」
感心したかの様な口調で、二階堂さんはさらに言葉を続けます。
「守備力は1500――そのまま行けば撃破できなかったが、「連合軍」の効果で攻撃が上がっている今なら破壊でき――な!?」
と、ここに来ておかしな状況になっている事に彼は気が付きました。
「なぜ破壊されない!?」
そう、普通なら攻撃力が守備力より上の場合、戦闘破壊されるものです。
しかし――
「私は攻撃される瞬間、永続罠「精霊術『和』」を発動させていただきました――このカードは自分フィールド上の「霊使い」と名のつくモンスターは戦闘では破壊されません」
「く……!」
「そして、「地霊使い アウス」のリバース効果発動、このカードが場にある限り相手フィールド上の地属性モンスターのコントロールを得ます」
そして、アウスが何か呪文のような言葉を詠唱すると、まるで誘われるかの様に彼の場にいた切り込み隊長がこちらの方に寄り、そしてそのまま私の場に移って行きました。
「くっ、俺はここでターンエンドだ」
「では、私のターン、ドロー! 私は「精霊術『和』」のもう一つの効果を発動、場に「霊使い」と名のつくモンスターが存在する時そのモンスターと同じ属性でレベル2以下のモンスターを特殊召喚することができます――私はデッキから「デーモン・ビーバー」を守備表示で特殊召喚!」
と、私の場に召喚されたのは悪魔のように小さな角と翼を持ったビーバーがちょこんとかわいらしく身構えた状態で現れます。
「そして、私は場にいる地属性の「切り込み隊長」と「地霊使い アウス」をリリースして、デッキから「憑依装着 アウス」を特殊召喚します」
さらに私の場にいた「切り込み隊長」と「地霊使い アウス」はその姿を消し、代わりにアウス似た姿の少女が召喚されます。
少女のそばには先ほど召喚された「デーモン・ビーバー」をより凶暴にした様な姿――その悪魔の様な角や翼は大きくなり歯も鋭くなっている――の半透明な霊体が浮かんでおります。
「私はモンスターを裏守備で召喚し、「憑依装着 アウス」で「切り込み隊長」にバトル!」
アウスが霊体に指示を出すと、霊体は「切り込み隊長」に跳びかかり、そして噛み付いてきます。
襲われた「切り込み隊長」はあっさりと破壊されそして――
「くっ……!」
二階堂:LP4000→3550
二階堂さんのライフを削っていきます。
「これで、私のターンはエンドです」
二階堂:LP3550
モンスター:なし
魔法・罠:連合軍(永続魔法)
手札:4枚
流奈:LP4000
モンスター:憑依装着 アウス(ATK1850) デーモン・ビーバー ???(裏守備)
魔法・罠:精霊術『和』(永続罠)
手札:4枚
「俺のターン、ドロー!――小原 流奈と言ったな?」
「は、はい」
「どうやら、少しお前の事を侮っていた様だな」
また、指で眼鏡をクイッと上げる仕草をしながら私に言いました。
心なしか表情に少し険しさが増しているように思えます。
「今から本気を出させてもらう!――俺は手札から「トレード・イン」を発動、レベル8のモンスター「フェニックス・ギア・フリード」を墓地に送り、カードを2枚ドロー! そして「エヴォルテクター シュバリエ」を攻撃表示で召喚」
彼の場に赤い炎の様な鎧を身に纏った騎士が召喚されます。
「そして手札から装備魔法「スーペルヴィス」発動! このカードはデュアルモンスターにしか装備できないカードだが、装備したデュアルモンスターを再度召喚扱いにできるカードだ」
デュアルモンスター――通常では通常モンスター扱いで何の効果もないモンスターですが再度召喚することでその秘められた効果をモンスター達の事を指します。
強力な持つモンスターが多いのですが再度召喚する手間がかかるため、使いづらいところがありあまり使われてないのが現状です(一部はステータスが高いため使われる事がありますが)
