はじめまして~、ここで初投稿いたしますHIROです
遊戯王を題材にしていますが、時々ほかの漫画とゲームネタが入ってることがあります
それがいやでしたらバックをかまわないならこのまま進んでください
覚悟はいいですね? それでは「遊戯王 ~精霊の歌声~」始まります
第1話「始まりの歌」
『早く見つけて来てください……』
私は夢を見ていました。
そこは周りが真っ暗な闇に包まれて、ポツンと寂びそうに輝く光の球がただそこにあるだけの空間。
『早く私のところに来て』
夢の中の私はその声に導かれる様に光の球の方に足を進めていきます。
『私を見つけてください』
私はその光の球にそっと手を差し伸べます。
すると光の球は眩い光を放ち、周囲をその光で満たします。
『それが、私とあなたの運命ですから――』
「……! ハァハァ……」
ガバァ!と勢いよく私はベッドから出て荒れた呼吸を整えていきます。
「また、あの夢……」
汗でびっしょりと濡れたパジャマを脱ぎ、普段着である白いシャツに赤いスカートへと着替えていきます。
そして寝癖を直すため、鏡台に腰を掛け、ブラシで髪を梳いていた時でした。
『マスター、大丈夫ですか?』
私の前に一人の少女――手のひらサイズで緑髪ポニーテールに茶色いローブを着た――が突然現れて、その優しそうな緑色の瞳を心配そうに歪め私に尋ねてきます。
「うん、大丈夫……心配かけてごめんね、ウィン」
そう、私は少女――ウィンと呼ばれた――ににっこりした笑顔を向けながら、紅色の長髪をまとめ、髪と同じ色をした赤いリボンで結びます。
『うん、それならいいのですけど……でも一人で抱え込むのだけはダメですよ? マスターが落ち込んだり、体を壊したりしたら私……』
「大丈夫よウィン、私の体の事は私が一番理解しているはそれに私が今気にかけるべきは、今日目前に迫っている――」
『デュエルアカデミアの入学試験……ですよね? マスター』
と、私の後からまた別の少女――青い小川のような長髪をし、ウィンと似た様なローブを身に纏った――が凛とした表情で私に話し掛けてきます。
「うん、なんたって憧れのデュエルアカデミアが掛った一戦ですもの気を引き締めて行かないとね――エリア」
『これを逃したら、チャンスは二度と訪れることはないわ、それだけに、この入学試験どれだけマスターの力が出せるか』
『そこが重要って事よね~、エリアちゃん』
今度はエリアと呼ばれた少女の頭上にまた別の少女――これまた同じ様なローブを身に纏い、光り輝く銀色のショートヘアーをした――がまるで猫が毛糸にじゃれついて遊んでいるように鎮座しています。
『ちょっとライナ、人様の頭上に勝手に乗らないでください、はっきり言ってかなり重いです』
『ん~、相変わらずエリアはそこら辺がお堅いわね~、こんなに気持ちいいのに~(グリグリ)』
『ちょっと、せっかくセットした髪が崩れる、崩れる~!(イライラ)』
『あ、あの……ライナちゃん、もうその辺でやめた方がいいと思いますよ、そ、その……もうすぐエリアちゃんの怒りが爆発しそうですし……(オロオロ)』
三者三様の様相を私は眺めつつ、私は机の中に大事にしまってあったデッキ――私の思いを乗せた40枚のカード達――と、デュエルディスクを取り出し、それらを愛用のバックへと入れます。
そして、いまだにほほえましいコントをしている三人に私はにっこりとしたスマイルを向けて、自信の籠った声で言います。
「行くわよ、みんな、会場に遅れて不合格って訳にもいかないからね」
『そうですよね、マスター』『時間厳守は基本よね』『戦う前から負けるのだけはなんとしても避けたいですしね~』
これまた三者三様の返答を背に私は階段を降りて、玄関に向かい置いてあった白色のスポーツシューズに足を入れ、会場へとその足を向けるのでした。
私、小原 流奈はデュエリスト――デュエルに誇りと命を賭け、デッキに魂を込め、そして勝利に何よりの喜び見出す人種――です。
と言っても唯のデュエリストではなく、カードの精霊が見え、そして触れる事の出来る珍しいデュエリストなのです。
え? 精霊なんて見えなかった?ちゃんと居ますよ、ほら目の前にいるじゃないですか。
今もなおコントを続行中の三人――風霊使いウィン、水霊使いエリア、光霊使いライナの三人――が私の言っていたカードの精霊なのです。