「そして俺は「エヴォルテクター シュバリエ」の効果を使用!――このモンスターが装備している装備魔法一枚を墓地に送る事でフィールド上のカードを一枚破壊できる! 俺は「スーペルヴィス」を墓地に送り、永続罠「精霊術『和』」を破壊する」
と、「シュバリエ」はその手に握られた剣で一閃すると、剣から衝撃波が走り、私の場の「精霊術『和』」を切り裂きます。
「さらに「スーペルヴィス」の効果発動! このカードが墓地に送られた時、墓地から通常モンスターを一体特殊召喚する」
「でも墓地に通常モンスターなんて……あっ!」
「そうだ、デュアルモンスターはフィールド・墓地にいる時通常モンスターとしても扱う――よって俺は墓地からデュアルモンスター「フェニックス・ギア・フリード」を選択して特殊召喚!」
彼の場に白を基調とした鎧を身に付け、背中には不死鳥の翼を思わせる真っ赤なマントを羽織った騎士が現れます。
「二体とも戦士族モンスター、したがって連合軍の効果で攻撃力が400ポイントアップする」
エヴォルテクター シュバリエ:ATK1900→2300
フェニックス・ギア・フリード:ATK2800→3200
「バトル、「シュバリエ」で「デーモン・ビーバー」に攻撃!」
すると「シュバリエ」は「デーモン・ビーバー」に駆け寄り、そのままの勢いで「デーモン・ビーバー」に駆け寄り一閃、そしてそのまま両断します。
「そして「フェニックス・ギア・フリード」で「憑依装着 アウス」に攻撃!」
今度は「フェニックス・ギア・フリード」剣が「アウス」の体を切り裂き、そして――
「くっ……!」
流奈:LP4000→2650
私の体に先ほどの攻撃の余波が襲いかかります
「俺はカードを一枚伏せ、ターンエンドだ」
「私のターン……」
弱弱しく私は自分のターンの宣言をして、ドローをしようとその手をデッキに伸ばします。
しかし――その指はなかなか進みません。
(どうすればいいの?)
相手の場には二体のモンスター、それも両方とも攻撃力2000越えのモンスターと言う厄介な布陣。
対して私の場には先ほどのターンに伏せた「火霊使い ヒータ」のみ。
幸い二体とも炎属性なので一体だけコントロールを得ることができるのですが――
(一体だけじゃ……このターンをしのげる可能性は低い……)
たとえ一体のコントロールを得たとしても、伏せカードと手札のカードを使って一気に逆転されてしまう可能性が目に見えている状況。
(でも、今の手札に逆転の可能性は無いのも事実)
故にこのターンのドローですべてが決すると言っても過言ではありません。
その事実は私に予想以上のプレッシャーを掛け、その指を蝕んでいきます。
(私は――)
指にはネットリとした嫌な汗が染み出てきます。
『しっかりしてくださいマスター!――マスターはデュエルアカデミアに入学するって言ったでしょ? それをこんな簡単な事であきらめるのですか?』
と、私の墓地から声――アウスの声――が。
(アウス――)
『そうだぜマスター!――マスターがあきらめたらそこで夢は終わっちまうんだぜ……そんなの悔しいだろう!』
今度はフィールドから元気の良い声――ヒータの声――が。
(ヒータ――)
『そうだよマスター……――絶望という闇の中で手を伸ばさなかったら、ただ闇の中の溺れるだけ、なら少しでも足掻いて、その中から這い上がろうじゃない……』
そして最後に私の手札からか細い声――ダルクの声――が聞こえます。
(ダルク――)
三人の声援を受け、不思議と私の中の呪縛が解けていくのが感じられていきます。
(そうね私にはまだ仲間が――信じられるパートナーが居るものね)
自然とその指はデッキの方に吸い寄せられ。
「ドロー!」
カードを勢いよく引いていきます。
「……ッ! このカードは……!」
引いたカードをその目で確認した瞬間、私の頭に電流のような閃き――このターン内での勝利への道筋が――が迸ります。
「私はモンスターを一体裏守備で召喚――そして、先程のターン伏せておいた「火霊使い ヒータ」を表側攻撃表示にします」
と、私の場の裏守備モンスターはその正体――真っ赤な炎の様なショートヘーアーをした少女――を現します。
「「ヒータ」のリバース効果を使用して炎属性の「フェニックス・ギア・フリード」のコントロールを得ます」
「ヒータ」が先程「アウス」がしたように、彼の場にいる「フェニックス・ギア・フリード」に術を施し、私の場に移らせます。
「ほう……、コントロールを得てどうするつもりだ? リリースして「憑依装着 ヒータ」を召喚するか? それとも攻撃か?(もっとも俺の手札には「スーペルヴィス」そして伏せてあるカードは「正統な血族」――墓地の通常モンスターを攻撃表示で召喚するカード――だ、どちらにしろ次のターンを来させる前に勝利はできる!)」
「まだまだ、私のコンボはこれからです!――私は手札から「幻惑の巻物」を使用! このカードを装備したモンスターの属性を変更します、私は「エヴォルテクター・シュバリエ」に装備させて属性を「闇」に変更!」
「だが、もうお前は召喚を行っている、その裏守備モンスターの効果は――まさか!」
慌てて私の場を見渡しそして、これから私がするコンボに気が付きその顔が驚愕の表情に染まってきます。
「そのまさかです――私は手札から魔法カード「太陽の書」を発動! このカード効果により裏守備のモンスターを表側攻撃表示にします」
私の場に先程伏せていたモンスター「闇霊使い ダルク」――闇の様に黒くて深い黒髪の少年が――がその姿を現します
「そして「ダルク」のリバース効果発動! 「闇」属性に変更された「エヴォルテクター シュバリエ」のコントロールを得ます」
今度は「シュバリエ」が「ダルク」の術に掛り私の場に移ります。
「今、あなたの場にモンスターはいないよね?」
「くそ、残念だがそうだ……」
私の場を見渡しそしてみるみると二階堂さんの顔が青くなっていきます。
これから起こる出来事を理解し、それを防ぐ手段が無い故に。
「なら私は「エヴォルテクター シュバリエ」と「ファニックス・ギア・フリード」で直接攻撃!」
私は躊躇する事も無く、二体の騎士で攻撃宣言を指示します。
二体は走りながら剣をクロスする様に彼に――元々の主人に――振り降ろします。
二階堂:LP3350→1450→-1350
「ぐぅ……!」
二体からの攻撃よる衝撃――抑えられてるとは言え――は体に効いたらしく、足をふら付かせながらただ立っている状態です。
「まさか、こんなコンボが……あるとはな……、私の負けだよ……ぐぅ……!」
その言葉を終えた瞬間、二階堂さんは糸の切れた人形の様に、そのまま崩れ倒れるのでした。
勝った私の方はと言うと。
「ハハ……」
デュエルの決着が着くと同時にそれまで張り巡らていた緊張の糸が解け、ペタンとそのまま膝を曲げて放心状態のまま床に座ります。
「勝ったんだよね、私――」
未だに勝利したのが信じられないくらいの接戦、手札と戦術が悪ければそのまま敗北することも十分ありえたデュエル。
それでも、私は――
「勝ったよね、私」
そのデュエルに勝利を治めた事に歓喜の表情をその顔に浮かべるのでした。
と言うわけで投稿完了です
次回はデュエルアカデミア本島への船の中での話の予定です
新キャラが出るかも……?
後今回使用したオリカの紹介でも
精霊術「和」
永続罠
自分フィールド上の「霊使い」と名のつくモンスターは戦闘で破壊されない
1ターンに一度自分フィールド上の「霊使い」と名のつくモンスターを一体選択してそのモンスターと同じ属性でレベルが2以下のモンスターを一体デッキから特殊召喚できる
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