正確には私に仕えるカードの精霊は六名。
風の霊術を使い、優しくおっとりしている――風霊使いウィン。
水の霊術を使い、清楚で少し気の強い――水霊使いエリア。
地の霊術を使い、博識で研究熱心な――地霊使いアウス。
火の霊術を使い、熱血だが少し怒りっぽい――火霊使いヒータ。
闇の霊術を使い、根暗で唯一の男の子――闇霊使いダルク。
光の霊術を使い、明るく少々天然ボケな――光霊使いライナ。
彼女達(一名「彼」ですが)六名の霊術を使役する者達――別名「霊使い」と呼ばれている――が私のパートナーであり、そして私のデッキの中核をになう大事なカード達なのです。
そして今、私と「霊使い」達は人生で最大級の不安と緊張を胸に秘め試験会場へと足を運ばせていきます。
「確かここですよね?」
目の前には人が数千人ぐらいは入りそうな巨大なドームが佇んでおり、少し不安になったので手渡された地図と現在位置を確認します。
「どうやらここで間違えはなさそうですね」
場所を間違っていない事にほっと胸を撫で下ろし、同時に決意を込めて堂々とした仕草で足を進めて行きます。
会場に入ってすぐ受付の処で私は係の女性に受験票を見せる様に言われたので、かばんから受験票を取り出しそれを係の女性に手渡しました。
係の女性は受験票に書かれた必要事項にチェックをした後、呼び出しがあるまで控室で待っている様に指示しました。
控室で待っている間、私の心臓はバクバクと早く鼓動し、妙にソワソワした気持ちに心が縛られていきます。
控室からは出る事は出来ないので、部屋の中をウロウロしたり、自分のデッキを確かめたりして時間を潰していきます。
そうやって気を紛らわして数分が経過した時、トントンと扉を叩く音と。
「受験番号50番、小原 流奈さんですか?」
私を呼び出すような声が聞こえました。
私は「はい!」とはっきりとした声で応答し、扉を開けます。
目の前にいたのは先ほど受付にいた女性の人です。
「試験官の準備が整いましたので、今すぐにホールの方までお越しください、試験官がお待ちしております」
「わかりました、すぐにそちらの方へ向かいますね」
はっきりと元気よく答え、私は控室から出てこれから試験デュエルを行う準備を始めます。
途中、係の女性が「がんばってくださいね」と私を励ますような声をかけてきたので、その事に感謝して頭を下げ、ホールの方へと足を進めて行くのでした。
私がホールの方までたどり着くとそこにはいかにも厳しそうな目つきをした一人の男性が腕を組んで待っている姿が見えます。
黒ぶちの眼鏡に青を基調とした服、そして腕に着けられたデュエルディスクからしておそらくは試験官デュエリスト、しかもオベリスク・ブルー――デュエルアカデミアの中でエリート中のエリートしか入れないと言われているクラス――の関係者だと思われます。
「試験番号50番、小原 流奈だな?」
と、男の人がゆっくりと険しい声で尋ねてきます。
試験の緊張感と突然呼ばれた事に一瞬、意識が飛びかけ、あわてて飛んでいった意識を戻して。
「はい! 本日はデュエルアカデミア入学試験を受けさせて頂きありがとうございます」
妙に改まった言い方で答えます。
「そうか、俺の名は二階堂 高尾、オベリスク・ブルーで教鞭を振るっている――はっきり言って俺は学園内では五指に入っていることを自負してる……だから言わせてもらおう」
そう言いながら、男の人――二階堂さん――はデュエルディスクをスタンバイし、眼鏡を指でクイッと上げて。
「俺をあまり失望させる様なデュエルを行うなよ?」
と、私に挑発を仕掛けてきます。
私はと言うと。
「……それはやってみないと分かりませんよ?」
と、不敵な笑みを顔に浮かべながら逆に挑発をしつつ、私もデュエルディスクをスタンバイします。
そして――
「「デュエル!」」
その掛け声と共に私達のデュエルは始まるのでした。
今回はデュエル部分はありません、ですが次回にデュエル部分は書かせていただくので楽しみにしてください
それでは感想がありましたらどうぞ感想版に一言お願いしますね
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